人は誰もが、魂に煽られて行動し、生きている。そんな人生観、人間模様がここに展開されていく。
20代前半に引きこもった青年が、立ち直っていく過程で経験する仕事、出会いの数々。人間…
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2023年3月の記事一覧
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー7 コンビ結成
「朝礼、おはようございます!」
「おはようございます‼︎」
ミネルビ学院四日市駅前営業所で、いつにも増してハイテンションな相原ゆう子所長の朝礼が始まった。
「皆さん!夏日にも関わらず肌寒い気温の低さが続きますが、ミネルビは熱い!昨日の新規獲得件数が30件!で、当営業所の最多記録に並びました!」どよめきと拍手が沸く。
「内訳ですが、水谷さん9件、長野さん6件、平野さん5件、森田さん4件、山本さん4
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー6 辞表
人気のない公園で、日傘をさすのを忘れていた水谷の話は、夏日より熱を帯びていた。
「今すぐ営業辞めな!」
「・・・」
『馬鹿』の次に『営業辞めな!』という瑣末な言葉に、晃司は未だ無表情だったが、『あのね、、』と武田を諭すように話し始めた後は、色を失っていった。
「さっきの奥さんに『ミネルビやらなくていい』って言ったの何?どう言う意味で言ってんの?あんた1ヶ月新規ゼロなんでしょ!」
「は
魂に煽られる人たち〜心を揺さぶる人生のストーリー4 ロードレース
1992年6月26日 鈴鹿サンデーロードレース
パァァァァァァァーン!カァァァァァァァーン!ブォォォォォォーン!グォーーーーー!
鈴鹿サーキット南コースのストレートをロードレーサーRS 125ccが次々と駆け抜けていく。
晃司もその中に居た。
カァァァァァァァーン!、、 ストレートは伸びている。
グォーーーーー!、、 コーナリングはマシンを上手く曲げられず遅い。
ブォォォォォォーン!