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#読書
古本として出回らないような本にこそ出会いたい
打ち合わせを終えたその足で、新橋駅前の古本まつりに立ち寄った。一年ぶりくらいだろうか。
年に数回開催されるこの古本まつりでは、駅前の通称「SL広場」に30ちかい古本をあつかうテントが立ち並ぶ。
その眺めは、いきなり都心に巨大な古書店が出現したみたいでなかなか壮観なものがある。
とはいえ、本の数が多いからといって自分の欲しい本が見つかるかといえばそれはまた別の話だ。
新橋にかぎらず、こうした
【読書感想文】イ・ドウ『私書箱110号の郵便物』
どうも人間というのは忘れっぽい生きものらしい。朝晩ちょっと肌寒くなっただけで、もう今年の夏のいつまでもだらだら暑かった日々のことを忘れそうになる。
ここ日本には四季というものがありまして、なんて言っていたのもいまはむかし。ここ最近は一年の半分近くを夏が占め、そこに春と秋とが申し訳程度にこびりついているといった印象だ。
じっさいこの夏をふりかえると、やたら猛暑とゲリラ豪雨ばかりが思い出される。長