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合宿人インタビュー#3 功力昌治さん 合宿は人づくりのための一つの武器

こんにちは、合宿人(がっしゅくじん)です!
「すべてのチームに最高の合宿体験を!」というビジョンに向けて、合宿を起点に変容を遂げながら歩みつづける「合宿人」達のストーリーをお届けします。

第3回目の今回は、経営者を主とした、対話〜事業構想・立上げの伴走サポート「リバース〜Rebirth & Reverse〜」代表取締役の功力昌治(くぬぎ まさはる)さんにお話を伺いました。

「僕にとって合宿は、人づくり。人が変容を遂げて生まれ変わっていくための一つの武器なんです。」
そう語る功力さん。

以前運営をされていた山梨県のロッジでは、事前相談を受けて合宿をプロデュースしていくという合宿人の原型ともなるような活動をされており、その中でチーム合宿を通して人々が変容していく姿を見届けて来ました。

合宿というものをひとつの作品とするのであれば、下準備や構想、前後の調整など作品そのものからは見えない部分がとても重要です。

今回の功刀さんのインタビューは、合宿における「人づくり」という観点の本質的な価値の部分に触れる内容となりました。

寝ても覚めても合宿が好き、な合宿マニアでは無いんです。

「実は僕個人は団体行動や友達とはしゃぐのが好きというタイプでもなく、どちらかと言えば一人でサーフィンをしたり、瞑想をしたりするのが好きなんですよ。」

今まで合宿を企画するのも参加するのもとにかく好き!という方のインタビューを受けて来た中で、功力さんのこの言葉はとても新鮮で印象に残っています。

現在は渋谷のベンチャー企業の組織、人、事業づくりに活躍されている功力さん。
更に意外なことに、人や組織にはそこまで興味がなかったそう。

「人や組織には興味がありませんでしたが、もともと事業をつくるということには興味があったんです。
自分の会社を立ち上げたのも、何か事業をやりたくて先に法人設立したんですよ。」

この話を伺うかぎり、「合宿は人づくり」と語る現在の功力さんに至るまで、どのような変化があったのでしょうか。

「会社を立ち上げて、さあ何をやろうかと模索している時に、僕の出身地でもある山梨県の山頂にあるロッジの管理人を募集しているからやらないか?とお声がけを頂いて、じゃあ是非!と返事をしたんです。

このロッジ運営が僕と合宿を結ぶきっかけになったのですが、スタートの時点では合宿をやっていく方向性はまだ見えていませんでした。

功刀さんが運営されていた山頂のロッジ

管理人になってから実際に現地に行ってみると、立地的に一般の旅行客向けの宿泊施設にできるような場所でもなく、建物も青少年のための林間学校施設のようなものだったので、最初はどう盛り立てていこうか悩みました。

そこで、色んな企画を打ち出して集客をしてみたんです。
都会から週末抜け出す弾丸リトリートツアーとか、食のワークショップとか。
いろいろ打ち出した中で一番手応えを感じたのが企業やチームの方に合宿で利用していただくという企画だったんです。

そこから、合宿企画を積極的に打ち出していきました。
その中で合宿人の茂木さんとも合宿いいね、やりましょうっていって合同経営合宿を実施したりする流れになったんです。」

まさに合宿人の起源がここにあったのですね。

ロッジでの合宿風景

「ぼくは、合宿全体のプロデューサーでしたね。合宿の企画で色々なことを考えたり、料理人を手配したり、交渉したり調整したりみたいな。合宿の相談が事前に来て、それを実行に移していく立場でした。
あまりやっている人もいなくてかなりマイノリティーでしたね(笑)」


人々が変容していく様を見届けるのがやりがいに

山頂のロッジでチームや企業の合宿を運営していく中で、功力さん自身にも変容が起きていきました。

「ロッジ運営と合宿のプロデュースをする中でいくつか印象的な合宿風景がありましたが、特に印象的だったのは2泊3日で来てくれた企業の新卒内定者チームの合宿でした。

来た時はお互いに初めて会うもの同士でぎこちなかったメンバーが、時間と共に打ち解けていって。

打ち解けるだけではなく、将来はこうなりたいという未来像を語って深い部分で自己開示しあって、来た時はバラバラだったメンバーがまとまりながらパワフルに未来に向かっていく姿をリアルタイムでみられたことがとても面白かった。」

このように数々の合宿をプロデュースし、合宿の参加者が変容していく様子を見守る中で、人や組織づくりという今の功力さんのベースが築き上げられていきました。

チーム合宿のひとコマ。みなさんの笑顔から合宿の充実度が伝わってきます。


合宿の本当の目的

現在功力さんが携わっている渋谷のベンチャー企業でも、先日はじめて幹部合宿を実施しました。

経営者の方も、メンバーに独りよがりだと誤解されるのでは?という思いでご自身の中に閉じ込めてきた感情やご自身の生い立ちに関わる部分のストーリーをこの幹部合宿で吐露することで、メンバーが共感してますますお互いの深い部分のつながりを感じられたことを実感し、仲間・同志のありがたさ、感謝のお気持ちをご自身のブログに綴っておられました。

「僕は、合宿の本当の目的って人づくりだと思うんです。
今回の幹部合宿で久しぶりに合宿の良さを実感しました。お互いが感情を出して、インスピレーションを与え合っていく。

僕の本丸はそこなんですよね。自分の社名にも込めていますけど、いろんな人とか組織とかにとっての再生とか逆転ポイントみたいなものをつくれるといいなと思っています。

それが1対1の対話のときもあれば、コーチングセッション、チームであれば合宿でもあったり。

人の心に変容が起こっていく場をプロデュースして創っていく、人づくり。
合宿はそのための一つの武器なんですよね。
この人づくりの部分を探求していきたいなと思っています。」

大きな窓から美しい自然が観える、経営陣合宿で語り合った場。


合宿実施の前後で大切なこと

「僕は合宿を実施する前後ってとても大事だと思っています。

ただいきなり合宿に行っても心理的安全性が無ければ対話もできない。

だからこそ、合宿前の準備というよりは、日常でコミュニケーションを取ることを意識的に行って、お互いの関係のベースを築きあげた上でいくからこそ合宿の本質的な価値を享受できるんだと思っています。

今回の幹部合宿で言えば、社長とは毎日コーヒーを飲みながら会話をしたり、マネージャー達とも飲み会をして日常にも語る場を取り入れるようにしています。」

今回の幹部合宿も経営者の方がもともと合宿に価値を感じていないとご自身でも語られていたので、実施の決定に至るまで紆余曲折あったのでは?と感じましたが、提案をした時はあっさりOKがでたそう(!)

功力さんが日々のコミュニケーションを大切にされてきた意識の賜物と言えますね。

「合宿の後については、参加者が合宿前と同じ日常に引き戻されないように意識しています。

僕は踊り続ける。一番初めに踊り始めるし、一番最後まで踊り続ける。

日常に戻ったとしても僕が近くで踊り続けていると、みんなも踊り続けることができるんですよね。」

とにかく状況が混乱をしていたり、打ち手がない状況でただ合宿を実施するということではなく、合宿という「人づくり体験」を創るための下準備と、その体験が日常で踊り、アップデートされた状態が続いていくための工夫。
合宿当日だけではなく、その前後の関係性や関わり方を意識するということは、組織やチームの合宿でとても重要になるポイントですね。

功力さんの合宿のこれから

最後に、功力さんにこれからどんな合宿をしていきたいかを伺いました。

「合宿って泊まりじゃなくて日帰り、半日でもできるじゃないですか。だから今携わっている会社の中では半日でもできるワークショップなどは積極的に取り入れていこうと思っています。

個人的には、僕自身がプロデューサータイプなのでつい俯瞰で観てしまうのですが、自分が没頭して参加者になるということがあまりできていないので、そういう目線で合宿に参加するのもアリですよね。合宿人なので(笑)」

まとめ

実は、今回の記事の執筆にあたり、功力さんには2回に分けてお時間を頂いてお話しを伺いました。
1回目のインタビューは記事内にある幹部合宿の企画段階、2回目のインタビューは幹部合宿直後のタイミングでした。

2回目のインタビューの時、功力さんご自身にも変化が起きていることが伝わってくるほど、今回の幹部合宿を通じて大きな何かを受け取ったのではないかと感じました。

この合宿と通じて改めて「人づくり」をしていくことがご自身のwant toであることを実感され、そのwant toが組織の未来に紐づいてより一層力強い一歩を踏み出された功力さん。

合宿をプロデュースする側として合宿に携わるなかで、ご自身もすばらしい変容を遂げていっているということにインタビュアーとして勝手ながら感動を覚えました。

参加者目線、運営者目線というと水と油のような、立場の違いすぎる印象を感じるかもしれませんが、どのような立場で携わっても自分自身が予想をしていなかった変容を遂げていき、高め合っていく。
これも合宿の隠された宝、本質のひとつですね。

功力さん、とても素晴らしいインタビューにご協力いただきありがとうございました!

ではでは、また次回の合宿人ストーリーでお会いしましょう♪

山頂のロッジからの雄大で美しい雲海と富士山の風景。明るい未来を描き語りたくなる景色です。


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