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ティータイムをちょっぴりリッチな気分にしてくれる本

小さい頃からお菓子作りの本が大好きでした。
それはそれは美しく、また美味しそうなお菓子たち。
そして魔法のしたごしらえのような作り方。

そしてなにより素敵だったのが、お菓子の名前の意味と由来話!

ミルフィーユは「千枚の葉」という意味です。パイが何枚にも折り重なって、すっとフォークをいれるとほろほろと崩れていきますね。まるで、いくつもの葉が折り重なっているかのよう……

だとか。

シフォンケーキは秘密のレシピ。あの独特なふわふわ感を作る作り方は、最初は秘密にされていたのです……

だとか。

タルトタタンは失敗から生まれたケーキ。アップルケーキをうっかりひっくり返してしまい、ケーキの表面がジューッと焼けてしまいました。しかしその香ばしい香り!!食べてみたらとっても美味しかったのです。

だとか。
もうお菓子の本ってそういうことばかり書いてあるんですよ!!
幼気な私はすっかりお菓子の世界に夢を見るようになってしまったのです……。

さて、そんなお菓子の由来話。
いろんなお菓子作りの本では目にするものの、お菓子の作り方にちょっと添えてある程度なので詳しいことがわからない。
そして本によって言ってることが違ったりする……!!

なにを信じればいいのか。
あといろいろ散らばっているお話だらけでなんとなく散漫に覚えているだけ。


そんなあやふやだったところへ、こちらの本を見つけました。

『お菓子の由来物語』!

そのものずばりのタイトル!!

中を見てみますと、

由来話がたくさんあって説が一定しない、マドレーヌ!
ユニークな名前で有名なペ・ド・ノンヌ!(尼さんのおならという意味です)
由来のややこしいマカロン!

などなど、さまざまなお菓子がたっくさん紹介されています。

モンブランについては、もともとの由来だけでなく、日本で考案されたものについての詳しい経緯も。

ほかにもよく聞く、クレープ、ワッフル、エクレア、ガレット・デ・ロワ。
サントノレにクレーム・ブリュレ、カヌレにクグロフ。

ちょっとマイナーなコンベルサッシオン、ルリジューズ、ババ。
ブリオッシュやクイニー・アマン、クロックムッシュなどのパン。

様々なお菓子の由来がたっぷりと紹介されています。

その日に食べるお菓子について読み読みすると、お菓子の歴史まで一緒に食べることができます。

お菓子が好きな方に。
歴史が好きな方に。
名前の意味が気になる方に。

とってもおすすめの本です。

最後に冒頭に出した、ミルフィーユ。正しい発音はミルフイユだとか。
フィーユは「娘さん」の意味とのこと。
千人の娘さん……フフ。
パイではなくて、学校になってしまいますね!

お読みくださり、ありがとうございました。
お相手はみゅうでした。

よろしければ、いいねやコメントをいただけますと幸いです。

お菓子の由来物語
猫井登著
幻冬舎ルネッサンス

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