ぶーまな

30超えての私費留学の末、パリの大学院で修士号取得。東京ベンチャー → 京大博士課程。…

ぶーまな

30超えての私費留学の末、パリの大学院で修士号取得。東京ベンチャー → 京大博士課程。 学術(特に認知・学習科学 x 情報学 x 教育)、フランス、旅行などに興味津々。

最近の記事

やっぱりアカデミア?

パリ留学から帰国後、東京のベンチャー企業で働いてみたものの、留学で身につけた知見やスキルを使う場がほぼないと感じていた。そして初夏、博士課程に進むことを決めて会社を退職した。 その後、決心の甲斐あってこの秋から京大の博士課程に進むことができた! 進学が決まって仕事を辞めるのではなく、研究室探しと院試対策に集中するために仕事を辞めてから受験準備を始めた。結構リスクの高い意思決定だった。応募書類に「無職」って書くのも勇気がいった(笑)。結果論だけど、仕事を辞めて受験に集中でき

    • 海外大の証明書類の取り寄せ、どうしてる?

      2022年にフランスで修士号をとって、日本に戻ってきた。 今、フランスの大学院の修了証明書(attestation de réussite au diplôme)や成績証明書(relevé de notes)などが紙媒体で必要になった場合、どうすればいいんだろう?ということを懸念している。 帰国前に紙媒体で受け取ったのは学位記(diplôme)だけ。 日本に帰ってから数カ月後に、海外から郵送で成績証明書などを取り寄せできるかメールで問い合わせてみた。 回答としては、担当部署

      • パリとの別れ&帰国前の落とし穴

        約2年間のフランス生活を終え、先日帰国して日本で働き始めた。 修士課程とインターンが終わってから滞在許可証の有効期限が終わるまでの約2ヶ月、パリで学生でも労働者でもない「空白の時間」を楽しんだ。 何にも急かされず、気の向くままにパリのあちこちを訪れたり友達と会ったりする日々はとても有意義だった。 とはいえ、帰国前には色々とやっておく手続きがある。 アパートの退去連絡:貸主に所定のタイミングで連絡 銀行口座を閉じる:ウェブのアカウントページで担当者に連絡 携帯のSIM

        • ケンブリッジそぞろ歩き

          ロンドン滞在中、ケンブリッジに日帰りで行ってきた。9月9日〜18日まで Open Cambridge の名の下でケンブリッジ大学のカレッジや博物館が一般向けのイベントをやるとのことだったので、軽い気持ちで足を運んでみたというわけ。 ロンドンから電車で片道約70分。駅に着く際の車窓からはアストラゼネカ社やケンブリッジ大学出版社のビルが目に入り、ただならぬ雰囲気を感じた笑 電車はとても空いていたけど、ケンブリッジの街中は結構な賑わいだった。一般向けワークショップや施設見学は予

        やっぱりアカデミア?

          喪に服すロンドン

          バカンスの締めはイギリスだ!と思い立ってチケットなどを手配したのは、9月の初めだった。浮かれながらプランを練っていたけど、出発の数日前にまさかのエリザベス女王の訃報。お気楽なバカンス気分が吹き飛んだ中での訪英となった。 パリからロンドンまではユーロスターで2時間強と、意外に近い。最近の旅行はフランス語圏ばかりだったので、ブリティッシュアクセントの英語に溢れた環境が新鮮だった。 真っ先に向かったのはバッキンガム宮殿。この時はまだ女王の棺はエディンバラに安置されていたけど、宮

          喪に服すロンドン

          南仏ぶらり旅:ニース〜マルセイユ

          8月末で6ヶ月間に及んだインターンが任期満了を迎え、後は帰国を残すのみとなった(寂しい!)。 9月に入るとフランスは新年度・新学期。バカンスシーズンも一段落。一方こちらは晴れて自由な身となったので、バカンスの人出が少なくなりはじめる9月初旬は旅行を楽しむには絶好の機会。というわけで、かねてから行ってみたかった南仏旅行にでかけた。 目的地はベタにニースとマルセイユ。夜行列車でパリを出発してから13時間半、翌朝9時半頃にニース駅に到着。長いしよく眠れなかった… ニースは街の

          南仏ぶらり旅:ニース〜マルセイユ

          スイスCERN探訪

          先週末はパリを離れてリヨンに滞在していた。その間、日帰りでスイスのジュネーブにある素粒子物理学の研究施設CERNの見学に行ってきた。リヨンとジュネーブの往来は高速電車で片道約2時間ほど。ジュネーブ駅では検問ぽいゲートを通るが、パスポートの提示などはなく素通りできた。 CERNは、陽子や電子といった素粒子を加速させる超巨大な実験装置を有する世界的な研究拠点。加速させて高エネルギー状態にした素粒子の衝突実験をリードしており、ヒッグス粒子の証明など様々な科学的発見を生んでいる。ま

          スイスCERN探訪

          グランヴィル再訪

          去年の夏に行ったクリスチャン・ディオール美術館のある街、グランヴィルに今年も行ってきた。 グランヴィルは、フランス西部ノルマンディー地方にある海辺のリゾート地。交通費・滞在費、人混み、治安などなどの面で、南仏に行くよりもメリットは大きいと個人的に思っている(ただ宿は取りにくい&ちょっと高いかも)。 ディオール氏が幼少時代を過ごした家(現在は美術館)と庭園が観光名所となっている。 美術館の展示品は毎年変わる。今年のテーマは「帽子」。小規模ながら、歴史的なコレクションを間近

          グランヴィル再訪

          修了間近。パリでの修士課程を振り返る

          夏のソルド&バカンスシーズンで観光客の賑わいが日に日に増えているパリ。一方アカデミックイヤーは終わりに近づいている。 最近、修士課程でのすべての課題提出・発表が終わった!後は成績開示を待つだけ。手応え的には修了できる見通し。長かったような短かったような… ここ2−3ヶ月はコースワークでもインターンでも論文を読んだり課題に取り組んだりで、アカデミックワーク以外のやりたいことに取り組む時間がほぼなかった(ちょくちょく遊びには出てたけど)。7月からは今後の身の振り方も考えつつ、新

          修了間近。パリでの修士課程を振り返る

          4月1日、雪。エイプリルフール(poisson d'avril)に合わせたような、嘘みたいに寒いパリ。

          4月1日、雪。エイプリルフール(poisson d'avril)に合わせたような、嘘みたいに寒いパリ。

          変化の月

          あっという間に3月になって、パリもだんだん日が長くなり、春の訪れを感じるようになってきた。季節の変化と相まって(?)自分の生活も結構変わったので書いておく。 自宅のトイレが壊れた ある朝用を足して水を流したら、前触れもなく水が流れっぱなしになった😇。幸い水が床にあふれてくることはなく随時排水されてはいたけれど、水道代が恐ろしいことになってはいけないので、大家さんに頼んで修理屋さんを呼んでもらうことに。 問題は修理屋さんがフランス語しか話せなかったこと。誤った住所に着いた

          変化の月

          セメスターの間のわずかな春休み、旅行でブリュッセルへ。EU本部もチラ見。 一夜明けたらウクライナ情勢が大変なことになっていた…

          セメスターの間のわずかな春休み、旅行でブリュッセルへ。EU本部もチラ見。 一夜明けたらウクライナ情勢が大変なことになっていた…

          VRはホームレスへの共感を喚起できるか(論文メモ)

          VRの中での経験が人の認知や行動にどのような影響を与えるのか。その影響はどう測れるのか。 今回読んだ論文は以下のとおり。間違った解釈があるかもしれないので注意。 Building long-term empathy: A large-scale comparison of traditional and virtual reality perspective-taking (Fernanda Herrera et al., 2018) 概要共感を喚起する手段(ホームレスの境

          VRはホームレスへの共感を喚起できるか(論文メモ)

          学習者が自由に動き回る環境下での自動行動追跡と分析(論文メモ)

          2022年も論文を読むぞー(棒)。 今は学習科学・認知科学・情報科学が交わる分野に興味を持っている。今回読んだ論文は以下のとおり。間違った解釈があるかもしれないので注意。 Automated Tracking of Student Activities in a Makerspace Using Motion Sensor Data (G. Sung et al., 2021) 概要ものづくりを通した協調学習の場(メイカースペース)において、モーションセンサーKinectを

          学習者が自由に動き回る環境下での自動行動追跡と分析(論文メモ)

          子どもの書字障害をより深く理解するための手書き動作分析(論文メモ)

          大学院のコースワークの中で読んだ論文について書いてみる。今回読んだ論文は以下のとおり。間違った解釈があるかもしれないので注意。 Acquisition of handwriting in children with and without dysgraphia: A computational approach (T. Gargot et al., 2020) これは身体動作と学習(熟達)の関係を扱った研究を調べていて見つけたもの。展開がわかりづらくて読解に苦労した😭

          子どもの書字障害をより深く理解するための手書き動作分析(論文メモ)

          滞在許可証ゲット😌

          11月にビザが切れて大変焦っていたけれど、12月に入ってようやく新しい滞在許可証をゲットできた。焦っていた時の様子は以下参照。 初めてのフランス移住時に入手できる滞在許可証はPDFなんだけど、更新するとカードになる。オンラインでの申請手続きが完了した後、カード受け取りの予約を入れる。受け取り場所はPréfecture de Police de Paris(パリ警視庁)。なんかかっこいい。 パリ警視庁はちょうどノートルダム大聖堂の向かい側にある。ノートルダム大聖堂は火事から

          滞在許可証ゲット😌