死ねない男【ショートショート】
ホテルの一室。下っぱの俺は上からの依頼で中学生位のませたガキと一緒にいた。「ねえおじさん。明日はどこへ行くの?」「さあな。おじさんじゃねえから分かんねえ」「なにそれ」このガキは人をやたらめったらおじさん扱いし、下らないことを一日中聞いてきた。だから今日はめっきり疲れた。そんな悪いわけでもなかったが。
プシュー
突如、部屋の隅から異音が聞こえた。振り替えるとそこから毒々しい色のついた煙が流れ込んできた。すぐに部屋から逃げ出そうとしたが間に合わず俺の意識は飛んでいった。気がつくと