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書くときの正確さについて

やっぱり書かないとダメだなあ、とよく感じる。書かないと伝わらないし、文章も上達しない。知識は吸収した瞬間から流れ出ていくのが道理で、それが仕方のないことだとしても、言葉にすることによって、痕跡のようなものが頭に残るような気がする。また、出来上がった文章は日々忘れていく思考のアーカイブで、それを残すという意味でも書くことは大切だ。だから基本的にはなんでも書くようにしたいと思っている。 まあ実を言うと、思い立ったときに書いてはいるのだ。書いてはいるのだが、ほぼ全て下書きで中途半

    • どうやったらおしゃべりになれるんだろう

      自分自身のことを歪んでいると考える人はあまりいないと思うし,自分も自分のことは大体普通だと思っているけれど,この歳になっても,会話の中で自分の主張を出すことがほとんどない自分は少し歪んでいるのかもしれないとふと思った.人の話を聞くのはできるし,質問を挟んだり,ツッコミを入れたりもできるけれど,自分で話をどんどん展開していくような話し方ができない. 歳を重ねるにつれて,生まれながらにしておしゃべりな人はいいなあと思うことが増えた.なんでも自然と言葉にするから物事を深く理解でき

      • 読むことにすぐに飽きてしまうのをどうにかしたい

        ゲームをしたり,コードを書いたりするのは結構長い時間やっていられるのに,興味があるけど長い文章とか難しい文章を読んでいるときにすぐに飽きてしまう.はっきり言って楽しくない.それがなんでなんだろうと少し考えていた. 結論としては,この差は「何かを作っているか」という点にあると思う.ゲームだと操作して自分で操作して状況を作っていくし,プログラミングだと自分でシステムを作っていく.そういう感覚は楽しいしなかなか飽きない.一方で,(自分の場合は)読む行為は受動的になってしまいがちで

        • 退屈の牢獄

          なぜだか分からないけど退屈な感じがずっと消えてくれない.生きることには意味がないことを理解して,自分の命がどうでもよくなって,その上どっちに向かってもつまらないなら,一体どうしたらいいんだろう.無限に牢獄に閉じ込められているみたいだ. 最近仲良くなった友達がいる.彼女はオタク気質で昨日みた映画に対して10分くらい一息で語り続けるような人だ.そんな彼女に「なんだか人生楽しそうだね」と皮肉めいたことを口にしたけれど,正直,多分,羨んでいる.自分に一番足りていない何かを彼女は持っ

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          余暇の時間にやりたかったはずのことが進まないのはどうしてだろう

          最近仕事以外の時間、いわゆる余暇の時間でやりたかったはずのことが続かなかったり、進まなかったりする感じがして、その原因を考えていた。 僕はフルタイムでソフトウェアエンジニアとして働いている。そして、平日の仕事が終わったあとは大抵 VRChat に潜っている。というのも、年末年始で抱負を考えていたときに、 2022 年はもっと人と過ごす時間と笑いを大切にしようと思って、年があけてからはできる限り VRChat に潜って人と話すようにしていたのだ。一方で、平日の出勤前や土日は趣

          余暇の時間にやりたかったはずのことが進まないのはどうしてだろう

          抽象と抽象クラス

          「抽象する」という言葉を変な使い方をしている文章があり、少し気になったので、あらためて調べてみることにした。 抽象の意味は次の通りである。 例えば、犬から、生きているとか、鳴くとか、体に毛が生えているとか、そういう対象から一部の性質を抜き出してくる処理を「抽象化」という。 抽象化は一つの概念だけではなく、複数の概念から共通している性質を抜き出してくるときにも使える。例えば、犬と猫から体に毛が生えていることなど共通の性質を抜き出すかたちで、抽象することができる。 共通の

          抽象と抽象クラス

          議論の構造

          2022 年は日本語をもっとうまく使えるようになろうと思い、年末年始に『「正しく」考える方法』(晃洋書房)を読んでいた。図書館で何気なく手にとった本だが内容に見覚えがあり、よくよく調べてみると著者の一人である中村光世先生の講義を大学生のときに受けたことがあったらしい。この本もそのときに読んだのだろう。 さて、本を読んでいるときに、文の間の関係を掴んで話の内容を理解しているというよりも、文字の音だけをさらっているような感じがしたり、書いた文書を自分であとから読み返しているとき

          議論の構造

          プログラムは書けるのに文章は書けない

          文章を書けないのはどうしてだろうと長い間考えていて、今日はそれについて少し話そうと思う。 まず、文章を書けない理由として思いついたのは、書くときに「構造」を意識していないことだ。 プログラムを書く場合は構造を意識せざるを得ない。なぜなら、基本的に目的となる大きな機能を作るために、より小さな機能から階層構造的に作っていくからだ(処理をすべて時系列にそのまま並べて書くなら話は別だが)。プログラムにはきれいに書くための方法論がたくさんあるし、そういうのを考えることに長い時間を費

          プログラムは書けるのに文章は書けない

          2022年の抱負

          あけましておめでとうございます。久々になってしまいましたが、2022年の抱負を書いておこうと思います。 2022年は次の7つを大切にしようと思います。 - 興味の対象と向き合う - 手を動かす、モノを作る - 思考を深めるために書く - 知ってもらうために書く - 6時間だけ働く - 自分を統一する - 人と過ごす時間と笑いを大切にする 以下、それぞれが出てきた経緯を簡単に書いていこうと思います。 興味の対象と向き合う 2021 年は興味が少し明確になった年でした。

          2022年の抱負

          日記を公開していたいけど、少し気恥ずかしい気もする。そういうときは有料マガジン

          日記をインターネット上に公開して誰でも読めるようにしていたいけど、後から読み返すと一部は恥ずかしくて非公開にしたい気もしてくる。そういう微妙な感情を有料マガジンを使えばうまく処理できることに気がついて、今までの日記をすべて有料マガジンに入れた。 やり方は有料マガジンを作って今までの日記をすべてそのマガジンに入れるだけだ。有料マガジンに入れると記事に試し読みの部分を設定できるので、公開と非公開の中間のような状態をつくることができる。例えば下の記事のような感じ。 値段設定は僕

          日記を公開していたいけど、少し気恥ずかしい気もする。そういうときは有料マガジン

          好きな作品と対話する

          アーティストと呼ばれる人たちには、それぞれに独自の世界観みたいなものがあって作っている。その独自の世界観みたいなものをどうやって獲得していくんだろうと気になったので考えていた。 来場者B:僕は大学院生で最近アートを勉強し始めたのですが、なかなか「アート的感覚」を培うことができていないと思っているのですが、普段から何をすれば良いでしょうか? 落合:問題意識はすごく良いと思います。日常を生きているなかで気持ち良いとか、スッキリしたとか、あるいは形とか見た目に何かを感じたことはな

          好きな作品と対話する

          作りたいものがたくさんあって時間もあるのにどうして一つも完成しないんだろう

          「にんげんだもの」といってしまえばそれで終いなんだけどね。 時間があるのに作りたいものが作れない。毎日、朝(厳密には昼)に起きて作業を始めるんだけど、夕方くらいから急に手が動かなくなって、もう今日は進めなくてもいいかという気持ちになる。人はこれを「疲れている」と表現するのかもしれないけど、それとは少し違う。頭はまだはっきり動いていて、でも熱量だけがどこかへ飛んでいってしまった。そんな状態だ。 「本当にそれ作りたいの?」そんな疑問が頭に浮かんだ。ふむ。頭と手が止まってしまう

          作りたいものがたくさんあって時間もあるのにどうして一つも完成しないんだろう

          日記(2021/02/09)

          とうとう仕事を辞める決心をして、すごく憂鬱になっている。後ろ指をさされるのが怖い。こういうときは死んだようになってアニメを見ていることが多い。 他にも人生で迷ったときは落合さんのnoteをみたり、Youtubeでジョブズのスピーチをみたり、『ご冗談でしょうファインマンさん』を読んだりする。 ここ3日くらいアニメ版の『進撃の巨人』と、落合さんのnoteを行き来していると何となく自分の考えがはっきりしてきたのでここに残しておきたい。あまりまとまっていないけど、こういうときは時

          日記(2021/02/09)

          24歳になりました

          昨日が誕生日で干支でいうと2周分終わってしまった。月日が流れるのは遅いようで早い。 数ヶ月前からフリーランスとして働きだしていてようやく人生で仕事をするというフェーズに突入した。くだらない業務のなかで、お金を稼ぐことと興味の方向を一致させることは難しいというの日々感じている。 自分の興味があることでお金を稼ぐことは難しいけれど、せめて自分の興味のあるものをどんどん調べて、作りたいものをどんどん作っていきたい。自分ひとりでは作れないようなものもたくさんあるから、人を集めるた

          24歳になりました

          憧れ

          定期的に純粋さが詰まっていそうな作品を見たくなる時期があって、かねてから友人に勧められていた『四月は君の嘘』のアニメを見始めた。まだ7話目か8話目かそのくらいだ。 ありがちといえばありがちなストーリーではあるけれど、セリフの言葉の選び方がすごく丁寧で心地よい。それに、天真爛漫なヒロインを画面越しに見ている僕らの感性を、主人公のひとり語りが完璧に言葉にしていって、話の世界に取り込まれていく。よくできている。 キャラクターに憧れさせられてしまう作品は、見終わったあとの反動みた

          夢の中で死ぬ直前に思考のバックアップをとっていなかったことを悔やんでいた。

          今朝、死ぬ直前の夢を見ていた。厳密には死ぬ直前のだれかがベッドにいて、その人の視点でものを考えているという夢だった。 夢の中で僕は悔やんでいた。「もっと自分が考えていたことを言葉にして公開しておくんだった」と。「自分が死ぬことで、自分の脳の中にあった情報もすべてロストしてしまう。なぜネット上に記事を残してバックアップをとっておかなかったんだ」。そういうことを考えていた。 自分のことをかなり機械的に捉えているのがよくわかった。そして確かに死ぬ間際に自分が考えていそうなことだ

          夢の中で死ぬ直前に思考のバックアップをとっていなかったことを悔やんでいた。