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大学卒業目前で社会に蔓延るジェンダー課題を学び、企業や社会で活躍する準備ができた話

このnoteは、「ジェンカレ」を修了したゼミ生たちのプログラム中とその後の活躍を紹介するインタビュー企画。
それぞれが日々感じる違和感を出発点に、ジェンダー平等社会の実現に向けて歩み続けるゼミ生たちのストーリーをご紹介します。


【吉原佐保のプロフィール】
東京出身、パーソルキャリア株式会社(ジェンカレ参加時:青山学院大学4年生)の24歳。
女性のキャリア、アンコンシャスバイアス、女性の管理職登用・女性活躍推進などのジェンダー課題に関心がある。


Q1. なぜ、ジェンカレゼミ生になろうと思ったのかを教えてください

一番大きな理由は、ジェンダーを共に学ぶ仲間と出会い、様々な課題についてディスカッションする機会が欲しかったからです。高校時代に東南アジアにおけるジェンダー開発に疑問を持ったことをきっかけに、大学では東南アジアのジェンダー観や日本のジェンダー課題(特に女性のキャリア意識)について学んでいました。しかし、同じ熱量でジェンダーを学ぶ学生には出会えず、ジェンダーを題材にした大学の形式的なディスカッションにも満足できず、これまで1人で静かに学んできました

そんな学び方に寂しさを覚え、誰かとジェンダー課題への危機感を共有し、熱いディスカッションを通じて学び続ける楽しさを分かち合える仲間が欲しいと思い応募しました。

Q2. ゼミ生になって良かったと思うことを教えてください

ゼミ生になって良かったと思うことは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、様々な分野の社会課題をジェンダーを切り口に包括的に学べたことです。

2つ目は、一泊二日の合宿で短期間で大量のインプットとアウトプットをして真正面からジェンダー課題に向き合えたことです。

3つ目は、それぞれの分野で仲間が向き合っている姿を今でも共有できていて、背中は任せた!この分野は任せてくれ!と背中を預けられる仲間を見つけられたことです。

Q3. 学びになった、興味深かった講義やプログラムを教えてください。

当時卒業論文で「日本企業における女性の管理職登用が難しい要因と解決策」を書いており、講師の山口一男先生の書籍には大変お世話になっていました。そのため、労働とジェンダーの講義ではご本人からレクチャーを受けられた喜びと、卒業論文に必要だった新たな角度からの学びを得られたことが大変興味深かったです。

企業において女性が活躍しない(できない)理由がまとめられたデータは、実は人事視点でのアンケート結果であり、当事者の働く女性は必ずしもデータ上の回答を理由に管理職を目指すわけでは無いことなど、一元的なデータに囚われない視点の柔軟性について学びました

Q4. ジェンカレで作成したMAP(My Action Plan)について詳しく教えてください

「女性新入社員が管理職を目指し続けられる環境作り」をテーマにしました。

新卒一年目の女性は6割が管理職志向ありなのに対して、3年目には2割減少の4割しか管理職を目指さなくなる現状がある。(男性社員は9割が管理職を目指し、3年目には8割に減少している。)

それに対して、キャリアアップや管理職を目指したくなる/続けられる職場環境が必要なのと同時に、当事者も主体的にキャリアオーナーシップを持てるような仕組みが必要である。

私は、春から入社した人材紹介企業で同期400名が一人一人がキャリアオーナーシップを持てるように後押しできる施策を考え実行に移せるようにMAPを作成しました。

MAPを作成する中で考えたアクション内容

Q5. ジェンカレ中に取り組んだアクション(トライしたこと)を教えてください。

ジェンカレ中は、キャリアを考えるセミナーに参加して実際に同期とキャリアについて語り合う難しさや面白さを実感したり、内定者インタビューを実施いただいたので自分がジェンカレや卒論を通じて学んだ女性のキャリアやジェンダーについて思う存分語らせていただきました。

また、社内アクティビストになるための最初の一歩としての入社式のスピーチでもどのような内容を話すべきかジェンカレのメンターさんにも相談させていただきました。

Q6. ジェンカレ終了後から現在までに取り組まれていること、取り組みたいと思っているアクションがあれば教えてください。

春から社会人になり、ジェンダーを学んでいた同期にも出会えました。面白いのは、同じジェンダーの話題でも人それぞれで色んな温度感・角度で物事を捉えていることを知り、今はどんな温度感・角度でもいいから「ジェンダーの話を身近に感じてもらうために、しれっと会話にアンコンシャスバイアスな視点になっていないかの気付きを紛れ込ませること」を心掛けています
入社式の挨拶でもジェンダーに触れたスピーチをさせていただき、同期や先輩社員から「勇気をもらえた」「ジェンダーについて少しでもオープンに発言できる同期がいることに驚いた」など様々な反応をいただけました。

 Q7. あなたが思うジェンカレの魅力を教えてください。魅力を教えてください。

包括的かつ多角的にジェンダーを学べる(講義は新しい気づきの連続)。
全てのジェンダー課題を1人で解決することはできない。
でも、背中を預けられる仲間がいる。それだけで、自分が関心のある領域で精一杯頑張ろうと勇気をもらえる


3期目ゼミ生・聴講生募集中

現在ジェンカレでは、「ゼミ生(申込締切:2024年8月18日23時59分まで)」「聴講生」を募集しており、講義の詳細、及び募集要項は下記リンクよりご覧いただけます。
https://gencollege.org/

ジェンカレに参加する方法は2パターン!
■ゼミ生
・学ぶだけで終わりにせず、ジェンダー平等の実現に向けて一歩踏み出すことができる・講義だけでなく、合宿やメンタリング、じっくり深く学ぶためのゼミ生限定コンテンツなど、ジェンカレが提供するコンテンツを堪能できる
・対象年齢:15〜29歳
・その他:減免制度あり
・申込み:https://forms.gle/nANgrznrRMv9XiEu6 (8月18日(日)まで

■聴講生
・ご自身の興味関心にあわせてお好きな講義(座学部分)を聴講できる
・年齢や居住場所に関係なく受講が可能です。
・カリキュラム:講義の一部(90分間)
・対象年齢:年齢・性別制限なし
・申込み:https://gencourage2022.peatix.com/events (先着順のため、定員に達し次第終了)

特に30歳未満の方には、ゼミ生向けのカリキュラムが非常に充実しておりますので、ゼミ生をお勧めいたします!
ジェンダー平等の実現に向けて、共に学び、一歩踏み出しましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます!
ジェンカレは、各分野のトップランナーの講義やワークショップを通じて、ジェンダーについて包括的かつ構造的に学び、受講生がジェンダー平等の実現に向けて行動することを目指すサードプレイスです。

\ まもなくジェンカレ3期募集開始予定! /
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ー 寄付のお願い ー
ジェンカレは全国でジェンダー平等の実現するための次世代リーダーを育成しており、各フィールドで活動を続けています。特に地域での取り組みとしては、受講生のうち5名が地方公共団体各種審議会委員に就任しています。

今後も全国でジェンダー平等の実現を目指す若者を育成するためにご支援いただけますと幸いです。

①寄付サイトより寄付:https://syncable.biz/associate/gencourage
②銀行振り込み:
銀行:かながわ信用金庫
支店:浦賀支店
口座番号:1267153
口座名義:一般社団法人GENCOURAGE

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