見出し画像

【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか#6~家庭はどんな場であるべき?~

はじめに
 
発達障害を持つ子どもを育てる親御さんにとって、日々の生活には様々な課題があります。特に、子どもの年齢や環境によってその問題は変わってきます。幼児期には比較的気にならなかった学習面や友達関係が、学童期になると大きな問題になることがあります。小学校になかなか適応できず、家でのイライラが増したり、登校をしぶったりする姿に悩まされる親御さんも少なくありません。

 こうした状況の中で、学校生活をより過ごしやすくするための調整は重要ですが、同時に家庭が安らぎの場であり続けることも非常に大切です。「子どもが学校で困らないように」と思って、帰宅するやいなや宿題を確認し、答えを確認して訂正させ、時間割をチェックするなどの対応をしている親御さんも多いでしょう。しかし、ここには二つの大きな問題があります。


1.問題①本人の力が育たない

 子どもが不器用であっても、自分なりにやれることを支援することが大切です。例えば、算数の宿題で間違いが多い場合、親がすぐに答えを教えるのではなく、子どもが自分で考え直す時間を与えることが重要です。子どもに「どこが間違っていると思う?」と質問し、自分で間違いを見つける力を育てる手助けをしましょう。これにより、子どもは問題解決能力を磨くことができます。

 最初は時間がかかるかもしれませんが、自分で考え、試行錯誤する過程を尊重し、その中で少しずつ成長していく姿を見守ることが大切です。

2.問題②家庭が安らぎの場でなくなる

 家庭は子どもにとって安らぎの場であるべきです。例えば、親が毎日帰宅後すぐに宿題をチェックし、間違いを指摘して訂正させようとすると、子どもは家でリラックスできなくなり、緊張感が高まってしまいます。

 子どもにとって、家は心の拠り所であり、安心して過ごせる場所でなければなりません。親御さんは 週末にまとめて確認するなど、子どものペースを尊重したやり方でサポートすることが求められます。こうすることで、子どもが自分のペースで成長できる環境を提供することができます。

3.家庭でのサポート方法

  1. 安定したルーチンを作る:子どもが予測可能な日常を過ごせるよう、決まった時間に起床し、食事を取り、学習や遊びの時間を設定しましょう。

  2. ポジティブなフィードバックを与える:子どもが何かを成し遂げた時、些細なことでも積極的に褒めることで自信を育てましょう。

  3. 自己管理のサポート:宿題や時間割の管理は子ども自身にさせることを目指しましょう。最初は一緒に確認し、徐々に自分でできるように支援します。

  4. 感情の表現を促す:子どもがイライラや不安を感じた時、その感情を言葉で表現できるように手助けし、共感を示すことが大切です。

  5. リラックスの時間を確保する:家族全員がリラックスできる時間を持つことを心がけましょう。子どもと一緒に過ごすリラックスした時間は、絆を深める大切な時間です。

最後に
 
発達障害の子どもを育てることは、確かに大変なことが多いですが、同時に子どもの成長を見守る喜びも大きいものです。親御さんは家庭でのサポートを通じて、子どもが自分のペースで成長できるように見守りましょう。

 そして、何よりも大切なのは、家が子どもにとって安らぎの場であり続けることです。親御さん自身も無理をせず、時には周囲のサポートを受けながら、子どもと一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?