火の国 熊本 最終章 様々な生産者

いつもと同じように朝起きてからまずはシャワーを浴びます。
それから早々に車に乗り込み、あさぎり町がどんなところなのか確かめるようにドライブをします。

球磨川の水がとても綺麗で気持ち良いですね。色々と回りましたが街全体を眺めてみたくなり「妙見野自然の森展望公園」に行きました。
誰もいないだろうと思っていましたら、若い二人がキャンプをしていました。こんな所でキャンプなんて羨ましいですよね!



この展望台からはあさぎり町はもちろん、湯前地域くらいまでの全体が見渡せます。とっても気持ちの良い場所でここにいるだけで世俗の垢が取れるようでした。


しばらく望遠鏡などで眺めながら朝の良い空気を胸一杯に吸い込みました。
そして約束の時間になり、二人の時間を邪魔したことを謝り展望台をあとにしました。


まず訪れた生産者の事務所に行くと、まだ誰も来ておらず・・・。電話するもつながらず・・・きっとこの事務所に繋がっているんだろうな。
どうしようかと思案しながら40分ほど待ちましたが現れず。仕方ないのでパンフレットと名刺を扉に挟んで帰ろうとしたとき、女性の方が車で現れました。
事の次第を説明し、代表の方に連絡を取ってくれました。
しばらくしてようやく会えた代表の方には、時間を勘違いしていたことを丁寧に謝罪されました。
とにかく時間がないので端的にフレマルの説明し、ご検討頂けないかとお願い致しました。残念なのはやはりしっかりとコンセプトや我々の活動を説明できなかったことです。

次のアポイントが迫っていましたので、早々に切り上げ車を飛ばして向かいます。

次の訪問先に着きまず遅れたことを謝罪しました。
この生産者の代表は日本では数少ないキノコを栽培しています。驚くべきはそのきのこの成分と効能。
それを証明する事例があります。小さな小瓶に水を入れてただのクリップを入れてあります。普通なら長くても数週間で錆だらけになり水が腐っていくのですが、そこにこのキノコの成分を入れるとなんと何年も錆びないのです。そうです、抗酸化作用が物凄いのです。ちょっと信じられないかもしれませんが私がこの目で見てきました。決して眉唾ものではありません。そして現に漢方を取り扱っている会社さんとの取引もあるそうです。

私は以前このキノコの乾燥したものを食べましたが、なかなか面白いという感想を持っていましたし、実際使い方によっては面白い食材と感じていました。
ですから今回は可能ならば生の状態での販売ができないかを考えていました。

生の状態はこのキノコは非常に脆く、配送が非常に難しいと説明を受けました。
ただ、実際に調理する際はある程度刻んだりすることもありますし、パッケージを工夫すれば可能になる可能性もあるとのこと。また乾燥したものを使うというのもアリかと。この非常に稀有なキノコを是非食事のテーブルに乗せたいと強く思いました。
多少時間はかかると思いますが、必ず実現させます。

その後、実際に栽培されている現場に入らせてもらいました。
さすがキノコ栽培をしているだけあって湿度がすごい!そして現在の生産状況を説明して頂きました。さらに絶対みなさんはやってはいけませんが、そのまま生で食べさせてもらいました。なかなかの食感と味です。特に食感が面白い!
やっぱり取り扱いたいですね。


その後、外に出て今行っている活動を伺いました。
社会的弱者になりがちなシングルマザーに向けて、高待遇な労働環境や子供が安心できる場所を考えているとのことでした。
社会に貢献しようと努力されている代表に非常に感銘しました。僕自身もまだまだ努力が足りません。

最後に丁寧にお時間を頂いたことに御礼をし次のアポに向かいました。


だんだんと予定していた時間がズレてきていることに焦りながら、田舎道をガンガンと飛ばしまくります。

次に着いたのは日本を代表する栗の産地です。
ここの栗はもともと有名ですが、私が考えているものはさらに上級なものです。
まずは役場の担当の方をはじめ、生産者の方々にご挨拶をさせて頂きます。

一面に広がる栗畑に少し清々しさというか、安心した気持ちにさせられます。
それにはちゃんと理由がありました。
丁寧に育てられた栗の木にしっかりと整備された地面。必要なものと要らないものがしっかりと管理されていて、自然に逆らわず愛情込めて育てられているのが分かります。

いろいろお話を伺うと、さまざまな問題や課題が見えてきました。
後継者問題、販売価格問題、流通問題などなど。おそらく全国で生じているような問題です。
そして自分達が情熱と誇りを持って作った自信がある商品がちゃんと評価されていないことに非常に残念に思っていると語っておられました。

関東でもこの産地の栗は有名店でも使われていることでしょう。しかし出荷段階でその品質はワンランクもツーランクも下がってしまいます。その理由は言えませんが、おそらく腕に自信のある生産者ほどその課題に悩まされているのではないでしょうか?
それでわずか数人でブランド部会を立ち上げられたのです。
その中で最高の品質のものを取り扱わさせて頂ければとお伝えしました。みなさんも販路をどうしようかと考えており、また私たちは最高品質の食材を探している。考えは一致しました。まずは栗ができたらサンプルを見てくださいと言われました。もちろんお願い致しますと答え、丁寧に御礼を伝えました。

本当に実直さが伝わる方々でした。この栗を何とか販売してみなさんの役に立ちたいと素直に思いました。

さて、アポイントはあと一つです。

少し時間がありましたので、近くの物産館でお土産を物色します。
新潟に送るものや自宅に送るものを物色して宅急便で送ります。

しかし暑いし、なんか冷たいものでも食べたいなぁ〜なんて思っていましたけど、そこまでの時間はありません。


最後に向かったのはまた走って走って八代地域に戻って、ある特殊な?フルーツを求めて伺いました。

お会いしたのは70歳を過ぎた取りまとめの代表の方。
最初はダメだダメだ!と取り付く島もない。しかしそんなことで負けてられません。粘りに粘り話していくと、今度は支払い関係がと・・・。いやいやそんな心配はないです。絶対にあり得ませんと説明します(実際、決済会社が間に入ってますから安心です)。
今度は生産量の話になってきて回せる分はないと。
さらに話は味のことになっていきます。「食べたことあるね?」「もちろんあります!だからここまで来たんです!」とやり取りをしていくと、すでにある地域で人気があることを教えてくれました。それを聞いて「やっぱり俺の舌は間違ってなかった。Kさんありがとう。」と思いました。

なかなかフレマルのプラットフォームの仕組みは理解してもらえなかった部分がありますが、こちらに販売する分は多少回せるかもと何とかお許しを頂きました。
また10月くらいにまたおいでと言われ、「よろしくお願いします!」と約束してご自宅を後にしました。



これですべてのアポが終わりました!
いやーーーーーー、疲れたーーーーーーーーーーーーー!!!!!

まじで!

よく考えたらこんなアポこなすのってせめて30代までだよ!!!
うちの社長は人使いが荒いWWWまぁいい奴だから許すWWW
(↑何様だ俺は!)

少しだけ何処か寄れないかな〜と思いふと八代の物産館に行きました。
(ここものちにKさんの知り合いと知る!)念願のシャクを探しましたがありませんでした。お土産買って、次にシャクが食べられる場所ないかなと探すも夕方前という中途半端な時間にはお店が開いていません。仕方なくあきらめ空港に向かいます。

今回の旅は、非常に大きな収穫と有難い出会いがありました。
特に天草地域や人吉地域にはこれからも関わりを持っていくことになりそうです。

さまざまな応援をして頂いた熊本出身の方々に改めて御礼申し上げます。

地域の食材を流通に乗せていくことは、単純に販売するだけならそう難しくはありません。そこに高品質や生産されている方々の収入や地域の活性化まで考えていくと恐ろしく困難な問題につながっていきます。ただ個人的にはそれほど悲観していません。なぜなら僕の信念ともつながっていくのですが、「すべての商売の源泉は技術だ」という思いがあります。良いものを作っていなければ見向きもされませんし、いくらブランディングを駆使してもそこに信用は築けません。日本がこれからますます貧乏になっていくことが分かっている状況で、収入を確保するにはやはり根本的な技術しかないのです。まだまだ地道に真面目に取り組んでいる生産者はいます。この方々がいる限りは何とかなっていくと思っています。


空港に着きレンタカーを返却します。
この3日間で走った距離はなんと638Km!!!いや、頑張り過ぎました。老体には応えます。

また近いうちに熊本に行くことになると思います。
また皆さん会いましょう!


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