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「聞く技術」が必要な本質的理由 -時代の変隆:VUCA-

おはようございます!
昨日の暑さに、今年の夏は熱中症対策を万全にして臨むことを改めて決めたこの頃です。
#暑い
#夏だ
#サマーランドだ

さて、今日も読書メモの回です。

「外資系トップコンサルの聞く技術 (著:清水久三子)」

前回は序章として、聞くことの重要性に少し触れました。
今回は、もう一歩踏み込んで、「聞く技術」が必要な背景を理解していきましょう。

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なぜ、今、「聞き方」なのか?

アウトプットはあくまで最後に表出される結果であり、インプットがスタート地点をつくります。必要な情報を過不足なく入手し、スタート地点を形成することが最も難しいのです。
Google検索でも情報は得られますが、誰もが何度でも同じ情報を得ることが出来ます。一方、人から聞くことはビジネスで決定的な差を生みますが、人によって量や質も違いが生じるとともに、一度きりである場合が多いです。

「聞き方」を重視するのには、3つの理由があります。
① ハイコンテクストから、ローコンテクストな社会へ
コンテクストとは、共通の言語、知識、価値観、嗜好性を指します。これまでは、「ツーカー」に代表されるように、相手の意図を察し合うことで何となく通じることが多くあったと思います。
現在は、VUCAの時代とも言われ、変化の速度が速く、価値観が多様化することから、前提条件が崩れる時代とも言えます。最も顕著に表れるのは、アウトプットとして表出された際の認識の差です。

② 価格や機能よりも「この人から買いたい」
これは、キングコング西野さんが良く言っている「人検索」です。サービス自体はマネされやすいため、決定的な差別化は図れないのです。「人検索」をされるための第一歩として、著者は「聞く力」の必要性を述べています。
マズローに代表される人間の欲求における高次欲求を満たすためには、「人に話を聞かれ、承認される」ことが必要になるのです。相手を満たし、信頼関係を築くためのスキルとなるのです。

③ 「聞く」ことでセレンディピティが起きる
セレンディピティとは、ひらめきや幸運をつかむ力を表しています。20世紀までは同じことを効率よくこなすことが求められてきました。21世紀に入り、課題自体が不確定要素を多く持ち、捉えにくくなりました。だからこそ、「人の話を聞く」ことが決定的な打開策を生むことがあるのです。

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低下する「聞く力」

近年、「良いディスカッション」の定義が崩れています。
自分の話したいことを話し、伝わらなければ相手の落ち度、もしくは自分の説明不足として更に話を加え、表面上納得をさせることが定義とされがちです。そのため、結論を決めつけた上でのパワポが作成され、内容は薄く、見た目だけ綺麗になるのです。

この要因を著者は3つ挙げています。
① わかりにくいものを説明するために多弁になる
物理的に存在しないものである、ソリューションや価値とは、「誰かの課題を解決するもの」ではあるものの、自社の持つ優位性や機能を正確に伝えようとすることが最初の目的となりがちです。仮説と解決策を押し売りし、多弁になるまさに、負のループです。

② マニュアル社会の弊害
方法論もマニュアルも、人の叡智の終結であることは間違いありません。
活用すべき資源であるものの、標準化の効能と主体性はトレードオフであることは理解しなければなりません。

③ 自他ともに気が付きにくい
「聞く力」が不足していることは、自他ともに気が付きにくいのです。アウトプットをした時に初めて理解されますが、その時には手遅れであることも多いです。そのため、アウトプットの過程を強化に注力することが多く、源流である「聞くスキル」の強化は後回しになりがちです。

基本的に上流の工程である「聞く」が弱ければ、中流の工程である「考える」も弱まり、「話す」も弱いのです。スキルであるからこそ、筋肉のようにトレーニングをする必要があります。次章以降、Hearing(聞く)とListening(聴く)を意識することが重要となります。

【Hearing(聞く)】
相手が話したくなる/信頼される技術です。時間的制約や相手の非協力的姿勢を打開する後天的スキルです。

【Listening(聴く)】
必要な情報が正確に得られる/仮説検証が出来る技術です。時間的制約の中でも、仮説検証を繰り返し、良質なアウトプットへ変換する後天的スキルです。


昨日、ちょうどこの「聞く力」を実感する場面に出くわしました。
まだまだ、僕自身に足りない要素であるとともに、この能力が備わるだけで、全く違う世界を一緒に観ることが出来るのだと改めて実感しました。
本気で学ぼう!!

今日も学んだー!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!

アクティホーム
講内 源太

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