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絶対に定時で帰りたい1年目のエモーショナル飲みニケーション

前回の投稿からとんでもなくあいてしまいました。もう2か月も社会人をやりました。
2か月働くと、9時間拘束×週5もルーティーン化してしまい、脳死で出社し、脳死で帰宅できるようになります。
社会人やだ!会社員やだ!と泣きわめいていた自分は、いつまでもおこちゃまで、それはそれでもはや可愛かったのですが。社会こえ~~~!です。
数々の理不尽も、文句を言いつつ、受け入れられてしまっている自分が恐ろしいです。

私は日頃、新人のくせに、1番早く帰ることに全力を捧げています。最近のトレンドは“コスパ”より“タイパ”だそうですが、まさに私もそれ。見込み残業何十時間分もある会社なので、残業したところで稼げない。だったらさっさと帰るでしょ、普通に(笑)という気持ち。
もちろん自分のすべき業務は終わらせます。絶対に定時で帰るために、始業時間から効率!効率!と考えているのです。(むしろいいことでは、、、?)
建前かもしれませんが、上司も帰ってもいいよ~という雰囲気でいてくださるので、ありがたくスマッシュで退勤を打刻させていただいております。

さて、宣言も解除され、様々な規制がなくなり、徐々に開放的なムードになりつつある昨今、そんな私にも飲み会参加の機会が回ってきます。
学生時代も飲み会のあるコミュニティに所属しておらず、飲み会=お茶会の世界線に生息していたので、どうも世間の“飲み”の空気が苦手。大声も苦手だし、酔っ払い恐怖症だし、そんなにお酒が好きなわけでもないので、楽しくもなれず。
ただ、社会人になると飲みの場での立ち回りが、仕事にも影響するとか何とかという話は聞いていたので、早く寝たい気持ちを噛み殺して参加しています。

先日開かれたのは、同期だけでの飲み会。
同期とはそれなりに良好な関係ですが、あくまで職場の関係、といったところ。私以外の人は、鬼ポジティブ!陽!退勤後飲みに行くし休日も飲み!といったタイプで、私だけ出身地も離れていることもあり、彼らは別の星の生き物くらいに思っていました。
男子と女子で配属が分かれていて、勤務地も違うため、男子のしている仕事はあまり知りませんでした。どうやらものすごく過酷で、はっきり言って令和とは思えない労働環境のようでした。

「正直、辞めたくね、、、?」という話から、この会社でのビジョンと今後の人生全体のビジョンの話に。
「いつまでこの会社にいると思うか」を順番に話すコーナーがスタート。
皆の話を聞くと、共通しているのは、今の業界・会社には何のこだわりもなくて、本当にやりたいことは全く違うこと。
でも、これからこの会社でどうしたいかは全く違いました。この会社で頑張りたい人も、今年中にでも辞めたい人も、各々の置かれている環境やこれまでのこと、仕事観を鑑みると、とても筋の通った話でした。
単に仕事から逃げたいから辞めたい、次を探すのが面倒だから続ける、という人は誰もいませんでした。
私は話を聞いて、胸も目頭も熱くなりました。これまでの社内でのそれぞれの立ち回りが納得いくような気もしました。

正直これまで私だけが人生について考え込むタイプだと思っていました。皆お気楽でいいな、人生楽しそうでいいな、と。
でも違いました。皆普通の顔をして日々を過ごしているけれど、実は色々あるのです。人の数だけ地獄があるのです。

同期は皆、私とは違う。私のことは理解できない。

そう勝手に壁を築いていたのは私の方でした。
“同年代の人と違う感性を持った自分”が大切だったのかもしれません。そうありたかっただけかもしれません。本当は理解されたくなかったのでしょう。

同期も同じように葛藤しながら生きていると知ってから、皆の見え方が変わりました。尊敬できるのです。
本当に何様?でしかないのですが、心の底から皆はすごいしかっこいいし、私にはない部分を持っていることを素直に認められるようになりました。
私にはとても難しいことでした。特に相手が同い年ともなると。
敵より味方が多い方がいい。憎悪や軽蔑より敬意を向けられる人が多い方が絶対にいい。

そして皆は、会社の同僚であると同時に、夢や理想を追い求める仲間になりました。
社内で求められる将来の話は、あくまで“その会社の一員として”だったり、“いかに貢献できるようになるか”だったりすることが多く、本当の個人的な夢はあまり歓迎されない印象です。そんなことを言おうものなら、「え、辞めたいの?辞めれば?(笑)」になりますから。
素直に“本当の夢”を語れる人がいることは、とても幸運だと感じます。

私は卒論で葛藤について書いたこともあり、葛藤信者(?) です。
人間の深みは、「人生における葛藤の数」で生まれると思っています。葛藤の結果出した答えが、思っていたものであってもなくても、葛藤している間に身についたものは一生物です。葛藤中のあの不快感に耐えられるメンタル。早く脱却するために脳みそフル回転で情報収集したり、多角的に検討してみたり、、、。(客観的に見ると、葛藤しているときの私たちって、健気でかーわいっ♡)

葛藤できるってしあわせですよ。それだけ選択の余地があるわけですから。

今まで一つも表に出さないまま普通に働いていた皆だから、ひっそりと色々進めて、ある日突然「辞めるね」と言われるのかもしれない。私の知らないところで、いつ、どんな答えを出しても、きっと幸せになっていってね、と思いながら、ファジーネーブルを飲みました。

飲みニケーションもいいものだと思いました。
きっと普段のお昼休憩の時間や帰り道では、ここまで話すことはなかったと思うから。「語ろうよ」とわざわざ時間を設けることが、案外大切なのかもしれないと思いました。
飲みニケーションそのものがどうというより、そこに集まった人がたまたまそうだった、というだけのことな気もしますけどね。
飲み会苦手!と避けるのではなく、何事も一旦足を突っ込んでみようかな、という学びも得ました。

とはいえ、こういうところで場の雰囲気に流されて色々言ってしまうと、後々大変になるってこと、私はよーく知っています。たとえ同期といっても、いつまでも仲間である保証なんてありませんから。あの麦藁の一味のような絆は何だったの!?というくらい、簡単に散りうるものだと思っています。
私は自分にとって本当に大切なことは絶対に言わないもん、というスタンスです。

可愛くないね。素直じゃないね。

“本当にやりたいこと”と今の仕事が違う方は、どのように折り合いをつけて今日も働かれているのでしょうか。ぜひお聞かせください。


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