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テニス界の新常識!『Play&Stay』をご存じですか?

突然ですが、子どもたちのテニスの練習と聞いて皆さんがイメージするのはどんなものでしょうか。
広いコートでボールを打ち合ったり、コーチがネット前から球出しするのに列をなして応えたり…

一般的にはそんなイメージがあるのでは、と思います。

そんなキッズテニスですが、実はいま、その練習方法はまったく新しい発想に生まれ変わっているのです。今回は、指導歴15年、現在はエスタ香椎店でキッズテニスを担当する河津コーチにお話を伺い、その実態を紐解いてきました。

”世界一簡単なラリー”

河津さん

皆さんは、『Play&Stay』という指導法を聞いたことがありますか。
なかなか馴染みのない言葉ですが、現在エスタではこの指導法を取り入れた練習を行っています。国際テニス協会で正式に定められたもので、海外ではこの方式に則った公式大会があるほど。

テニスというと、前述したように子どもでも大人と同じ大きさのコートを走り回って練習するのが基本でしたが、まだ体格の小さい子どもにとっては、実際には難しいものです。ラリーが続くどころか走るだけで疲れてしまいますよね。そうすると打ち合う楽しさがなかなか味わえないし、試合だって戦術どころではありません。

最初からに“型”にはめようとすることで、なかなか本来のテニスの面白さに辿り着けない、というのがこれまでの課題でした。

そんな風潮を打破すべく、「他の競技でも年齢に合わせたルールや道具があるように、これまであまりそういった習慣がなかったテニス界でも、子供の年齢や経験ステージに合わせた適正なツールをつかって練習しよう!というのがこのプログラムの始まり」だそうです。
「“最初の一歩”のためのハードル」をできるだけ低くすることで、安全性を保ちつつ、ラリーの楽しみを早くから知り、遊び感覚の延長でのスキル獲得を目指したのがこの指導プログラム。

河津コーチ曰くこの「世界一簡単なラリー」のお陰で、子どもたちができるだけ早くテニスそのものに熱中しやすくなると言います。

実はグループワークだった!

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こうしてアメリカから導入された指導方法ですが、この練習方法は、テニスに取組むために開発されたものであるのはもちろん、実は、子どもたちの「主体性をもって取組む」姿勢を刺激するグループワークの側面も併せ持ちます。10人いたら10通りの考え方があるように、社会に出ると正解は一つではありません。そんな中選択肢を自分の意思をもって選びきれない、なんてことは大人になっても度々遭遇することですが、そういった”判断力”を鍛えてくれるのがこのプログラムの特徴です。必ず「全員が発言し意見を出す」ことを大切にし、しかも基本はその場にいる全員が違う答えを出す。全部の回答が出そろったところで、どのやり方を次に選択するのかを自分で決め、そして次のステップへと活かしていくそうです。この繰り返しの過程で、意思をもって判断する力や、他者へ耳を傾けることを学んでいけるのがこのプログラムの最大の魅力でもあり、もちろん運動能力の向上は担保しながらも、同時に子どもたちの「社会で生き抜く力」を育みます。

ティーチング (Teaching) と コーチング (Coaching)

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そこに欠かせないのが、やはりコーチの存在です。
例えば前述した「全員が発言する」こと。学校の授業でもそうですが、こういったコミュニティでは発言する子に偏りが出ることが多いです。しかし河津コーチはそこに甘んじることなく、「間違いはない、まずは意見を出してみよう」と、子どもたちの目線に寄り添いながらも忍耐強く一人ひとりと向き合います。その為に、チームとして意見が出しやすい雰囲気づくりや子どもたちとの関係構築は常に意識しています。初めて練習に参加する子は子どもたち自身で巻き込んでもらう、その連鎖を繋いでいく。個性は尊重し練習の中でポジティブに活かす。こういった河津コーチの、ただ“一方的に教える(=ティーチング)”のではなく“寄り添う(=コーチング)”向き合い方が、子どもたちとの信頼関係を築き彼らの能力向上をサポートしています。

キッズテニスのニューノーマル、『Play&Stay』いかがでしたでしょうか。
知れば知るほど面白い新しいテニスの世界を体験しに、ぜひエスタに遊びにいらしてください!


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