子育てエッセイ : 日曜日の昼食当番 3 すいとんの砂糖醤油煮

この記事を読んでくださっている皆さんは、
すいとんってご存知でしょうか?
群馬県の郷土料理だと聞いたことがありますが、
長野県に住む僕も子どもの頃食べたことがあります
小麦粉を水を加え小さな塊にして汁に入れて食べるものです。
僕の母親が作ってくれたのは味噌汁に入れた物でした。母親は戦時中お米がない時によく食べたと言っていました。

金曜日の夕ごはんの時、長女は学校ですいとんの話しを聞いた、と言った。そして、すいとんを食べてみたいと言った。
奥さんは、明日、すいとん粉を買って来るから、
日曜日のお昼ごはんにお父さんに作ってもらいなさい、と言った。
ということで、その時の日曜日の昼食当番のメニューはすいとんになった。

この頃、僕のふたりの娘は雑炊とか味噌煮込みうどんのような物が余り好きではなかった。
普通にすいとんを作っても食べてもらえなかったら困ると思った。
どうしようか考えていた時ひらめいた。
すいとんを砂糖醤油で煮込んで片栗粉でとろみをつけたら、みたらし団子のようになって美味しいのではないだろうか?と。
試してみることにした。

すいとん粉に水を入れて少しこねて、娘たちにも手伝ってもらって団子のように小さく丸めた。
娘たちもすいとんを丸めるのが楽しいみたいで喜んで手伝ってくれた。

出来上がった小さく丸めたすいとんを、鍋に入れ
砂糖醤油で煮ていった。
味見にひとつ食べてみると、みたらし団子に近い味だった。これでとろみをつければ良しと思った。
片栗粉を水で溶き、すいとんの砂糖醤油煮に入れると本当にみたらし団子みたいになった。
出来上がったすいとんの砂糖醤油煮を器に盛り、
大根を千切りにしてカラムーチョをのせてポン酢をかけたサラダと一緒に出した。

娘たちは、すいとんの砂糖醤油煮をお団子みたいで美味しいと言って残さず食べてくれた。
また食べたい、とも言ってもらえた。大成功だった

すいとんの砂糖醤油煮は美味しいです。
機会があったら試してみてください。






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