「脱ステロイド後の療養生活 ②」

私は今52歳です。7月が来たら53歳になります。
ハタチを過ぎると年を取るのが早くなるとよく言われていましたが、本当にそうです。焦っているうちに30になり、結婚を逃して40になり、落ちぶれて50になってました。そして病気に。気が付くと中身は若い時と何も変わっていません。

変な言い方ですが、本当の自分(魂)はそのままで、着ぐるみの「肉体」だけがボロくなったという感じです。この年になると健康は本当に大切だなぁと実感します。中年にもなると、親と話しても、友達と話しても病気の話がよく出てきます。ここが痛いとか、あそこが調子悪いとか、そんな話ばかりです。つまらない。ホント~~につまらない。つまらないけど、自分も調子悪いんです・・病気なんです(苦笑)

今病気をしているから言えることですが、病気は中年くらいになってから身体に出ます。それまでは肉体が若いので、抵抗力もあって出にくいのだと思います。病気として出るのは、若い時の毎日の食生活、食習慣、生活習慣、嗜好品などの影響が大きいように思います。昔からよく言われているのが、酒、タバコ。その他に現代では甘い食べ物、お菓子、小麦、スイーツ、インスタント食品、コンビニ食品、ジャンクフード、ファーストフード、加工肉、加工食品、冷凍食品、人工甘味料、数え切れない種類の食品添加物など。これらの過量摂取が大きな原因だと思います。

病気をしていないうちは健康の本当の有り難みはまず解りません。何でも当たり前に、自由に、自分の好きなようにできるからです。その「当たり前」ができなった時、相当凹みます。すごく困ります。鬱になります。心身ともに苦しくなります。私がそれを経験しました。おしっこをしたくてトイレに行くのもやっとの思いでした。

(健康って当たり前じゃないんだなぁ。健康に感謝しないといけないなぁ。お母さんにも『ありがとう』ってちゃんと言わないといけないよなぁ)
こんなふうによく思いました。今、健康でいられる人はしあわせだと思います。そして健康であることを大切にしてほしいです。当たり前と思わずに、心から自分の身体に、そして健康であることに感謝してほしいです。

「人の身体はその人が食べた物で出来ている」
こういう言葉どこかで聞いたことありませんか?病気の一番の原因は食べ物であることが一番大きいようです。医師の話を聞いていると、なるほどなぁと納得できることが多いです。病気は偶然なるものではないようです。「病気もその人が食べた物で出来ている」のかもしれませんね。

現代人は自分達で食べる物を一から作って、一から調理して食べるということをやっているでしょうか?調理はすると思いますが、田んぼや畑でコメや野菜を育てて、育った野菜を土の中から引っこ抜いてきて、食材を台所で洗って、切ったり煮炊きして調理するという、昔の人のような一連の食生活をしていません。
スーパーで既に洗ってある綺麗な野菜や果物。漂白剤に浸けてあるカット野菜や加工してある魚、調理して瞬間冷凍した冷凍食品を買ってきて、それを炒めたり煮たりしているだけです。だから食べ物の有り難みも解らないのだとよく聞きます。その通りだと思います。私だってそうなんです。

私は今までの自分を反省しました。少なからず病気をして、「健康」のありがたさにようやく気付けました。親が健在であること、住む家があること、自分の身体が一応自由に動かせること、好きなものが食べられること、お腹いっぱい食べられること、自分の時間を持てること、英気を養える自分の部屋があることなど。数え切れないくらいの恩恵を「当たり前」としか思っていませんでした。病気になってからすごく考えるようになり、今猛烈に反省しているところです・・・。

人間って本当に愚かだなぁと思います。難が有ってようやく気付く、だから「有り難い」と言うのかもしれません。
最近、ご飯の時に「いただきます」「ご馳走様でした」を意識して、手を合わせてちゃんと言うようにしています。それでも忘れる時があります。子どもの時は当たり前に言っていたのに、大人になってからダメダメですね。就寝時に「有り難い、有り難い」と意味もなくつぶやいています。
大人になればなるほど、大切なことや大切なものを置き去りにしてきたように思います。それが今の日本人全員に当てはまることでもあるのかもしれません。一人一人が大和魂や武士道、日本の古き良き伝統や文化をもう一度思い出して魂に刻む作業が必要であるような気がします。簡単なことではありませんが。

日本は昔の和食に戻るのが健康に一番いいとよく聞きます。農耕民族である日本人は田んぼや畑で取れたコメや根菜類を食べて育ってきた民族ですから、欧米のように小麦や乳製品などは身体に合わないのだと聞きます。
日本人がコメを食べられなくなったらどうなるのでしょうね?多分、パンなどの小麦なんかは主食にならないと思います。和食の基本はご飯、味噌汁、漬け物、煮物、焼き魚とかですよ。米を食べないと日本人は働けませんて(苦笑)

長くなりましたが、最後まとめにくくなってしまいました、スミマセン。
吉野敏明先生がよく言っています。袋や箱に入っているようなものは食べない。野菜、肉、魚など、食材を買って一から切って、むいて、煮て、調理する。これが一番です。
加工食品や出来上がりのもの、甘いもの、菓子、小麦食品などは極力食べない。これでかなり病気のリスクは下がると思います。人工甘味料や食品添加物の知識もあるに超したことはありません。同じものばかり食べるとか、同じものを大量に食べるのもダメに決まってます。適度な量、栄養のバランスは必要です。

健康に感謝して、なるべく自炊生活を心がけるようにしましょう。
私は今病気をしているからこそ、これらのことが書けます。だから、それを皆さんに伝えようと思って書きました。何かを感じていただけると嬉しいです。こうして皆さんに私の文章を読んでいただけることにも心から感謝しています。