Hanaco

ほんやさんです。ほんやさん、というのは、本を売ってるだけの本屋さんではなく、本を生まれ…

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ほんやさんです。ほんやさん、というのは、本を売ってるだけの本屋さんではなく、本を生まれ変わらせたり、新しく生む、ほんやさんです。本を作ったり、改装したり、お話を作ったり、形にしたり、そんなことをしている「ほんやさん」です。

マガジン

  • あさひとゆうやけ

    あさひとゆうやけのお話です。 どちらがあさひで、どちらがゆうやけか 性別も、読むあなたにおまかせします。

記事一覧

無題

生きることが、なるべく辛くならないようにするために なるべく苦しくないようにするために 大切にしていたものを殺した。

Hanaco
7年前
2

鏡をみた。 鏡にいるわたしは、睨みつけていた。

Hanaco
7年前
2

椿

あなたを知れば知るほど 素敵な人だとわかって あなたの、純粋で、それから泥臭くて 強烈な、人間の匂いを感じた時 わたしはわたしの蓋を開けて そこが空っぽなことに気…

Hanaco
7年前

無題

まっすぐに見る事から逃げていた事に気づかないふりをしていた。 気づかないふりをし過ぎていたら、いつの間にかまっすぐに見る方法がわからなくなってしまった。 わから…

Hanaco
7年前
1

そうだ、豆本を量産しよう!

Hanaco
8年前

製本日和

とても寒くて風もびゅーびゅーで 家なんか出たくなくて ずっと本を作っていた。 今日は革を使ったものばかり。 メスの刃をやっと取り替えたので、とっても気持ちよく剥ぐ…

Hanaco
8年前

和綴じと秩

和綴じノート三種とそれをしまうための秩を作りました。 このあと、それを抑えるための夫婦箱を作ります。 いざ収まるとかっこいいですね。 hanaco

Hanaco
8年前

製本日和

いよいよ今月末となった佐倉一箱古本市! わたくしhanacoのお店、うさぎのあなぐらも出店いたします。 今回も、本の他に改装本と、ノートを販売します(^_^) 作品に使うク…

Hanaco
8年前
1

製本教室2回目

ずいぶんノートではご無沙汰しています。 でも、ちゃんと製本はしてましたよ。 今月から都内にある製本工房にお世話になることになりました。 一年ちょい、ワークショップ…

Hanaco
8年前
1

手製本〜りぼん背のノート〜

昨日は久しぶりの手製本。 りぼん背です。 かがる時に麻ひもではなくりぼんをかませる綴じ方。 開きも良いし、背がとても可愛い! 最近作った中では一番気に入っています…

Hanaco
8年前
1

列帖装のノート

久しぶりに時間が取れたので製本しました。 これは列帖装といいます。 和綴じですが、折丁を糸かがりしているので、 開きが良いのです。 手帳に使った和紙が余っていたの…

Hanaco
8年前
3

ひらひら

Hanaco
8年前
1

快晴 雲ひとつない青空に彼らは吸い込まれた

春一番だね この暖かい風が吹くともう春になるなって思うよ。 あの人は下を向いてそういう。 下を向くというのはちょっと大袈裟ね、すこぅしだけ下を向いて、が正しいわ。…

Hanaco
8年前
3

古本屋さんとブックカフェ

名古屋にて2日目 昨日お休みだったお店へ向かう。 本山駅すぐにある「シマウマ書房」さんです。 ここの本屋さんは、Twitterが教えてくれました笑 あなたのおすすめユー…

Hanaco
8年前
5

紙を求めて

勢いで名古屋へ来ています。 ずっと気になっていた紙屋さんへ行きました。 名古屋の伝馬町というところから歩いて数分のところにある「紙の温度」というお店。 製本に必要…

Hanaco
8年前
1

透明でうす青緑

ねぇ、みて きれい 君はガラスの破片を太陽にかざして、その世界を覗いていた。 下には砕けたガラスとグラニュー糖が散らばっていて、ひかりを反射させてキラキラ輝いて…

Hanaco
8年前

無題

生きることが、なるべく辛くならないようにするために
なるべく苦しくないようにするために
大切にしていたものを殺した。

鏡をみた。
鏡にいるわたしは、睨みつけていた。

椿

あなたを知れば知るほど
素敵な人だとわかって

あなたの、純粋で、それから泥臭くて
強烈な、人間の匂いを感じた時

わたしはわたしの蓋を開けて
そこが空っぽなことに気がついて心底焦るのです。

君が思っているほど、君は何もないことはない、とあなたはいうけれど、
わたしはそれでも何も持っていなくて、
今までの虚勢を疎ましく思いました。

ねえ、わたしを作るわたしは、どんな風に見えますか?

あなたが

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無題

まっすぐに見る事から逃げていた事に気づかないふりをしていた。

気づかないふりをし過ぎていたら、いつの間にかまっすぐに見る方法がわからなくなってしまった。

わからなくなってしまった事に気がついたわたしは茫然自失。

わたしは、なにから、わたしを守りたかったんだろう。

そうだ、豆本を量産しよう!

製本日和

とても寒くて風もびゅーびゅーで
家なんか出たくなくて
ずっと本を作っていた。

今日は革を使ったものばかり。
メスの刃をやっと取り替えたので、とっても気持ちよく剥ぐことができる。

すーっと裏を剥いで薄くする作業は無心になれる。
気持ち良い。

いつもよりさらに小さな豆本
母に依頼された来年の手帳
そしてバインダー

余った製本クロスで花布も作った。

明日は工房で夫婦箱を作ろう。

hanaco

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和綴じと秩

和綴じノート三種とそれをしまうための秩を作りました。

このあと、それを抑えるための夫婦箱を作ります。

いざ収まるとかっこいいですね。

hanaco

製本日和

いよいよ今月末となった佐倉一箱古本市!
わたくしhanacoのお店、うさぎのあなぐらも出店いたします。
今回も、本の他に改装本と、ノートを販売します(^_^)

作品に使うクロス。
裏打ち中

部屋が工房と化しています笑

かわいいノート、ご用意してます(^_^)
お楽しみに!

hanaco

製本教室2回目

ずいぶんノートではご無沙汰しています。
でも、ちゃんと製本はしてましたよ。

今月から都内にある製本工房にお世話になることになりました。
一年ちょい、ワークショップなどで色々教えてもらっていましたが、もっと勉強したくて。
自分で作り出せる技術が欲しくて。

いつも教えてもらっている先生のいたところなので安心して通えそう。

今日からレッスンはスタートで。
まずは糊を使わない製本方法。
これは別バー

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手製本〜りぼん背のノート〜

昨日は久しぶりの手製本。
りぼん背です。

かがる時に麻ひもではなくりぼんをかませる綴じ方。
開きも良いし、背がとても可愛い!
最近作った中では一番気に入っています。

この紙も可愛いです。
たまたまですが、マグカップとお揃いになりました。

かわいい。
#手製本 #文房具#ノート#手作り#製本#本

列帖装のノート

久しぶりに時間が取れたので製本しました。

これは列帖装といいます。
和綴じですが、折丁を糸かがりしているので、
開きが良いのです。

手帳に使った和紙が余っていたので、表紙は手帳とお揃いです。
かがっている糸がよく見えるため、
色がある方が可愛いので、今回はグリーンの糸を使いました。

いろんな組み合わせができて楽しいですよね!

次は無印で買った文庫本ノートを改装します。

hanaco

#

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快晴 雲ひとつない青空に彼らは吸い込まれた

春一番だね
この暖かい風が吹くともう春になるなって思うよ。

あの人は下を向いてそういう。
下を向くというのはちょっと大袈裟ね、すこぅしだけ下を向いて、が正しいわ。そして伏し目がちに。でも、変なの、これ、笑ってるのよ?

あの人を映す影はいつも縦長。
いつどんな時間も縦長。
そしてちょっとだけ大きく地面に映すの。

春風は強引に次の季節へぐんぐん押し出して、
あの人が上を向くのも、もう時間

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古本屋さんとブックカフェ

名古屋にて2日目

昨日お休みだったお店へ向かう。
本山駅すぐにある「シマウマ書房」さんです。

ここの本屋さんは、Twitterが教えてくれました笑
あなたのおすすめユーザーですよって。

それからちょくちょくチェックしていましたが、今日念願叶っていくことができました。

入り口からもういい感じが出てます。

入ると、まず豆本が並んでいて可愛らしくてそこで止まってしまいます。
それから中

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紙を求めて

勢いで名古屋へ来ています。
ずっと気になっていた紙屋さんへ行きました。
名古屋の伝馬町というところから歩いて数分のところにある「紙の温度」というお店。

製本に必要な道具はもちろん、
ものすごい数の紙たち。

まずどこから回ろうかと入り口で迷うほど。

工場みたいなところかと思ったら…

ギャラリーもあるし、おしゃれな紙小物もあるし、
一日中いれるくらい楽しかった。
ネット通販だと触り心地とかもわ

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透明でうす青緑

ねぇ、みて

きれい

君はガラスの破片を太陽にかざして、その世界を覗いていた。
下には砕けたガラスとグラニュー糖が散らばっていて、ひかりを反射させてキラキラ輝いていた。

お砂糖はね、甘いの。
でも、この、
お砂糖みたいになったガラスはね、
とっても鋭くて、うっかり触ると、

血が出るわ。

深刻な顔をしていうんだね。
君はいつだって遊んでいるようで
とても真剣だ。
そんな君だから、気に

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