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エッセイ

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どうでもいいような、だけどあるとちょっとウレシい毎日のことです。
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#文章

レンズ越しの『甘いおあげを食べる』

旅のエッセイ『甘いおあげを食べる』をネットプリント配信中です。出力期限が明日まで(6/9 18時頃)となりました。すでにプリントしてくださった方も、すっかり忘れていたよという方も、それぞれにありがとうございます。(まだ間に合いますので、ぜひとも!)

せっかくなので、文章の中に登場するあれこれを、カメラフォルダから探してみました。読んでくださった方は「コレがアレだな」と確認しつつ楽しんでくださった

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ものかきのきもち

ものかきのきもち

SNSのプロフィールに、未だに何を書いたらいいのか分からぬままでいます。今のところ、肩書きは一応「文筆家」としています。でもその響きはかなり「シュッと」していて、鉛筆をなめなめ、原稿用紙に向かっているような気配があるので、私は自ら名乗っておきながら、心のどこかで緊張しているようなのです。

「文章を書いたりしてるんです」
「へー、どんなのを書くの」
「小説のようなものとか」
「そしたら、芥川賞を目

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ちょうどよい

ちょうどよい

平日の朝の終わり頃、電車は空いていました。窓のそばの席に座っていると、陽光が差し込んできて、わたしは、太陽が燃えているんだねと思い、「太陽の表面温度は六千度と言われています。なぜ、言われている、なのかというと実際に太陽まで行って測ったわけではないからです。地球は太陽から約一億五千万キロのところに位置しています。これは、水が、液体の状態で存在できる程度の気温が長期間維持できる距離なのです。われわれ生

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