見出し画像

スイスCERN探訪

先週末はパリを離れてリヨンに滞在していた。その間、日帰りでスイスのジュネーブにある素粒子物理学の研究施設CERNの見学に行ってきた。リヨンとジュネーブの往来は高速電車で片道約2時間ほど。ジュネーブ駅では検問ぽいゲートを通るが、パスポートの提示などはなく素通りできた。

フランスとスイスをまたぐ巨大なCERNの加速器(画像:houseofswitzerland.org

CERNは、陽子や電子といった素粒子を加速させる超巨大な実験装置を有する世界的な研究拠点。加速させて高エネルギー状態にした素粒子の衝突実験をリードしており、ヒッグス粒子の証明など様々な科学的発見を生んでいる。また、インターネットの基盤であるWorldWideWebもCERN発祥なのだそう。CERNは科学技術のロマンが詰まった場所の一つなのだ!

CERN駅へはジュネーブ駅から直通のトラムが通っており、20分ほどで来れる。結構アクセス性は高いと思う(ただし今回の訪問時は一時的にトラムの運行区間が変わっていて、バスへの乗換えが必要だった)。

バカンスシーズンはみんなレジャーに行ってて空いているだろうと思い込んでいたけど、意外と見学者は多かった。みんなのお目当ては無料のガイドツアー。英語かフランス語か選択できる。ただし、ガイドツアーの受付は当日・現地での申請のみ。そして受付は遅々として進まない。結局1時間以上待たされた(もっと効率的にできないものか…)。

ガイドツアー受付の行列

受付後、ガイドツアーが始まるまでの間は自由に動ける。というわけで無料一般公開されている展示を見学。さっと回れる規模で、ガイドツアーの予習になる。

ガイドツアーでは、実際にCERNで働いている研究者の方が1名ついて案内してくれる。といっても実際の加速器を見学できるわけではなく、ガイドツアー専用の展示施設を回りながら、研究者の方と気軽にお話ししようという感じ。それでも十分エキサイティング。

ガイドツアーのみで入れるエリア
加速器の内部構造を模した展示
加速器のモニタリングルーム

お土産ショップではいかしたグッズをゲット。スイスの高い物価に反して、どれも手頃なお値段。カード決済もユーロ現金払いもできてありがたい。

待ち時間は長かったけど、大満足な1日だった。
ガイドの方いわく、来年夏頃にはCERN駅に新しい科学コミュニケーションスペースができるとのこと。再訪する良い理由ができた。

建設が進むCERN駅前の科学コミュニケーション施設