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[詩]海へ還る月

99%の運命は叶わない
海のさざなみが寄せては足先を蝕み
返っては胎内の安寧をもたらす

また寄せて
また返り
いつのまにか爪の先が波にさらわれ、
第一関節、足、足首が海に還っていった

だから海は嫌いだと言ったのに

それでも海に立ち続ける
胎内の音を少しでも長くききたくて
脚を海に還すのも厭わないから
安寧の中を自由な心で泳ぎたくて

99%の満月になれなかった月が
脚のない身体を照らして慰める
あとの1%の運命なんて、
掴み取ってみせるって

かっこつけていたいよな

99%の月は明日、満月になる
99%の私とあなたは、明日。

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