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詩 大切なものたち 記憶の中で

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形象化と現実は、少しズレていて、本当の出来事より印象に残ったりします。
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2021年1月の記事一覧

詩)コキーユという名のスナックで

詩)コキーユという名のスナックで

想い出話をしましょう。
あの頃 銀座に並木座という名画座がありました。
ドアを開けると そこはまさしく昭和
いつも満席でした
スーツに身を固めた紳士 年配のカップル
上質なポマードの香り
昼間からビール飲んでる人もいたり
ジーというフィルムの回る音。
予告編
木下惠介 成瀬巳喜男 小津安二郎
「真昼の暗黒 生きる 羅生門 私が棄てた女 黒い画集 あるサラリーマンの証言」
最後は成瀬でしたね。上映し

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詩)どこにでもある怖い話

詩)どこにでもある怖い話

ねえあなた 
今日は ダンスを踊りましょう

 そうだね
エナメルの靴を履いて 出かけよう

ねえあなた 覚えてる?
訳もわからずデートで入ったお店のこと。
メニューが全部フランス語で

もちろん
覚えてるとも よくあんな格好で入れたよ
もう あの店もないけれど

ねえあなた
あなたは先に死んだ方がいいわ

 そうだね きっとそうなるよ

ねえあなた
あなたがボケて わたしの顔がわからなくなって

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