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喪に服すロンドン

バカンスの締めはイギリスだ!と思い立ってチケットなどを手配したのは、9月の初めだった。浮かれながらプランを練っていたけど、出発の数日前にまさかのエリザベス女王の訃報。お気楽なバカンス気分が吹き飛んだ中での訪英となった。

パリからロンドンまではユーロスターで2時間強と、意外に近い。最近の旅行はフランス語圏ばかりだったので、ブリティッシュアクセントの英語に溢れた環境が新鮮だった。

ロンドン北部の St Pancras 駅に到着

真っ先に向かったのはバッキンガム宮殿。この時はまだ女王の棺はエディンバラに安置されていたけど、宮殿前にはすごく長い列ができていた。そして隣接するGreen Parkは、あたり一面が献花で覆われていた。

バッキンガム宮殿の前
Green Parkの献花のごくごく一部

街を歩くと、至るところで女王の崩御を悼むディスプレイや半旗のユニオンジャック🇬🇧が並んでいるのが印象的だった。といっても行き交う人はいつもどおり暮らしている感じで、悲壮感はあまり感じなかった。よく晴れた天気とも相まって、むしろとても穏やかな光景だった。

地下鉄のサイネージ

EUを脱退し、新しい王が即位し、国のアイデンティティの深い部分から変わっていくイギリス。このタイミングでロンドンの様子を目の当たりにできたことで感慨深い休暇となった。
改めて、エリザベス女王のご冥福をお祈りします。