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関西を拠点にジェンダーに取り組む仲間と連帯すること

このnoteは、「ジェンカレ」を修了したゼミ生たちのプログラム中とその後の活躍を紹介するインタビュー企画。

それぞれが日々感じる違和感を出発点に、ジェンダー平等社会の実現に向けて歩み続けるゼミ生たちのストーリーを紹介します。


【齋藤智咲のプロフィール】
兵庫県出身の大学院生。23歳。
会社・組織内でのジェンダー平等、関西地域の行政の取り組み、生理に関する問題などのジェンダー課題関心がある。


Q1. なぜ、ジェンカレゼミ生になろうと思ったのかを教えてください

ジェンダーについて学びつつ、アクションを起こしたいと思っていたからです。

ジェンカレ参加前から、所属している団体のイベント実行委員会の中で、女性の責任者が少ないことや、セクハラ発言が出てしまうというジェンダー不平等にもやもやを感じていました。そして、これらを解消するために、何かしらアクションを起こしたいと思っていたため、ジェンカレゼミ生になりたいと思いました。

ジェンカレでは、まずジェンダーの基礎を学んだ上で、一緒に切磋琢磨できる仲間ができたり、メンターがついたり、いろんな方々に相談できるところに魅力を感じました。

また、ジェンダーについての情報収集は、これまでどうしてもSNS上での情報ばかりになってしまっていました。どれが正しい情報かわからなかったり、包括的に学べているか不安だったため、専門家の方々から、広くジェンダーについて学べるのも、大きな魅力の一つでした。

Q2. ゼミ生になって良かったと思うことを教えてください

ジェンカレを通して、自信がついて、ジェンダー平等のためにアクションを起こせたことです。

1つ目は、【一歩踏ん張って取り組むきっかけになったこと】です。
もやもやする、何かしたい、と思っていても、一人だと後回しにしていました。これでいいのかと自信が持てなかったり、そもそもどういった方法で取り組めばいいのかわからなかったからです。
ジェンカレでは、みっちり授業を受けることができ、知識不足を解消することができました。また、今まで地道にアクションを起こし続けてきたメンターの方々やゼミ生を間近で見て、話すことができたので、背中を押してもらいました

2つ目は【一緒に頑張る仲間ができたこと】です。
アクションを起こす時には、思うように伝わらなかったり、時に反発されることもあります。そんな時、ゼミ生やメンターの方々に「それいいね!がんばれ!」といった言葉をもらえたことは自信に繋がりましたジェンカレでできた友人は今でも、良き仲間であり、良き相談相手です。お互いにSNSをみて励ましあったり、悩みが出た時は相談したりしています。ジェンダーの話を理解してもらえることはまだまだ少ないですが、一緒に踏ん張った半年があるからこそより深く悩みを相談したり、打ち明けることができています

Q3. 学びになった、興味深かった講義やプログラムを教えてください。

どの講義もすべて面白かったのですが、特に印象に残っているのは「気候変動とジェンダー」です。

私は、大学では環境工学を専攻しているのですが、。知っているはずの話を、ジェンダー視点から、全く新しく見直すことができて、刺激になりました

これをきっかけに、自分の研究も、気候変動問題とジェンダー課題の関連性について焦点を当てることになりました。自分の考え方の武器が増えている感覚で、より深く環境問題を学び、研究できるようになりました。

Q4. ジェンカレで作成したMAP(My Action Plan)について詳しく教えてください

MAPでは、「所属しているイベント実行委員会のDE&I」をテーマに作成しました。

有志の学生・社会人が集まり、発足メンバーとしてイベント実行委員会に所属していました。この実行委員会の中では、場を盛り上げようとして、セクハラ発言が出たり、それを誰も注意できない状態でした。また、メンバーは女性の方が多いにも関わらず、幹部はほとんどが男性であるという組織でした。

最初は、私は何の違和感もなく、活動に参加していました。しかし、友人から指摘を受けたことをきっかけに、考えを改めるようになりました。私自身がジェンダー課題に気づかず、当たり前に流していることは、セクハラ発言を受ける被害者でありつつも、ジェンダー不平等に加担していると感じ、危機感を覚えました。そのため、まずは自分が所属している団体からジェンダーの話をしていくべきだと思い、MAPを作成し、実行しました。

Q5. ジェンカレ中に取り組んだアクション(トライしたこと)を教えてください。

団体の幹部向けにダイバーシティ研修を行いました。

内容は、私がゼロから考え、ジェンダーステレオタイプや特権性などについてで、クイズ形式・ディスカッション形式にすることで、より考えを深めてもらう工夫をしました。

Q6. ジェンカレ終了後から現在までに取り組まれていること、取り組みたいと思っているアクションがあれば教えてください。

いろんなことをしています。

一つ目に、ジェンダーに関するさまざまなイベントや講義に参加するようになりました。ジェンカレに入る前まではうまく情報をゲットできなかったのですが、ジェンカレで視野が広がったことや、私のアクションを見て、紹介されることが増えたからです。また、それまでは知識不足で自信を持って考えたり議論することができなかったですが、ジェンカレを終えてからは、交流会などにも積極的に参加できるようになりました。

滋賀県で行われたワークショップに参加した際の写真(メンター、ゼミ1期、GENCOURAGE代表)

二つ目に、関西でジェンダー課題に関心のある仲間を集めて学生団体BeaGe(ビージェ)を立ち上げました。(BeaGeのInstagramはこちら)ジェンカレの関西メンバーがまだ少ないため、私はどこか寂しさを感じていました。
そのため、関西で一緒に活動できる人が集まれる場所があったらいいなと思い、ジェンカレ終了後に立ち上げました。関西地域の若者からジェンダー平等を!をビジョンにメンバーが集まり、現在は12名で活動をしています。

6月には、電流パッドによって痛みを再現できる体験機器を用いて「生理痛体験ブース」を企画しました。「体験」を入り口に、その背景にある生理のタブー視やジェンダー課題について啓発し、ディスカッションできるブースを作りました。2日間の出展で総勢130名以上の方に体験していただき、対話を行うことができました。

詳細なレポートはこちら↓

イベント当日の様子

Q7. ジェンカレゼミ生になる前の自分、またはジェンカレ中の自分に声が届くとしたら、何を伝えるか教えてください。

応募前は、「ジェンカレ、なんか気になるけど、別に一人で頑張ればいいかなー」などと思っていました。でも、応募してみないと自分に合うかどうかわからない!と思い、締切ギリギリに応募しました。なので、「迷っているならまずは応募してみて!」と言いたいです!

ジェンダー平等のために何かしたい、という熱意を心のそこに秘めている人におすすめの場所です!!

ジェンカレを修了し、自分にはもっといろんなことができる可能性があると思えています。

Q8. あなたが思うジェンカレの魅力を教えてください。

仲間と一緒に一歩踏み出せる場所です!

Q9.ジェンカレに参加しようか迷っている方へ!

ジェンカレで踏ん張って、励まし合った日々は、その後にも続く経験になっていますー!迷っているなら、まずはエントリーしてみてください!


3期目ゼミ生・聴講生募集中

現在ジェンカレでは、「ゼミ生(申込締切:2024年8月18日23時59分まで)」「聴講生」を募集しており、講義の詳細、及び募集要項は下記リンクよりご覧いただけます。https://gencollege.org/

また、ご参加に際し、以下の日程で説明会を開催します。
【オンライン説明会】
・8月11日(日)10:00-11:00, 質疑応答11:00〜(退出可能)
・8月11日(日)20:00-21:00, 質疑応答21:00〜(退出可能)
説明会申込フォーム:https://forms.gle/mT9gcuPF2cARozb67

ジェンカレに参加する方法は2パターン!
■ゼミ生
・学ぶだけで終わりにせず、ジェンダー平等の実現に向けて一歩踏み出すことができる・講義だけでなく、合宿やメンタリング、じっくり深く学ぶためのゼミ生限定コンテンツなど、ジェンカレが提供するコンテンツを堪能できる
・対象年齢:15〜29歳
・その他:減免制度あり
・申込み:https://forms.gle/nANgrznrRMv9XiEu6 (2024年8月18日(日)まで)

■聴講生
・ご自身の興味関心にあわせてお好きな講義(座学部分)を聴講できる
・年齢や居住場所に関係なく受講が可能です。
・カリキュラム:講義の一部(90分間)
・対象年齢:年齢制限なし
・申込み:https://gencourage2022.peatix.com/events (先着順のため、定員に達し次第終了)

特に30歳未満の方には、ゼミ生向けのカリキュラムが非常に充実しておりますので、ゼミ生をお勧めいたします!
ジェンダー平等の実現に向けて、共に学び、一歩踏み出しましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます!
ジェンカレは、各分野のトップランナーの講義やワークショップを通じて、ジェンダーについて包括的かつ構造的に学び、受講生がジェンダー平等の実現に向けて行動することを目指すサードプレイスです。

\ まもなくジェンカレ3期募集開始予定! /
各種SNS(X / Instagram)では、気軽にご参加いただけるイベントなどの最新情報をお届けしています!

ー 寄付のお願い ー
ジェンカレは全国でジェンダー平等の実現するための次世代リーダーを育成しており、各フィールドで活動を続けています。特に地域での取り組みとしては、受講生のうち5名が地方公共団体各種審議会委員に就任しています。

今後も全国でジェンダー平等の実現を目指す若者を育成するためにご支援いただけますと幸いです。

①寄付サイトより寄付:https://syncable.biz/associate/gencourage
②銀行振り込み:
銀行:かながわ信用金庫
支店:浦賀支店
口座番号:1267153
口座名義:一般社団法人GENCOURAGE

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