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TCAさんで入学希望者&在校生向け特別講座をしてきました! ※マネージャーより

去る7月21日(日)、TCAこと「東京コミュニケーションアート専門学校」さんにご招待を受け、特別講座にゲーン氏が登壇!


いざ、TCAさんへ向かいます!

何度も講師に来ているらしく、すっかり慣れた様子のゲーン氏

23の専攻からクリエーターを育成するデザインの専門学校で、ゲーン氏は、GAME & CG & ANIMATION WORLD学科の皆さんに向けたコンセプトデザインの特別講座にお呼ばれしました。

今回受講生の中には、なんと体験授業に来ている「入学検討をしている高校生」の方もいらっしゃるとか!

さらには、学校の許可を貰い「内容が全く同じにも関わらず●年連続受講してくれている猛者」まで来るとの情報もキャッチ!(卒業生や受講該当しない学生さんだそうです)

いつも以上に面白い話が飛び出しそうな予感がします。

学校内部を一部ご紹介!

広報担当の先生のノリノリな校内紹介にワクワクしながら校内見学をさせていただきましたので、一部写真でご紹介いたします。

西葛西という都会から少し離れた立地の学校は、屋上テラスも人気!(肝心のテラスは暑すぎてレンズが曇り、撮影できず!笑)
テラスが見える最上階のこのフロアは、学生さんたちの憩いの場だとか
ちょうどお昼休みで、談笑しながら制作片手にお昼ご飯をしている学生さんたちも
下の階も見学させていただくと、とにかく貸し出し資料、資料、資料!
ゲーム制作をする学科があるだけに、流行ゲームがずらり!
最新機器のほとんどを網羅し貸し出してくれるそうです。
学ぶ環境としてはバッチリ
本棚も沢山!
美術誌のようなカタめの本もあれば、
流行のコミックス&かつてのヒット作、名作の数々も!
「今読めば古いコマ割りのものもあるかもしれないが、読んでいるとクライアントワーク時に【ああいう雰囲気の最新版をやりたい】など打ち合わせの話題についていける。積極的に勉強と思って学んでもらえたら」とは、広報担当先生談。
アニメ、漫画、ゲーム、デザイン、立体(プロダクト)……
様々なジャンルを学ぶ学生さんたちが使うためシンプルで広々とした教室たち
学生さんたちの課題なども壁に沢山はりだされているのが印象的でした
実際に企業とコラボした課題の優秀さが認められて、
就職が決まることもあるようです、すごい……

いよいよ授業がスタート

ランチを食べながらスタッフミーティング後、早速授業開始となりました。

さて、授業の準備をしようかな……なゲーン氏
今日もちゃんと話せるかな、と言いながらも
アイドリングトーク(雑談)でじっくり場を温める
講座が始まると、早速挙手を募るなど、双方向の時間を意識した構成
自己紹介をしながら、
和やかな表情で進めます
実際のゲーン氏の作品を
じーっと真剣に見つめる
真剣な表情の生徒さん、学生さんたち
自分の作品を語る言葉にも力が入ります
マネージャー記録用動画撮影にも慣れてきましたネ
クリエイターの先輩として、
業界を目指す高校生や、学生さんたちにエールをおくるように、語りかけます
真剣に、
ときに熱く、
いつかクリエイティブ業界を目指した当時の、あの時の、自分を思い出すように、
身振り手振りも交えながら、
分かりやすく……
かみ砕いて……
……
…………
(余談ですが、ゲーン氏はこういう身振り手振りが癖 byマネージャー)
実際の制作過程 ①調査 ②コンセプトアイデア出し ③ラフだし ④初稿 ⑤再稿 ⑥最終稿を順番に解説し、その後のクライアントワークに役立つ考え方、ふるまい方まで惜しみなく伝えます

貴重な授業資料(笑える)を
チラ見せしちゃいます……!

ちなみに授業では、Twitter(X)スペースなど色々な場所で話しているゲーン氏の「混沌の惑星シリーズ爆笑鉄板ネタ選」より抜粋された、

「SF小説「混沌の惑星」第二作目『水獣の謡(すいじゅうのうた)』は、読む前にラフ案を描き原作者&編集者共にOKが出ていたが、小説原稿が上がると肝心の”水獣”が登場せず全ボツに。慌てて描き直した上、原作者・編集者にタイトル変更を要請した(水獣が登場しないのに、このタイトルはどうなのかと進言)」

というお話も盛り込んでいます!
(会場ではやはり、毎回笑い、時々悲鳴が起きます!笑)

※詳しくは、ゲーン氏登場のインタビュー記事「画から読み解く!物語の世界」の8~10Pをご覧ください。

小説「混沌の惑星」シリーズ
第二作目『彷徨える者たち』の完成稿はコチラ↑です!
はじめ原稿を読む前に想定されていた『水獣の謡(すいじゅうのうた)』の表紙画は、
水獣が登場しない上にタイトル変更を経て没となった。幻のラフ案。
(結果的にこのデザインは四作目下巻に踏襲されたのでよかったですが、
このまま完全にボツ案として幻に消える可能性が高かったラフだそうです)
まずは資料を探し、コンセプトを固めていく作業へ……
原稿を読んだ後の印象は(ボツ案のときと)ガラリと変わった
綿花畑をメインに少年ふたりを主軸へすえる絵に変更
(まだタイトルを原作者・神乃佳月氏、編集・あだん堂が迷走している事が分かりますね)
第二稿では、さらに裏表紙に、主人公ふたりを暗めの画面で追加。
表紙と対になる案へブラッシュアップ。
完成稿までには、様々な紆余曲折があった作品ですが、
髄所にゲーン氏の想いやコンセプチュアルな表現が散りばめられています

長時間にわたり、ありがとうございました!

質問が次々飛び出て、質問内容によっては特別講座の延長戦のような形での実務レクチャー(Photoshopの使い方など)を全員に解説する場面も!

広報担当の先生がギリギリまで教室を使わせてくださったおかげで、授業終了後はポートフォリオのチェックや、制作物のチェックなんかをして欲しい学生さんたちが行列となりました!

最後の質問コーナーも大人気!

途中、「どうしてコンセプトデザイナーになったんですか?」といった話にまで発展すると、「昔話だし、長くなりますが、、、」と前置きし、思い出話を始めます。

ゲーン氏が当時所属していたゲーム会社にはまだ無かった「コンセプトアート」を独自に始めてみたことにより、当初は馴染みの無かったコンセプトデザインのポジションをだんだん確立していった……まさに居場所を求めて自分自身で道を切り開いた。
そんな、思い出話なんかも飛び出ました。
(マネージャーも詳しく聴くのは初めて)

もちろん、全員が全員、そのように上手くいくわけではなく、自分の居場所を自分で作るのは大変です。
しかし、自分のやりたい事を諦めない為に、まずは自分が好きなゲームを作れそうな会社を目指して努力を続ける事。
その先に自分の道を見つけることは、前例もあるし成し遂げられる事。
と言いつつ、それも勿論、大変だという事……。

様々な角度から、真摯に、包み隠さずクリエイターになりたい若者たちへ語りかけます。

「クリエイターは甘い世界ではありません。それでも、夢を諦めないために。自分の好きを見つけたら、そこから離れなくて良いように努力を続けましょう。面倒かもしれませんが、それが一番近道な気がします。もちろん僕も努力を続けます。いつか一緒に働けるかもですし、もしかしたら皆さんが僕にお仕事をくれる日がくるかも!?(笑)楽しみですね」

今回も熱い授業となりましたね! おつかれさまでした!

▼今回お邪魔した学校はコチラ

「東京コミュニケーションアート専門学校」さんの詳細は画像をクリック

◆Infomation◆

【プロフィール】

gehn / ゲーン:TSUTOMU KITAZAWA
CM制作会社、ゲーム開発会社を経てフリーランスのコンセプトデザイナーに転向。ゲームや映像、遊技機のコンセプトデザインの仕事を中心に活動する。2015年に合同会社ゲーングラフィックスを設立。これまでにカードゲーム『レジェンドオブモンスターズ』、小説『混沌の惑星』シリーズ、『ELDEN RING』『Bloodborne』など多くの作品制作に関わる。イタリアで行われる世界最高峰の国際的デザインアワード「A'Design Award & Competition 2021」にてブロンズ賞を受賞。そのほか、国内外での受賞歴多数。
日常使いのSNS → Twitter(X)@gehng5555
オンラインポートフォリオ → 
ArtStation Charaforio

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ゲーン氏Twitter(X)DMもしくはマネージャーのメールアドレス「ojare8jo★gmail.com」まで(★を@にかえてください)

【ゲーンのことが分かる動画】

◆登録者数4万5千人「ゆる民俗学ラジオ」コラボ動画
「gehnの描いた画集『ORACLE』ってどんなものなの?」「コンセプトデザイナーってなに?」という疑問解消に役立つ動画です。『ORACLE』の世界を深堀&コンセプトアーティストとしてのゲーン氏の脳内が覗ける動画です。ぜひご覧ください!

【ゲーンのことが分かるインタビュー】

◆SF小説「混沌の惑星」シリーズ表紙画メイキングインタビュー
「画から読み解く! 物語の世界」のインタビュー鼎談(ていだん)記事がオンライン(PDF)で読むことができます。
どのような順番で、どのように小説の内容を紐解いて画におこしていくのか、そのゲーンの脳内を丸裸! コンセプトデザイナーを目指すみなさまにも自信をもっておすすめ♪

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