さけ

学習塾に10年ほど勤務してから独立。学習塾を経営しています。フランチャイズ加盟無し、個…

さけ

学習塾に10年ほど勤務してから独立。学習塾を経営しています。フランチャイズ加盟無し、個人事業主の小規模個人塾です。 とにかく書きながら方向性を定めていく方針。しばらくは塾経営とはどんなものか、実際の指導はどんな感じかといったことを、紹介していくことになりそうです。

最近の記事

夏休みに勉強してもらうこと

7月末から夏期講習が始まります。 まとまった時間がたっぷりとれる時期なので、受験生にはここでがんばってもらおうと思っています。 そこで、具体的に何をやっていくかですが、英語、数学、国語の3教科は、塾用に販売されている3年間のまとめ教材を使います。 この教材は、「確認問題」「演習問題」「実践問題」と、3つの名インドに分かれて構成されています。 まずは確認問題をやってもらい、できた人から順に難しい問題にチャレンジしていってもらいます。 理科と社会は覚えるべき基礎事項が多いの

    • 【テスト対策終了】ちょっと息抜き

      当塾の1学期期末テスト対策が終了しました。 あとは結果を待つばかりです。 (高校生はまだ残っているのですが、テスト対策指導のメインは中学生なので。) テスト対策が終わり、ちょっと外食をしてきました。 この2週間ほどは土日出勤もあり、家族と一緒に過ごす時間が減っていました。 久々にゆっくりできて良かったです。 父の日にもらったビールをまだ飲めていないので、今週末はこれでゆっくりしようかと思います。 ちなみに明日は、妻が子供と一緒に、ゼラチンとりんごジュースを使った「子供用ビ

      • 難しい定期テストを受け続けた生徒たちが、「やっても無駄だ」と諦めて勉強しなくなってしまった話

        定期テスト(社会)の平均点が30~40点の中学校がありました。5~6年前の話です。 ある学年の定期テスト(社会)の平均点が、30~40点の中学校がありました。 テストが難しかった理由は、 授業のスピードがとても速かったこと。 社会だけ、学校配布の教科書準拠問題集が無く、先生がオリジナル問題を採用しやすかった。 (2. に関連して)教科書に載っていないマニアックな内容(学校の授業では扱っている)が出題されていたこと。 この3つです。 当時私が見ていたある優秀な生徒(

        • 宿題を出すべきかどうかという話

          宿題って効果はある?私は宿題を出すことが好きではありません。 何をどれだけやれば身に着くかというのは、生徒によって違います。 それを一律に、「これだけやってきなさい」としても、あまり意味があると思えないからです。 成績優秀者であれば、宿題を出さなくてもきちんと勉強しています。 そうでない人は、形だけしか宿題をしてきません。 「形だけしか宿題をしない」とは、一通り問題を解き、解答を渡していたら答え合わせまではしても、そこからやり直しとか、何が悪かったかの確認作業までやらないと

        夏休みに勉強してもらうこと

        • 【テスト対策終了】ちょっと息抜き

        • 難しい定期テストを受け続けた生徒たちが、「やっても無駄だ」と諦めて勉強しなくなってしまった話

        • 宿題を出すべきかどうかという話

          発達障害・知的障害の生徒を指導した話

          過去に3人ほど、発達障害・知的障害の生徒を指導したことがあります。 そして現在、2名の発達障害生徒を指導しています。 過去に指導した生徒読字障害のA君 好奇心旺盛で、人懐っこい生徒でした。 中2のころに出合い、卒業まで指導をしていました。 読字障害があり、英語はほとんど何も改善してあげることができませんでした。 全く読めないんですね。 教科書の英文の読み方を全て教え、カタカナでルビをふってもらったのですが、それでも読めなかった。 (恐らく、ルビとかそういうレベルの話では

          発達障害・知的障害の生徒を指導した話

          覚える時間はなるべく短くするのが暗記のコツという話

          30分で英単語を覚えるように指示をすると、勉強が苦手な生徒は手本を見ながら何度も書き写して練習します。 interesting interesting interesting interesting interesting interesting… という感じです。 30分後、単語テストをやると何も覚えていない… 中学生あるあるです。 覚えたか、覚えていないか、自分で全く確認をせずにテストに臨んで大失敗する。 しかし、書いた単語でノートはそれなりに埋められているから「こ

          覚える時間はなるべく短くするのが暗記のコツという話

          考えればわかることを暗記し、知識とすることで計算スピードが上がるという話

          「時間が足りなくて、最後まで問題を解けなかった。」という話、数学でよく耳にします。 計算が遅いことは変えられないと思い込んでいる人がいますが、そんなことはありません。 話は簡単で、計算スピードを上げたいのなら暗記すればいいんです。 暗記すれば計算スピードが上がる、最もわかりやすいものが「九九」です。 例えば、9×9という計算。 九九を覚えていなかったら、9+9+9+9+9+9+9+9+9を計算しなければなりません。 計算できるでしょうが、遅くなりますね。 これを、「くくはち

          考えればわかることを暗記し、知識とすることで計算スピードが上がるという話

          いつから勉強が嫌いになるのでしょうか?

          5歳になる我が子に「勉強は好き?」と聞くと、「好き」と答えてくれます。 様子を見ていると、「勉強=迷路やパズル」のように考えている節があります。 ひらがなの練習や、数を数える練習も勉強と認識はしているようですが、おそらく、勉強も遊びも同じようなものだと考えているように思います。 ここでふと思います。 子供はいったい、いつから勉強嫌いになるのかと。 中学生になると、ほとんど「勉強が好き」とは聞きません。 小学生のうちに、どこかで嫌いになってしまうのでしょうか。 (知っている人

          いつから勉強が嫌いになるのでしょうか?

          生徒の質問の大部分は、きちんと解説を読ませれば解決するという話

          今日のテスト対策(中学生対象)が終わりました。 8時間くらい勉強してもらったところです。 私のやっているテスト対策指導は、教えるというより確認するというものです。 生徒に問題を解いて自己採点してもらい、私がそれを確認して次の指示を出しています。 「間違えた問題だけでいいからやり直して持ってきて。」 「とりあえず先に進んでいいよ。ここまでやったら持ってきて。」 「まずは簡単な問題だけでいいから、最後まで全部やってみて。」 「ちょっと英単語を先に覚えようか。」 こんな感じに個

          生徒の質問の大部分は、きちんと解説を読ませれば解決するという話

          テスト勉強は「勉強量」、塾講師は「熱量」が大切という話

          もうすぐ1学期期末テストがあります。 生徒たちの勉強時間を確保するため、普段はお休みの土日を開けてテスト対策をしています。 休みなしだとちょっときついこともあり、土日を開ける代わりに平日に1日休みをいただいています。 丁度今日が、そのお休みです。 外食でもしてこようかと思ったのですが、子供にどこへ行きたいか聞いたら「大きいお風呂に行きたい」と、まさかの提案をされたので、近所のスーパー銭湯へ行ってきました。 ちょっと疲れてしまいましたが、何とか明日からの2日間、テスト対策を乗り

          テスト勉強は「勉強量」、塾講師は「熱量」が大切という話

          学習アプリを使おうとして失敗した話

          塾でこれを使おうとしたことがあります。 しかし、うまく使えなかった…。 アプリが原因ではありません。 使う側の人間、つまり私が原因です。 私は紙と鉛筆を使って勉強してきました。 今の塾での指導も、紙と鉛筆を使ったものです。 そこへこのアプリ。 アプリ自体は良くても、今の塾の指導の中でうまく活かせなかったんです。こういうものは、私なんかより今の若い人たちのほうが上手に使いこなすでしょう。 下手に私なんかが音頭を取ってやらない方がいい気がします。 指導面でもそうですが、対外

          学習アプリを使おうとして失敗した話

          「勉強のやり方とは、試行錯誤しながら身につけるもの」という話

          中学生の勉強で大切なことは、確認すること、継続すること、時間を確保することの3つです。 勉強のやり方がどうこうと言う前に、何でもいいからやってみて(難しいことを考えず、とりあえず問題を解けばOK)、成果を確認し(答え合わせし、わからなければ質問しましょう)、継続する(できるまで何度も解き直しましょう)ことが大切です。 効率のいいダイエット方法を知ったとしても、継続する力がなければダイエットはできません。 やり方が少々悪かったとしても、毎日ランニングしたほうがダイエットできるで

          「勉強のやり方とは、試行錯誤しながら身につけるもの」という話

          いい塾とは、いい先生とは:塾は実績で選ぼうという話

          いい塾というのは、シンプルに結果を出している塾だと思います。 いい先生も同じですね。 以前、進学塾と補習塾の話をしました。 簡単に言って、進学塾はある程度成績のいい生徒を集め、難関校の合格を目指す塾です。 実績を見るには、合格実績を見ればOKです。 補習塾は、学校の授業についていけない勉強の苦手な生徒を集めている塾です。 実績として、定期テストでどれだけ成績を上げているかを見るといいでしょう。 進学塾と補習塾に優劣はありません。 生徒の状況に合わせて選択するだけです。 (

          いい塾とは、いい先生とは:塾は実績で選ぼうという話

          英語の勉強再開

          塾で教えていて一番困るのが英語です。 たいていのことは問題ないのですが、唯一困ってしまうのが、 「この文章は間違っていますか?」 と、生徒の英作文を添削するときです。 a と the の使い分け。 単数形にすべきか、複数形にすべきか。 it や them のような代名詞に置き換えるべきか否か。 文法的に正解でも、英語の言い回しとして適切かどうか。 こういうところの判断に迷ってしまいます。 塾を始めた当初、こういったことを改善しようとしていろいろ勉強していたのですが、

          英語の勉強再開

          英語を勉強してから国語ができるようになった話

          私はずっと英語が大の苦手でした。 中2のときに英検3級に不合格し、さらに、現在完了形が全くわからず定期テストで過去最低点をとってしまいました。 これが英語に苦手意識を持ってしまった原因です。 高校に進んでからもずっと苦手で、高2のときに赤点を2つ取ってしまいました。 大学受験のときに本腰を入れて対策し、ようやくそこそこわかってくるようになったのですが、そこまでは大変でした。 英語がわかるようになってきたのはまず、文法をきちんとおさらいしたからです。 恥ずかしながら、自動詞

          英語を勉強してから国語ができるようになった話

          塾で英単語や漢字を覚えさせるべきか。求められることを無視して、正論をかざしてもしょうがないという話

          私は中学生メインの塾を経営しています。 ただ、私は中学生のとき、塾には通っていませんでした。 浪人時代に予備校に1年間だけ通っていました。 これが私の唯一の通塾経験です。 私の通っていた予備校では、1コマ90分の授業で、ずっと先生が解説をしていました。 授業中は先生の解説を聞いて理解するように努め、授業後は自習室に残って演習。 予備校に通う中で私は、「塾とはこういうものだ」と思っていました。 私が塾に勤め出して最初のころ、「問題を解くのこと1人でやれる。授業では、授業でし

          塾で英単語や漢字を覚えさせるべきか。求められることを無視して、正論をかざしてもしょうがないという話