中世の本質(29)村自治
村自治は西欧諸国の都市自治に匹敵するものです。規模や内容は大きく異なりますが、自治が行われたという事実は同じですから。村内の農民はみな対等でした。村には特権階級が存在しません。従って村の支配者は農民自身です、しかし農民は彼ら自身を支配する真の支配者を造りました。それが村法です。村法は農民たちの合意です。村はしたがって法の支配する、小規模な法治社会でした。
(尚、村では田畑を所有する農民が村を運営します、しかし当時、小作人などはその運営に参加する資格がありませんでした。これは