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しろくま
2023年10月21日 02:40
国語の教師になりたかった。文章を読む楽しさを、古典から得る自分との繋がりの感動を、伝えたかった。悩める子供の相談相手になりたかった。かつて私がそうしてもらったように、誰かの心をそっと掬い上げたかった。大学にはいけない可能性を理解しながらも、夢見ていた、中学3年生の頃。卒業の折に書かされた、20歳の自分へ宛てたメッセージ。手元には無いけど、そこに何を書いたか、よく覚えている。「進学
2024年1月20日 02:20
あなたが鉄の塊に轢き殺された日が、今年もやってきたよ。私はまだ、18歳のあなたの隣から、動けずにいます。あのね、ずっと考えてるの。あの年のあの日、あの時間に戻れたらって。もしそれができたら。私はシャワーを浴びていないことも構わずに家を飛び出して、駅に着くまでに、あなたが頼りにしていた教会の関係者の人に連絡するよ。あなたを助けてって。そして、あなたのいる駅に向かいながら、あなたとLIN
2024年5月6日 06:56
後悔をしている。過去中学3年の時、父方の祖父母が立て続けに亡くなった。私は彼らに、何もしてあげられなかった。祖母は、その年の春から肺癌で入院していた。3月にあった、吹奏楽部の定期演奏会。その後に、「来年も絶対見にきてね」と、祖母と約束をした。約束は果たされることなく、3ヶ月後に祖母は逝ってしまった。火葬が終わり、遺骨を祖父母の自宅に連れて帰って、みんなで食事をした。寡黙な祖父が、