人生、語るには、
時間に忘れ物をしたとき、私は、とりあえず、ビール。つまみに枝豆。
白い息が見えない今日の東京。冬の空。
あのころの三角形は、どこかの風で見えなくなっていた。
消えてしまったようなあの頃を、再現のような彼らで思い出すたびに、会いたくなるんだ。
どうしたんだろう。車が来ていたら、私は死んでしまうのだろう。
今も、あの時も。
だけど、死んだとき、私が生きている。
あのころ見えなかったこの走馬灯は、悲しい現実なのだ。
幸せがあふれることの幸せ。
消えないものが消えていないことの幸せ。
私が生きてしまっていることの悲しみ。
私が生きていることの喜び。
全て私。
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