広川 知名何

週イチでメンタルクリニック通院。娘のこども園送迎とちょっとした家事が日課。元ひきこもりニート。元会社員。むかし書店でアルバイトしてました。現在それとなく求職活動中。わたしにできそうな仕事があるのなら是非ともご依頼ください。47歳/男性/名古屋市在住

広川 知名何

週イチでメンタルクリニック通院。娘のこども園送迎とちょっとした家事が日課。元ひきこもりニート。元会社員。むかし書店でアルバイトしてました。現在それとなく求職活動中。わたしにできそうな仕事があるのなら是非ともご依頼ください。47歳/男性/名古屋市在住

最近の記事

自己肯定感なんてものはクソでも喰らってろ! だ。

11月7日、日曜日のちびまる子ちゃんやサザエさんが始まる少し前の、笑点がオンエアされているくらい時間に東洋経済オンラインで自己肯定感についての記事を見掛けた。 内容については、自己肯定感の低い人間が傷つきたくないが為に行いがちな3つの自己防衛策を、ドイツの専門家の著作・翻訳より抜粋という形で紹介されているものだったが、読んでみた後あまり良い気分にはなれなかった。 養育者との愛着が感じられないような環境で育った者はストレスに対して過敏になり耐性が低くなるとし、被害妄想で現実

    • アマゴ、大海を知る。 ―のけ者にされた弱虫の大冒険―

      以前、絵本だったのかネットの記事だったのかどこで目にしたのかハッキリとは覚えてないが、いじめられっ子や世間との距離感や疎外感を持っている人がいたら是非とも聞かせてあげたいと思っていた話がある。 朧げな記憶を頼りに書き進めるつもりではあるが、淡水魚について詳しい人や渓流釣りの愛好家にしてみれば当たり前のことで全く面白くもないだろうしアマゴの生態をヒトの生き方、在り方になぞらえた例え話になるので魚が好きな方の閲読はあまりお勧めしない。 アマゴという淡水魚はヤマメによく似た外見

      • 牛蒡と齟齬、逕庭の向こう側にある木の根。

        画数の多い難解な語句を並べた大袈裟なタイトルで煙に巻いたような印象を与えるが、ちょっとした言葉遊びをしただけで簡単に言えば食文化の違いについての話である。 先日、もうすぐ6歳になる娘が穴子丼を食べたいと言ったので出来合いのものでささっと簡単に用意したのだが、少し余ってしまったので残りは八幡巻き風な煮物にしてビールのアテとした。 ゴボウの旬がいつ頃なのかは知らないが、どこのスーパーにいつ行っても売り場に並んでいるような印象があるし、ダイコンやニンジンと同様に日本人にとってと

        • 「三日と経てば元通り」

          森山直太朗さん作曲、御徒町凧さん作詞の「生きてることが辛いなら」という作品があり、そのタイトルは冒頭の歌い出しの一節にもなっていて「いっそ小さく死ねばいい」と森山さんは語りかけるように声を出し、歌は続いていく。 耳を傾けてちゃんと聴けば、自分の命を大切にしようという意味が込められた人間賛歌・人生讃歌であることは明白とも思える。 この作品が発表されたのは10年以上前のことになるが、当時のヤフーによるとアンケート調査では3割程の回答者が「問題がある」としていて、言葉は理解でき

          どちらかと言えば、JOKERを擁護したいと思っている。

          敢えて繰り返すが、今回の事件に巻き込まれ負傷された方、被害にあわれた方が無事に回復すること、損失が最小限であることを切に願うばかりである。 容疑者とされる人物が身柄を拘束され然るべき手順を踏み、罪人であることが確定し、法の裁きのもと罰を負い贖う立場になるのならば、わたしや多くの人々が兎や角いう筋合いはないはずだ。 悪人正機という考えを持ち出すつもりもないが、人を殺しても平気でいられるようになりたかったと願い、傍若無人、傲岸不遜、支離滅裂で露悪的な架空のキャラクターに憧れる

          どちらかと言えば、JOKERを擁護したいと思っている。

          JOKERの愚行を、言葉や知恵や教養で引き留めることはできたのか。

          先ずは、今回の事件に巻き込まれ負傷された方、被害にあわれた方が無事に回復すること、損失が最小限であることを心から祈ります。 10月31日の夜、調布市内を走る京王線の電車の中でジョーカーに扮した男が乗客を刃物で切り付け、社内に火を放つという事件が起きた。 容疑者とされる男は「2人以上殺せば死刑になる」と供述している、と報道されている。 もし伝えられている内容に間違いがなく、容疑者とされる男の行為が事実であるのならばそれは許されるべきものではないし、もし仮に家族がその車内に

          JOKERの愚行を、言葉や知恵や教養で引き留めることはできたのか。

          創意工夫で常識を覆し、新たな潮流を生み出した、マイルスとバードについて。

          最初に断っておくが、バードというのは元NBA選手のラリー・バードのことであって、チャーリー・パーカーのことではない。 わたしはそれほどジャズに詳しい訳ではないが、ビバップという新しい音楽のスタイルを作り上げたサキソフォン奏者が「バード」の愛称で親しまれていたことは知ってるし、大衆の娯楽であったジャズに芸術と哲学のエッセンスを吹き込んだ彼こそが創意工夫で常識を覆し、新たな潮流を生み出したイノベーターであることに間違いはない。 これから書こうとすることは、適性がなく条件に恵ま

          創意工夫で常識を覆し、新たな潮流を生み出した、マイルスとバードについて。

          ”英語圏” と聞いて想うこと。 --- 新興とか、二流とか、辺境とか。---

          日本の、しかも地方都市に暮らしていて日常生活において”英語圏”なんて言葉を目にしたり耳にしたりすることは、一部の少数を除いてほとんどないのではないだろうか。 あらためて説明するまでもないが、英語圏とは英語が公用語とされている地域のことだ。イギリスやアメリカ、オーストラリアなど経済的に豊かで環境にも恵まれた、立派な国家ばかりといった印象を受ける。 おそらく日本の多くの人が英語圏と聞いて想起されるイメージもそのようなものであるだろう。かつて英国の植民地であった地域では必ずしも

          ”英語圏” と聞いて想うこと。 --- 新興とか、二流とか、辺境とか。---

          救世主の佇まい、シン・ウルトラマンと弥勒菩薩。

          特撮の世界にも仏像の世界にも、マニアがいて専門家・研究者がいて大家がいる。 素人であるわたしがアレコレと言える立場ではないが、それでも2年近く前だったと思うが「シン・ウルトラマン」の姿を初めて見たときは驚いた。それと同時にとても不思議な感覚に包まれ、その瞬間に抱いた気持ちは今でも忘れられないでいる。 「なにごとの おはしますかは 知らねども   かたじけなさに 涙こぼるる」 西行が詠んだ有名な句であるが、彼が伊勢神宮を参拝した時はおそらくそんな気持ちだったのかもしれな

          救世主の佇まい、シン・ウルトラマンと弥勒菩薩。

          「文体」とスキの数。

          「です・ます調」から「だ・である調」に文体を変えてみたら途端にスキが貰えなくなった。 理由や原因はそんなことではなく、取り上げたテーマや内容そのものが好ましくなかったと考えるのが妥当なところではあるが、やはり相関関係はあるんだと思う。 「スタイリスト」という言葉がある。 多くの人は、撮影や収録の際に演者さんが身に着ける服や小物などを用意する職業の方たちや、また髪の毛を切ったり、整えたりする美容師の方々を想像すると思う。 しかし元来は、小説家や文筆家でなくても手紙などを

          「文体」とスキの数。

          「こだわり」って何? もし本当に「こだわり」があるのなら、訳のわからない曖昧な言葉を使うなよ!

          昔たぶんNHKの番組だったと思うんだけど、TVでリンボウ先生が「究極」なんていう手垢にまみれた表現にはウンザリするみたいなことを言っていた。確か著書でも同じような指摘をしていて、その中に「こだわり」という語句も含まれていたと思う。 辞書を引けばすぐに分かるのだが、「細かいことが気になってしまう。些細な、つまらないことに囚われてしまう」といったネガティブな意味を持つ言葉で、セールスポイントだとかアピールの場に相応しい言葉ではなかったはずなのに、気が付いたらポジティブで雰囲気た

          「こだわり」って何? もし本当に「こだわり」があるのなら、訳のわからない曖昧な言葉を使うなよ!

          別に鳥は自由じゃないし、空を飛べても自由にはならないが、あなたは既に自由だ。

          よく「鳥のように 自由に」だとか「大空を 気ままに羽ばたき」だとか例を挙げればキリがないが、空を飛ぶことと自由や気楽さが比喩的に結び付けられてることが古今東西を問わず散見されるし、鳥のように空を飛ぶことが憧れや希望の対象として広く認められているのは事実だ。 でも、こんな考えは定型句のようにありふれて平凡過ぎるし、残念に思えてならない。羽ばたく鳥を見て羨ましいと思ったり、ため息をついたりするのはもう止めたほうがいい。なんと不自由極まりないことか。 余談だが、地球の重力に抗い

          別に鳥は自由じゃないし、空を飛べても自由にはならないが、あなたは既に自由だ。

          ジョギングを始めたキッカケと継続してる理由。

          あー、もう今日から冬だなぁと、朝しみじみと思った。 寒い日に手の指の先が白くなって、ちょっと痛いというか感覚がなくなったりするような症状のことを「レイノー現象」と呼ぶらしいのだが今日の朝、娘をこども園に預けたあと自転車に乗ったらこれが出た。 40歳を過ぎたあたりからこれに悩まされていたが、厚手の手袋を着用していれば何とかなる場合が多いのでとくに気にとめていなかったが、ジョギングやランニングを始めて身体の血行が良くなったら、これに悩まされることも減るんじゃないかと思っていた

          ジョギングを始めたキッカケと継続してる理由。

          クリスマスと仏教。 ハロウィンと神無月。

          ずいぶん前に、新聞だったのかネットだったのか記憶が無くて曖昧な感じでハッキリと憶えていないのだけれども 「仏教徒が多い日本でクリスマスを祝うのは如何なものか」 という意見に対して 「いやいや、クリスマスにも仏教的な要素があるので皆で楽しく過ごせばいいじゃないか」 というような趣旨の記事があったような気がする。 で、ふとハロウィンにも仏教的な要素というか日本的な要素があるんじゃないか、ひょっとしたら関連性があるんじゃないか、と考えてみたのでつらつらと書いてみたいと思います。

          クリスマスと仏教。 ハロウィンと神無月。

          蕎麦とマティーニ。

          サブタイトルを付けるとしたら、---さっさと、ちょびっと、あと敷居が高くて跨ぎにくい--- というような感じでしょうか。 わたしは蕎麦もマティーニも好きで時々いただいたりするのですが、ふと「そういえば、似てるなぁ」と思ったので、以下それについて書いていきます。 ・さっさと --- どちらも、短い時間でお召し上がりください。ということが共通しています。 蕎麦は茹で上がってから時間が経過すると、香りが飛び食感が悪くなります。よくいう「のびる」という状態です。劣化する前に香り

          蕎麦とマティーニ。

          紅茶を飲むとバカになる。

          傘の形をした茶こしの紹介ページに、雨傘を世界にひろめた人物として18世紀のイギリス人貿易商ジョナス・ハンウェイについて、なかなか興味深いエピソードや雨傘が英国紳士の象徴になるまでの話などが記載されていました。 傘の茶こしで淹れた紅茶を、そんな歴史を感じたり一角の人物の半生に思いを巡らせつつ飲んでみたら、さぞ美味しいのかもしれません。 しかし、もしもハンウェイ本人がこのページを見掛けたりしようものなら大いに憤慨したに違いないはずです。 例えば、石川五右衛門が自身の名前がつ

          紅茶を飲むとバカになる。