僕が考えた最強のキャリア戦略!15年やってわかった人事という職種の強みについて書く
人事を15年やってるハルシバと申します。
僕は未経験から人事になりたい人をサポートしています。
『転職のケシキ』というブログも運営していますので、よかったら見てください。
今回は僕がキャリア形成の視点から、「人事」という職種がどんな強みがあるかお伝えしていきます。
僕は人事は「最強」だと考えています!
なぜならキャリアの幅が広く将来的にどのような道も選ぶことができるからです。
この記事では僕が人事を15年続けた理由と、これからも人事という職種を選ぶ僕が何を考えているのかを整理していこうと思います。
一般的に人事という仕事は「ブラックボックス」みたいになっていて、実務を知らない人も多いので参考にしてください。
僕自身未経験から人事になったので、誰にでも人事という職種を目指すチャンスはあると思っています。
「人事って本社の人でしょ」くらい遠い存在と考えず、自分にも可能性がある職種だと思って読んでみてもらいたいです。
仕事の幅が広いから将来的な選択肢が多い
ひと括りに「人事」と言っても、実は大きく分けると4つくらいになります。
僕が人事が最強だと思う理由の1つはこの職種の幅広さです。同じ人事職でありながらまったく違う性質の仕事がゆるくつながっています。
採用業務
教育業務
労務業務
企画業務
「人事の人」というと、だいたいこの4つのどれかに分類されることがほとんどです。
採用業務は文字通り、その会社の採用を担う仕事です。
細かく分けると「新卒採用」と「中途採用」に分けられていますが、兼任している会社も多いです。
僕の感覚としてですが人数の割合的には、各社採用はほとんど行うので採用業務に関わっている人が多いと思います。
人事という職種の「登竜門」的な位置が採用です。
応募対応や面接対応、スケジューリングなど比較的難易度の低い業務が多く新卒入社から配属されることもあります。
次に「教育業務」ですが、人を採用した後は教育する必要があります。
大きめの企業ではこの教育を人事に任せている場合が多く、研修などを組み立てる仕事をします。
よく勘違いされやすいのが、「自分」が研修をしなければならないと思っている人がいます。
実際には研修の仕組みを組み立てて、外部の講師などとの調整を行うような仕事が多いです。
もちろん自分が教えられるような人は、教育担当として採用されますがそういった求人はごく一部です。
ただし人を育てるという仕事なので、「人の成長」に興味がないと続けにくいかもしれません。
一方で、「労務業務」は人事のイメージに近いかもしれないです。
従業員の勤怠を管理したり、事務手続きや給与計算といった「THE人事」ぽい仕事をするからです。
労務は人事の中でも事務職の傾向が強く、人と接しない日もあるくらいPCでの作業が多くなります。
給与計算は経理と連携したり、数字やエクセルのスキルが求められるので効率的で正確な作業が求められます。
またルール違反をした人に指摘をする立場になることも多く、従業員から怖がられることもたまにあります。
最後は「企画業務」ですが、この仕事は会社のルールである人事制度や福利厚生などを考えます。
人事の中で最も経営陣に近く、社長と一緒に仕事をすることが多いです。
そのため会社や経営についてよく理解できるため、自分のビジネスパーソンとしての視野が広がります。
僕自身今はこの企画業務が中心になってから、経営に興味を持ち「MBA」という経営の学位を取得することもできました。
まとめると、人事はこれだけバリエーションのある仕事を経験できます。
一度「人事」のキャリアを築くことができれば、自分に合った職種で人事としての経験をカスタマイズして積み上げることが可能です。
例えばですがAIやアウトソーシングに代替されそうな定型業務の多い「労務」から、頭脳労働で市場価値を高めるために「企画」に移ることも可能です。
業界や業種を横断してキャリアを築くことができる
人事の仕事はどの会社でも共通です。
細かい部分は違っても、人を扱う仕事である以上やることはそこまで変わりません。
僕は8回転職していますが、人事が特殊な仕事をしている会社はあまりなかったです。
何が言いたいかというと、「どこでも・誰とでも」働けるということ。
どの会社でも「採用」「教育」「労務」「企画」は必要です。
人が仕事をしている以上基本的に求められる役割は同じなのです。
そのため、業界や業種に縛られることなく自分の描きたいキャリアをつくることができます。
特に急成長の会社や興味がある業界に、自由に移ることもできるのが僕は人事の魅力だと思っています。
「ポータブルスキル」という持ち運びができるスキルというものがありますが、人事はまさにこの持ち運びできるスキルだらけです。
例えば採用の仕事を覚えれば、転職しても採用はできます。
もちろん会社によって流儀はちがいますが、慣れれば自分のものにできますし基本的なことは変わりません。
そのため一生食いっぱぐれることもなく、キャリアを着実に積み上げていくことが可能です。
また、人事はどの会社にも必要ですが、そんなに多くの人数は必要ありません。
必要以上に、人事という仕事の経験者は増えることはありません。
結果的に僕たち人事という仕事の経験者の「希少性」は一定の状態で維持され続けます。
僕は15年人事を経験していますが、15年という知見と経験によって希少性が高くなり40代の今でもスカウトがよく届きます。
一般的に業界や業種を大きく変えたりすることが難しいと言われるような、40代でも企業を選ぶ側として優位に立つことが出来ているのです。
また、人事の強みとして「対人能力」が高くなるということがあります。
つまり、「HR(Human Resources)業界」全体を、転職の選択肢にすることが可能になるのです。
HR業界とは人を扱うビジネスを行う業界です。
人材エージェント
人材教育
人事コンサルティング
人事としての転職だけではなくこうしたHR業界にもキャリアチェンジが可能になるのが人事の魅力です。
実際僕にもコンサルティング会社や教育業界からのスカウトが届きます。
僕はこれからも経験を求めて転職をすると思いますし、人事としてのキャリアを積み上げていくつもりです。
転職回数という経験がそのまま武器になる人事という職種
一般的に転職回数の多さはネガティブな評価を受けます。
それは僕たち人事でも同じです。
一方で、人事であれば転職回数が評価される面があることも事実です。
どういうことかというと、いろんな会社を見てきた経験がそのまま市場価値につながるということです。
人事が採用される背景には2つあります。
採用や労務など労働力として
コンサルタントのように相談役として
特に企画や教育という「考える」仕事の場合は、その人が持つ知見が価値です。
未経験採用がほとんどない仕事は、過去の経験を評価しているからと言えます。
そのため、複数の会社で制度企画などを経験していた場合はその分だけ知見や経験が蓄積されており頼りになります。
僕は転職回数8回ですが、面接で「転職のたびに強くなっている」と評価され内定をもらったことがあります。
つまり何が言いたいかというと、業界や業種を横断できる人事はそれだけで市場価値を高めることも可能ということです。
しかも自分の視野を広げることも可能です。
結果的に自分にとって「合う会社」を探し続けることも可能になります。これが僕が最強のキャリア戦略という理由です。
僕の自論に「会社は入ってみないとわからない、仕事はやってみないとわからない」というものがあります。
結局どんな会社も仕事も「経験」しない限り判断できないのです。
しかし一般的には色々な仕事を経験してフラフラしているとジョブホッパー扱いされ、キャリア形成が難しくなります。
しかし、人事であれば人事という職種の範囲でキャリアを移動できるうえ、業界や業種をまたいでどこにでもいけます。
最終的に人事に興味がなくなったとしても、HR業界にいくことやキャリアの選択肢は多岐にわたります。
人と自分に興味を持つことができるのであれば、人事はとてもおすすめできるキャリアの選択肢です。
未経験からでも人事になれた僕は、人事を最強のキャリアだと確信しています。
キャリアの先行きが不安だったり、仕事に興味が持てない人はぜひ人事というキャリアを目指してみることをおすすめします。
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