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Bipolar Disorder & PTSD

精神疾患と向き合うための理解と共感

私たちの社会では、未だに双極性障害や発達障害、その他の精神疾患を正しく理解していない人々が多く存在します。こうした無知や誤解から生まれる差別や偏見、そして恐怖心を目の当たりにすることは少なくありません。私自身、過去に様々な場所で差別や嘲笑を経験してきました。

特に困難なことは、何もそのような経験をしていない人々からのアドバイスです。彼らは「いつまで過去のことを引きずっているの?」とか「過去はもう終わっている、未来を見て生きろ」、「いつまでも悩むな」といった言葉を投げかけます。これらの言葉は一見、前向きで建設的に聞こえるかもしれませんが、実際には深い共感や理解の欠如を示しています。

確かに、過去を乗り越えて未来を見据えることが大切だという意見は理解できます。しかし、それぞれの人にとって過去の出来事が持つ意味や感情は異なります。乗り越えることができる人もいれば、トラウマとなり、ストレスや微弱な出来事がきっかけで鮮明に蘇る人もいます。こうした過去の出来事が解決されないまま、心の中に残り続ける悔しさや悲しみを抱えることも、理解されるべきことです。

私自身も、何度も過去の出来事がフラッシュバックし、その度に苦しむ経験をしています。過去がPTSD(心的外傷後ストレス障害)となり、日常生活に影響を及ぼすことも珍しくありません。それでも、私はその苦しみを乗り越えたいと思い続けています。しかし、それがどれほど難しいかを理解してもらいたいのです。

誰しもがそれぞれに悩みを抱えています。そして、その悩みはその人にしかわからない特有のものであることも忘れてはなりません。外から見ただけでは理解できない苦しみや痛みが、心の奥深くに存在することを認識することが重要です。

私たちが求めているのは、単なるアドバイスや励ましではなく、深い理解と共感です。自分の経験や感情に寄り添ってくれる人の存在が、どれほど心強いかを知っています。だからこそ、私たちの苦しみや悩みに対して、もう少しだけ心を開いて聞いてもらえたらと願っています。

精神疾患を持つ人々が日々どのような戦いをしているのか、その背景にどれほどの痛みや葛藤があるのかを理解することが、社会全体の理解と共感の第一歩です。誰もが自分らしく生きるために、そして過去の痛みを乗り越えるために、私たちは互いに手を差し伸べることができるのです。

私はこれらの経験から、他人に対してオープンである姿勢を示しています。そして、何か疾患などを抱えている人に寄り添える能力と、目に見えない苦痛を感じ取る能力は、何も経験のない人よりもあると感じています。それを踏まえて、自分自身も含めて啓蒙活動をこれからも続けていきたいと考えています。

この文章を通じて、少しでも多くの人に精神疾患を持つ人々の現実と、その中で生きる私たちの思いを理解してもらえたらと願っています。

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