SNS時代のリテラシーについて。
さて、今日のお話は、誰かをバカにしたいわけでもなく、誰かにイチャモンをつけたいわけではないですが。
昨日、友人がFacebookにこういう投稿をしてました。
私は、FacebookまたはFacebookに関連するいかなる団体にも、過去および将来の私の写真、情報、メッセージまたは投稿の使用を許可しません。
この声明をもって、私はFacebookにこのプロフィールおよびまたはその内容に基づいて、開示、コピー、配布、または他の行為をすることを固く禁じます。
このプロフィールの内容は個人情報および機密情報です。
プライバシーの侵害は法律で罰することができます。
(ucc 1 - 308 - 1 1 1 308 308 - ローマ法。)
これ、何かというと、Facebookの仕様が変わり、利用者が投稿している写真が勝手に使われるようになりました、ってことに対する対抗法として、これを自分のタイムラインに載せましょう、って話だそうで。
これを読んで私が感じた疑問は、
・今や世界的なインフラ企業になっているFacebookが、そんな意味不明のプライバシー侵害をするか?ってこと。
・たとえ、そういう意味不明な変更があったとしても、規約に同意してFacebookというプラットホームを使っている以上、個人の権利どうこうを言っても無意味だろ、ってこと。
・ローマ法ってなんだよw
ってことですね。
で、ちょっと調べてみたら、そんな改正は全く行われていないし、「これはガセネタです。」っていう情報もすぐに出てきました。
この件に関して、何が言いたいかと言いますとね、私の周りの親しい人間の中で、「かなり理性的である」って思っている人ですら、「真偽を確認せず、そういう偽の情報を拡散させてしまう状況がある」ってことです。
これね、大したことはないと言えば、大したことはないですよ。
いちいち、目くじら立てるなよ、って言われれば、確かにそうです。
ただね、SNSがコミュニケーションの普通のツールになっている今、全く根拠のない情報やガセネタ、風評被害に近い情報も、あっという間に拡散され、広まる時代にもなっています。
311の後に、twitterにあふれた、大量の偽情報は記憶にある人も多いと思います。
普通にメールで、「千葉の工業地帯のタンクが爆破して危険な物質が出ているから注意!」とかいうデタラメ極まりない情報も何件か回ってきてました。
今回の件もね、ご本人は、軽い気持ちの善意で回したんだと思うんですね。
ですが、善意であれば、未確認の適当な情報を拡散してよい、ってことにはなりません。
例えば、私は、「地震雲のアレコレ」を言う人に対しては、何度も意見しておりますが、「可能性はゼロじゃないだろ。」っていうことに関して、適当な情報を流して他者を操作するということが、ものすごく好かんわけです。
他人を心理的に操作する可能性のある情報を流す時には大きな責任が生じるし、そこに対する倫理観とか、道徳観とかを持ったほうがいいです。
多分、多くの人が理解していないのは、「自分が軽い気持ちで拡散した情報が、多くの人に悪い影響を与える可能性がある」ってことですね。
それなりに影響力がある人が、Facebookやtwitterで情報を拡散したら、100人、200人、300人の人に伝わり、それが一気に、1万、5万、10万人の人に流されてしまう可能性も当たり前にあります。
そして、経験上、何がしかの情報に接した時に、私のように、「は?ほんとかよ」って疑って、真偽を問う人間ばかりではなく、何の疑いもなく信じてしまう人も山ほどいるということです。
それとね、「適当な情報を適当に流す」って人に関しては、他者からの信頼性は下がります。
そりゃそうだよね。「騙された。嘘をつかれた。」って気持ちになるのが普通ですから。
私は性格が悪いので、「こいつは適当な情報を適当に流す人間だな。」って評価がインプットされたら、常に、「こいつ、嘘ついてんじゃねえの?適当なんじゃねえの?」っていうフィルターをかけて見てしまいます。
というわけで、SNSが当たり前のコミュニケーションツールになっている今、情報拡散に関してのデメリットもたくさんありますので、皆さん、お気をつけ下さいませ♪
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