Gelate(ジェレイト)

ゲルの研究をやっています。ゲルを使った人工筋肉、スライム、こんにゃく等、ゲルに関する様…

Gelate(ジェレイト)

ゲルの研究をやっています。ゲルを使った人工筋肉、スライム、こんにゃく等、ゲルに関する様々なテーマを扱っています。学会・イベントで研究成果の発表もしています。 1人でも多くの人にゲルと化学の面白さを伝えられたらと思います。 ☆高分子学会正会員、仕事は化学研究職。ゲル研究は趣味です。

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■なにをするサークル? 化学について気軽に楽しく話したり、情報を発信するサークルです。 限定公開のYoutube動画や、普段の研究活動についても投稿していくので、ただ見るだけでもOKです。 ■活動方針や頻度 基本は化学に関する話題を扱いますが、科学系ならなんでもOKです。 毎月、個人の研究や思ったことを投稿します。 質問やコメントも気軽にしてもらえればと思います。 限定公開のYoutube動画は不定期投稿です。 休日のようにリラックスして活動するという方針から「日曜化学サークル」としました。 ■どのように参加してほしいか 肩の力を抜いて、気楽に投稿を見て欲しいです。 そんな感じなので、白熱した議論や難解な話はしません。

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    趣味のゲル研究や化学のニュース・興味深い研究について、一歩踏み込んだ内容の記事をお届けします。基本は以下の3本です。 〇化学に関するニュース解説 〇連載:科学と歴史(不定期) 〇科学に関するコラム ・化学ニュースについては、直近の化学に関する話題や研究成果を1本以上取り上げ、解説します。話題が少ない時は、1,2年前のニュースを取り上げることもあります。 ・科学と歴史は、歴史上の様々な出来事や科学エピソードを取り上げ、そのストーリーをご紹介します。 ・ほかに、技術解説などの科学系コラムや、化学に関する不定期連載を投稿します。 *研究月報は不定期ですが、個人の研究や調査に関するレポートをお届けします。堅苦しくない、日記のようなレポートです。 時期によっては、学会参加レポートや発表レポートなども発信します。

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    ゲルについての記事をまとめています。 シンプルなようで奥深い、ゲル化学の世界を紹介します。

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    身近なものやニュースを中心に、化学に関する記事を投稿します。 「ゲルの不思議な世界」ではゲル関連を、それ以外はこちらに投稿します。

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記事一覧

超伝導体とは?

超伝導体(ちょうでんどうたい)とは、特定の材料がある温度以下で電気抵抗がゼロになる現象、つまり超伝導現象を示す材料のことです。この状態において、電気が抵抗なく流…

しんかい6500

「しんかい6500」は、日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)が開発した有人潜水調査船です。1989年に運用を開始し、深海探査において重要な役割を果たしてきました。名前の「…

乾燥地帯の植物

砂漠などの乾燥地帯にも植物は生息しています。 不思議ですよね。乾燥地帯でなぜ生きていられるのか? その秘密を探ってみたいと思います。

研究レポート 2024.07 ~ゲルロボット Type3~

ゲルロボットに使える温度応答性ゲルの作製には成功しました。 そのゲルを使い、先月から色々とチャレンジしています。 今回は、ゲルロボットのタイプ3をご紹介します。 タ…

歴史と科学 vol.17 ~車輪が運んだもの~

車輪は人類の文明発展において、最も重要な発明の一つです。車輪の発明と進化は、人類の移動手段、運搬方法、工業技術に革命をもたらし、社会を大きく発展させました。今回…

多糖類とは?

多糖類(たとうるい)は、たくさんの糖(単糖分子)が結合して出来ている高分子です。 コンニャクや寒天、セルロース(加工されたものの代表例が紙です)のように、日常的に目に…

電解質とは?

熱中症対策には水と塩分の摂取が必須です。 塩化ナトリウム(塩)は、電解質の一種です。 では、電解質とはどのようなもので、どんな役割を果たしているのか? 例を交えて…

ロボットについて考える

このnoteを長く読んで頂いている方はご存じと思いますが、私はゲルを使ったロボットの研究開発をやっています。 ロボット用のゲルはある程度目途が付きました。 これからは…

加硫(かりゅう)

加硫(かりゅう)とは、ゴムなどのポリマー(高分子)に硫黄を加えることで、分子の鎖同士を架橋させる処理のことです。 この処理によって、ゴムなどの高分子材料の物性や…

活性化エネルギー

活性化エネルギーとは 活性化エネルギーは、化学反応を進めるために必要な最小限のエネルギーです。 このエネルギーがないと、反応物(出発物質)が生成物(反応の結果と…

電動化と未来予測

今回は学会で得た情報を中心にお話しします。 リチウムイオン電池によって、様々なものがワイヤレス化され、モバイル機器は生活の一部になりました。 そして、新たな電池の…

再生医療とは?

「再生医療」と聞くと、何を思い浮かべますか? おそらく、iPS細胞のような幹細胞を使った医療をイメージする方が多いのではないでしょうか? でも、再生医療には様々な分…

歴史と科学 vol.17 ~ゴムの利用と発展~

ゴム ゴムは、古くから人々によって知られ、利用されてきた素材ですが、技術革新と共に進化を遂げ、その用途は広範囲に及んでいます。今回は、ゴムの起源から現代に至るま…

ハイドロゲル ソング

水を持っているような不思議な感覚になるハイドロゲル。そんなハイドロゲルの面白さと魅力を歌にしました。ぜひ聞いてください。

芒硝(硫酸ナトリウム)

今は芒硝(ぼうしょう)と呼ぶことは少なくなりましたが、まだ一部ではそう呼ばれています。 芒硝は硫酸ナトリウムの総称ですが、厳密には「硫酸ナトリウム10水和物(Na2SO…

3年、5年前と比較する

自分が進化しているか、やっていることが前に進んでいるか、過去と比較するとよく分かります。 自分の研究の場合、過去の学会発表資料とその生データを現在と比較します。 …

超伝導体とは?

超伝導体(ちょうでんどうたい)とは、特定の材料がある温度以下で電気抵抗がゼロになる現象、つまり超伝導現象を示す材料のことです。この状態において、電気が抵抗なく流れるため、エネルギー損失がほぼないという特徴があります。 超伝導体の発見は、私達の未来を明るいものにしたと言っても過言ではありません。 多くの応用が期待されていますが、既に分析機器などに応用され、役立っている実例もあります。 今回は超伝導の原理と応用例についてお話します。

しんかい6500

「しんかい6500」は、日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)が開発した有人潜水調査船です。1989年に運用を開始し、深海探査において重要な役割を果たしてきました。名前の「しんかい6500」は、この潜水船が最大6,500メートルの深度まで潜航できることに由来しています。 今回は、しんかい6500について解説します。

乾燥地帯の植物

砂漠などの乾燥地帯にも植物は生息しています。 不思議ですよね。乾燥地帯でなぜ生きていられるのか? その秘密を探ってみたいと思います。

研究レポート 2024.07 ~ゲルロボット Type3~

ゲルロボットに使える温度応答性ゲルの作製には成功しました。 そのゲルを使い、先月から色々とチャレンジしています。 今回は、ゲルロボットのタイプ3をご紹介します。 タイプ1,2はこのnote内で以前ご紹介したものです。はっきり言って、微妙でしたw 1,2とは比較にならないほどよく動きます。

歴史と科学 vol.17 ~車輪が運んだもの~

車輪は人類の文明発展において、最も重要な発明の一つです。車輪の発明と進化は、人類の移動手段、運搬方法、工業技術に革命をもたらし、社会を大きく発展させました。今回は、車輪の歴史を古代から現代にかけて解説します。 古代初期の車輪 車輪の起源は紀元前3500年頃のメソポタミア文明にさかのぼるとされています。シュメール人が発明したと考えられており、最も初期の車輪は、固い木材を丸く削り出して作られた単純な構造でした。そして、主に移動手段ではなく、陶器の製作や物資の運搬に使用されてい

多糖類とは?

多糖類(たとうるい)は、たくさんの糖(単糖分子)が結合して出来ている高分子です。 コンニャクや寒天、セルロース(加工されたものの代表例が紙です)のように、日常的に目にする機会の多い、馴染み深い物質です。 食べ物や化粧品など、様々なものに使われています。 そして、多糖類は生物の構造と機能において重要な役割を果たしています。 今回は、多糖類の特徴、分類、機能について詳しく解説します。

電解質とは?

熱中症対策には水と塩分の摂取が必須です。 塩化ナトリウム(塩)は、電解質の一種です。 では、電解質とはどのようなもので、どんな役割を果たしているのか? 例を交えて説明します。 電解質(でんかいしつ)とは、水や他の液体に溶けたときに電離してイオンを生じ、その結果、電気を通すことができる物質のことを指します。電解質は、人体の生理機能や化学工業に欠かせない物質です。

ロボットについて考える

このnoteを長く読んで頂いている方はご存じと思いますが、私はゲルを使ったロボットの研究開発をやっています。 ロボット用のゲルはある程度目途が付きました。 これからはゲルロボット実現に向け、以前より応用に力を入れます。 そこで、ロボットについて改めて調べ、考えてみました。 ロボットとは ロボットは、プログラム可能な機械であり、自律的または半自律的に特定のタスクを実行するように設計されています。ロボットは多くの場合、センサー、アクチュエーター、プロセッサーなどを組み合わせて

加硫(かりゅう)

加硫(かりゅう)とは、ゴムなどのポリマー(高分子)に硫黄を加えることで、分子の鎖同士を架橋させる処理のことです。 この処理によって、ゴムなどの高分子材料の物性や特性を改善し、強度や耐熱性、耐摩耗性が向上します。 *加硫の結果、硫黄結合による網目構造が形成されます。 加硫は一般的にゴム製品の製造に使用されますが、他のポリマー(高分子)材料にも応用されることがあります。加硫のプロセスは、硫黄の他にも加硫促進剤や加硫剤と呼ばれる補助剤が使用され、熱や圧力をかけることで化学反応を促

活性化エネルギー

活性化エネルギーとは 活性化エネルギーは、化学反応を進めるために必要な最小限のエネルギーです。 このエネルギーがないと、反応物(出発物質)が生成物(反応の結果としてできる物質)に変わることができません。 活性化エネルギーは「エネルギーの壁」や「障害物」のようなものと考えると分かりやすいです。この壁を越えるために、反応物は一定のエネルギーを持っている必要があります。 以下の図のように、活性化エネルギーを超えないと反応は進みません。活性化エネルギーを超えなければ、初期状態の

電動化と未来予測

今回は学会で得た情報を中心にお話しします。 リチウムイオン電池によって、様々なものがワイヤレス化され、モバイル機器は生活の一部になりました。 そして、新たな電池の研究開発も進んでいます。 電池が様々な環境で使えるようになり、しかも大容量になれば、電池の応用範囲は広まり、社会も大きく変化すると考えられます。

再生医療とは?

「再生医療」と聞くと、何を思い浮かべますか? おそらく、iPS細胞のような幹細胞を使った医療をイメージする方が多いのではないでしょうか? でも、再生医療には様々な分野があり、身近なものも多いです。 再生医療は、生体の修復・再生能力を利用することで、病気や怪我による損傷を回復させる医療分野です。この分野は、細胞生物学、分子生物学、材料科学、工学など多岐にわたる専門知識を駆使して研究されています。今回は、再生医療の主要な分野と具体的な応用例を取り上げ、解説します。

歴史と科学 vol.17 ~ゴムの利用と発展~

ゴム ゴムは、古くから人々によって知られ、利用されてきた素材ですが、技術革新と共に進化を遂げ、その用途は広範囲に及んでいます。今回は、ゴムの起源から現代に至るまでの詳細な歴史を解説します。 起源と早期の使用 天然ゴムの歴史は、紀元前から始まります。メソアメリカ、特に現在のメキシコ周辺では、オルメカ文明(紀元前1200年~400年)において、天然ゴムが最初に利用されたと考えられています。この地域で栽培されていたヘベア・ブラジリエンシス(Hevea brasiliensis

再生

ハイドロゲル ソング

水を持っているような不思議な感覚になるハイドロゲル。そんなハイドロゲルの面白さと魅力を歌にしました。ぜひ聞いてください。

芒硝(硫酸ナトリウム)

今は芒硝(ぼうしょう)と呼ぶことは少なくなりましたが、まだ一部ではそう呼ばれています。 芒硝は硫酸ナトリウムの総称ですが、厳密には「硫酸ナトリウム10水和物(Na2SO4・10H2O)」です。 硫酸ナトリウムは様々な用途に使われる重要な物質です。紀元前から現代に至るまで、さまざまな分野で広く利用されています。 歴史 芒硝の利用は古代から始まっています。中国の古代医書『神農本草経』(紀元前1世紀)には、芒硝が薬用植物として記載されています。その治療効果には、消化不良や風邪の

3年、5年前と比較する

自分が進化しているか、やっていることが前に進んでいるか、過去と比較するとよく分かります。 自分の研究の場合、過去の学会発表資料とその生データを現在と比較します。 停滞していると思っていても、少しずつ前に進んでいることもあります。 もちろん、一番大切なのは現在地の確認です。目標・目的から見てどうなのか? 今のやり方で良いのか定期的に検証する必要があります。