Z世代の眼

はじめまして! Z世代とは、1990年後半から2015年に生まれた人のことを指します。…

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はじめまして! Z世代とは、1990年後半から2015年に生まれた人のことを指します。 自分もその一人で、東京在住の大学生♂です。 シリーズ『汝は如何にして死んだのか?』は、「死に注目」して見る日本史がコンセプトです。前提知識は、ほとんどいりません。

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阿弖流為の死に様~蝦夷というマイノリティと共にあった英雄~中編

 本稿は、中編ですので、前編から見ていただくと幸いです。ただ、本稿からでも、内容は理解できると思います...  多賀城(太平洋側の蝦夷征討の拠点)創設の後(724年?)、律令国家側はしばらくは蝦夷側に対して目立った戦闘行為には出ていない(=不干渉)し、蝦夷側にも大きな反乱はなかったため、平和な時代がもたらされたといって、差し支えないでしょう。  しかし、律令国家側が何もしていないかと言われたら、そういうわけでもないのです。以下、律令国家が724年~770年までに東北地方付

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    • 阿弖流為の死に様〜蝦夷というマイノリティと共にあった英雄〜 前編

       阿弖流為という人物がいるのですが、読めますか?恐らく、初見では分からないと思います。なぜなら、『弖』という字は、普段使うような漢字ではないからです。  筆者がこの人物の名前を初めて聞いたのは、中学生の頃だったと思います。アテルイという名前は、とても印象的(かっこいいという意味で)であったし、今後もずっと忘れることはないと思います。  日本史を勉強した人ならば、1度は聞いたことがあると思いますが、彼にどのような印象を抱きますか?筆者には、どうしても、 ”謀反者”=忠誠

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      • 大久保利通の死に様~”ギャップがある男”のかっこよすぎる最後~

         大久保利通と聞いて、何となく顔が浮かんできますか?中々難しいと思います。人によっては、同時代に活躍した板垣退助の顔を思い浮かべる人もいるかもしれません。筆者もそうでした。  筆者にとって、大久保利通の印象は、”コワモテおじさん”です。  有司専制とか、初代内務卿とか、”コワモテ”な字面が続き、日本のためなら時には冷酷な判断も下す、そんな印象です。中学生の頃は、そんな印象すらなく、沢山出てくる明治時代の偉い人の一人くらいの印象しかありませんでしたが。  そうなんです。明

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        • 藤原道長の死に様〜どんな権力者であっても、どうにも出来ない"アレ"〜

           前書きにも書かせてもらったことでありますが、人の死というのは悲しいものです。しかし、それと同時にもう一つ重要な性質があります。それは、 「人は、死を恐れている」 ということです。  ほぼすべての人間は、死を恐れているというのが持論です。なぜなら、死ぬ覚悟が出来てないからです。  「死ぬのは怖くない?」とインタビュアーに聞かれて、「”死”なんて、怖くないよ」と言う勇ましいおばあちゃんも、心のどこかで怖いと思っているはずです。  可能であれば、インタビュアーは、次に「じ

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        • 雑記及びお気に入り
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        記事

          汝は、如何にして死んだのか?~前書き~

           ~人の死からは、多くの事が見えてくる~   ”人の死”というのは、悲しいものです。大人になるにつれて、私たちは、周りの友人や家族の死を目撃することが多くなり、その悲しみの上に、人生は成り立っていきます。そして、いずれ自分の死を受け入れなければいけない時がやってきます。  2020年3月29日、多くの日本人は、あるコメディアンの死に直面しました。そして、そのコメディアンの死に対し、涙を流し、哀悼の意を表する日本人が多く存在しました。  例え、読者の中に、このコメディアン

          汝は、如何にして死んだのか?~前書き~

          あの”匂い”は一体何だったのだろうか?~少しだけ不思議な話~

           ”海外に行くと、人生観変わるよ”とよく言われる。  筆者は、オーストラリアに短い期間いったことがあるが、人生観なんて変わらなかった。ずーーーーっと、今までの人生が続いていくだけである。  まあ、旅行気分で言ったのだから、人生観なんて変わらなくても、十分ではあったのだけど、一体どんな環境にどれぐらいいれば、人生観が変わるのだろうか?誰か教えてほしいところである。  有吉弘行さんは、  「海外旅行で人生観変わるような奴は、渋谷に行っても人生観変わっちゃうこんにゃく野郎だ

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          麻生太郎さんの言葉~政治への関心とは何なのか~

           ここ数日は、ワクチンの副作用で、何もやる気が出ませんでした・・・、なるべく毎日何かを書こうとは思っているのですが。  先日、100代目の首相として、岸田文雄さんが選ばれ、またそれと同時に約8年9か月もの間、財務大臣のポストにとどまっていた麻生太郎さんが、そのポストを離れることとなりました。  彼の政治家としての評価は賛否両論でしょう。なので、筆者は麻生太郎さんの”言葉”に注目していきたいと思います。  彼の”言葉”は、良い意味でも悪い意味でも、”バズり”ます。そして、

          麻生太郎さんの言葉~政治への関心とは何なのか~

          緊急事態宣言が解除されるにあたって~ある大学生の声~

           今月1日に緊急事態宣言が解除され、筆者の通う大学もすぐに対面授業が開始されるということであるが、筆者の通う大学での授業は以下の形態をとっている。  ①フルオンライン講義で、試験はweb上でのレポート提出で代替  ②フルオンライン講義で、試験はweb上で行われる  ③フルオンライン講義で、試験のみ対面で行われる  ④オンラインと対面を交互で行い、試験はweb上でのレポート提出で代替  ⑤完全対面講義かつ、試験も対面で行われる  緊急事態宣言下では、①、②、③の選択

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          ”エモい”の権化のような動画~youtuber マリマリマリーさん①~

           筆者は、このnoteでの執筆の船出として、社会を映す言葉としての"エモい”について書かせてもらった。見ていない人はぜひ見てほしいのではあるが、このnoteでは、そんな”エモい”の権化=ある抽象的な特質が具体的な姿をとって現れたかのように思える人やもの(weblio辞書より)、のようなyoutuberを紹介する。  チャンネル名は、マリマリマリ―、チャンネル登録者数は58万人(2021年10月1日現在)、チャンネル開設から1年と2か月程度、かつ投稿動画の数などを総合的に考え

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          指標系Youtuber、配信者たち~ひろゆきさんやDaiGoさんについて思うこと~

           ここ最近になって、(と思っているのは筆者だけかもしれないが)人気を博したのが、西村博之さんやDaiGoさんといった、視聴者の悩みや質問に答えていくことを主とするスタイルのユーチューバーである。筆者は、彼らのことを、(勝手に)指標系ユーチューバーと呼んでいる。  炎上系、成金系といった形容詞とともに、指標系という形容詞がつくユーチューバーや配信者は、現在増加傾向にある。前にあげた2名のほかにも、元サッカー日本代表 本田圭介さん、陸上競技選手兼タレント 武井壮さんなども同様の

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          独特すぎる世界観の怖い動画 ~youtuber 雨穴さん~

           ジャパニーズホラーに代表される、”湿気のある”怖さと自分の世界観を融合し、新たな世界を生み出すyoutuberがいる。  チャンネル名は、雨穴(うけつ)で、2021年9月29日現在48・3万人の登録者を抱えている。詳しい素性は、ググれば出てくるので、ここでは割愛し、彼の投稿した動画の中から、筆者の選ぶおもしろいものを3つ紹介する。  1つ目は、「不動産ミステリー 変な家」という名前で投稿された動画です。再生回数は、彼の投稿した動画の中では圧倒的1位(2021年9月29日

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          「エモい」という言葉の正体ー社会を映す言葉ー

           まず、前提として、「エモい」とは英語の「emotional」に由来した「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する日本の俗語、及び若者言葉(wikipediaより)とされています。  そう、これは最近になって広く許容されたワカモノ言葉なのです。  実は、エモいという言葉自体は20~30年前から存在していました。ただ、それは限られた分野の中で使われていた言葉であり、広く許容されていたわけではありません。  なぜ、エモいは、最近になって

          「エモい」という言葉の正体ー社会を映す言葉ー