見出し画像

Z世代を理解することで企業成長を促す新たな常識を作る簡単な方法

1990年代から2012年頃に生まれた世代をZ世代と言います。
バブル崩壊後、日本社会の低迷期を経て、生まれたときからデジタルの中で生活してきているデジタルネイティブです。
彼らは、それまでの社会の規範や企業文化、そのままで教育できると思うことが大間違いで、それはすでにわかっていることですよね。

私が新人の頃も「新人類がきた」と言われていました。
いつの時代もベテラン社員にとって新入社員は宇宙人であることは変わらないのでしょう。

それでも、いよいよ昭和の常識のままのマネジメントでは、彼らを戦力化できなくなってきました。それに若者の人数そのものも減ってしまっていますから、使えないから放置して、他の人を採用すればいい、なんて悠長なことを言ってはいられなくなりました。

そこで戦略を練るには、まず敵を知る(敵じゃないですけど・・・)ことが大事というわけです。

Z世代の親は、バブル崩壊を受け、安定的に失敗しない生き方を子供に期待し、効率的で怒られないことを良しとする教育を受けてきました。
ですから、チャレンジすることは無茶であり、汗をかくような大変なことは無駄なことであり、健康的に生活し、SDGsな考え方にも強く共感する傾向にあります。
SNSも積極的に使い、見知らぬ人との交流を#いいね の数で自分の価値を測り、多くの情報が得られる反面、不安定な人間関係の中で生きているともいえるでしょう。

そんな背景を踏まえると、残業時間が多くプライベート時間が削られることは悪であり、上から指示されただけで意味がわからないままの仕事に不満を覚えるのは、想定できるとも言えます。

Z世代は、決して常識外れでも不勉強でも怠け者でもありません。変わりゆく日本社会の中で必要に応じて進化した結果ですから、常識自体が昭和の時代から働くベテラン社員とは大きく違っている、いえ、変わってきていることを理解しなければならないと思います。

Z世代の働く意識データからは、「助け合い」「個性を尊重」が重要であるというデータがあります。
また彼らは自分の心身の健康についてもとても意識が高いです。
考え方としては「意味がわからないこと、非効率的だと思うことは否定する」でも「理解するとそれに応えたいと思う」という自律的な物事の捉え方ができる人が多いようです。

昭和の時代は、「上司に言われたら”はい”と答えて直にやる」「苦労は買ってでもしろ」「背中を見て盗め」などと言われてきましたが、どうでしょう。
よく考えたら、Z世代が思う考えのほうが、ずっと論理的で合理的だと思えませんか?
がむしゃらに頑張ることを強制されるから、メンタル不調になったり、働くことが義務感でしかなくなるのです。

Z世代を理解することで、これからの職場の在り方をもう一度考え直すことができたら、我慢と辛抱ではなく、合理的に効率よく、仕事は楽しく意義があることだという新たな常識が生まれるのではないでしょうか。

上手くいかないときには、まずは相手の立場から物事を見てみると、改善の方法が見えてくるものです。人材不足で困っているなら、次々採用にお金をかけることではなく、自社の課題をバイアス無しで見つけていくと、既存社員の活性化ができます。
せっかく出会いがあって入社した社員がいきいき働く組織に変えることは、可能なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?