パリとの別れ&帰国前の落とし穴
約2年間のフランス生活を終え、先日帰国して日本で働き始めた。
修士課程とインターンが終わってから滞在許可証の有効期限が終わるまでの約2ヶ月、パリで学生でも労働者でもない「空白の時間」を楽しんだ。
何にも急かされず、気の向くままにパリのあちこちを訪れたり友達と会ったりする日々はとても有意義だった。
とはいえ、帰国前には色々とやっておく手続きがある。
アパートの退去連絡:貸主に所定のタイミングで連絡
銀行口座を閉じる:ウェブのアカウントページで担当者に連絡
携帯のSIMを解約する:携帯会社に手紙で依頼
行政関連の届け出
社会保険(Carte Vitale):居住地区の事務所に所定のフォームを郵送
住宅費補助(CAF):ウェブのアカウントページで日本の住所に変更
収入申告(impôt):ウェブのアカウントページで日本の住所に変更
大使館:オンライン在留届で帰国日を入力
NAVIGO(交通系IC)のサブスク解除:オンラインのアカウントから自分で設定
上記のうち、銀行口座とSIMの解約はタイミングが難しかった。帰国日の2週間前くらいにこれらの手続きをしたが、結論から言うと2-3営業日前くらいに着手する方がよかった。
まず銀行口座。
担当者に帰国日を伝え、帰国日かそれ以降に口座を閉じたいと伝えたところ、担当者から了承の返事。
安心していた矢先、1〜2日後に銀行のカードが無効になった(クレジット/デビット決済、ATM引き出しができない)。口座を閉める前にお金のやり取りをストップさせる必要があるためと思われる。
(担当者側は、解約プロセスに伴っていつカードが使えなくなるか、タイミングを知らなかった)
日本のクレカは使えるけど、折しも未曾有の円安のタイミングでレートがかなり不利。なので、できるだけ使いたくない。結局、帰国までの2週間弱は手持ちの僅かな現金をやりくりする不便な生活になってしまった。
(フランスの口座に残って自分で動かせなかったユーロは、後日担当者から日本の口座に送金してもらえたので問題なし)
教訓:早めに口座を閉じたい場合、まとまったお金をおろしておいて、現金払いでの生活にする。帰国までの間できるだけカード払いにしたい場合、口座を閉じる連絡日を遅くする。
そしてSIM。
こちらも2週間前くらいに手紙で解約を依頼。
帰国日かそれ以降にSIMの利用を止めたいと明記したにもかかわらず、手紙が届いてほどなくSIMがいきなり無効になった。
まぁWiFiがあればネットは使えるしWhatsAppで電話もできる。と思ったけど、SMSを通じた認証コードの連絡が受け取れないのは怖い。手続き系のタスクが多い中でこのリスクは見過ごせなかった。
そこで急遽、電話番号つきのプリペイドSIMを買いに行く羽目に。この時すでにフランスのクレジットカードが使えなかったので、泣く泣く貴重な現金を使った。そして諸々のアカウントで設定していた電話番号も更新する必要があり、余計な手間がすごかった…
教訓:SIMの解約連絡は早すぎると厄介。
すったもんだがあったけど、結局もろもろ解約して帰国できたので結果オーライ!帰国当日まで友達にさんざん愚痴ったけど。
留学記録としてのnoteはこれで一段落。今後はまた興味深い論文のことを書いたり、博士課程にチャレンジすることがあればその記録も書いていきたいなー。