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今、こじらせている途中です。

雷雨と聞いて予定を変更したのに快晴。はい。ということで、ここぞとばかりに洗濯物を太陽光で晒している昼下がり。

先日、元同僚の結婚式に招待頂いた。転職した彼女に会うのは約1年半ぶり。

とっても幸せそうな彼女を見て、こちらも幸せで満たされたと同時に、知らないことも増えたことに気づき少し寂しい気持ちにもなった。(親離れする子を見送る親の気持ちが少し分かったような…)

新郎新婦は高身長で美男美女。誰もが知っている企業にお勤めのエリートカップル。

誰もが羨むような人生の裏で、静かにコツコツと努力して才能を開花させてきた二人は出会うべくして出会ったと、柄にもなく「運命」を感じてしまった。

そんな新郎新婦と、とても高級感のある日本庭園付きの会場で、”レベルの高い”参列者に囲まれ、大変贅沢な時間を過ごさせて頂いた。

レベルの高い華やかな世界

結婚式が終わり、幸せで胸いっぱいモードから我に返った時に、ふと複雑な気持ちに襲われた。

自分はこのままで良いのか?

いわゆる”レベルの高い華やかな世界”を見て、自分のキャリアに魔がさしてしまった。

昔からバリキャリに憧れては、自身のエナジー不足を感じて生きてきた。

つい最近、私の幸せの本質とは背伸びをしないことだと再確認したところなのに。

私にもこんなキャリアの選択肢がまだ残っているかな?

不覚にもそう思ってしまった。でも、その問いについてはNOである。

社会人9年目。自分のキャパに嫌というほどぶつかってきた私自身が一番分かっている。

諦めるのは早いとか、新しい自分に出会えるはずとか、それは綺麗事だ。

バリキャリの世界は常に息が切れるほど背伸びをしてようやく居れる世界で、自分仕様の世界ではないと痛感してきた。

幸せとは?

結局ここに行き着く。

背伸びをして得た成功体験は本当に気持ちが良い。興奮するし、もっと上を目指したくなる。まるで麻薬のように癖になり、気付いたら心身が疲弊しているのだ。

よく「こじらせてるなあ」と感じる。

今だって、身の丈にあった幸せを掴みに行こうと決心した矢先、すでに揺らいでしまっているんだから。

私は「適度」を知らない。

この適度の塩梅が分かってきた時、私は本当の幸福を感じるのだと信じている。

30歳。まだまだ思春期。

あの頃は悶々と悩んでいたな…とクスッと笑える日が来るのだろうか。


クシコの小話

中医学ではちょうど良いバランスであることを「中庸(ちゅうよう)」と言います。

身体は平熱が「中庸」。冷えていたり熱を持っている時は、バランスが崩れている時。

食べ物や漢方薬によって「中庸」に戻すことで病気の予防をします。

バランスが崩れることで病気になる。つまり健康でいるにはちょうど良いバランスを保つことが重要なのです。

中医学に出会い、私の生き方はこの「中庸」がテーマになっています。

刺激が強い現代でこれを実現するのはなかなか難しいけれど、意識しているだけでも変わってきますよ◎







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