どうやったらおしゃべりになれるんだろう

自分自身のことを歪んでいると考える人はあまりいないと思うし,自分も自分のことは大体普通だと思っているけれど,この歳になっても,会話の中で自分の主張を出すことがほとんどない自分は少し歪んでいるのかもしれないとふと思った.人の話を聞くのはできるし,質問を挟んだり,ツッコミを入れたりもできるけれど,自分で話をどんどん展開していくような話し方ができない.

歳を重ねるにつれて,生まれながらにしておしゃべりな人はいいなあと思うことが増えた.なんでも自然と言葉にするから物事を深く理解できるだろうし,多分細かいところまで見えてきてうまく楽しむこともできるんだと思う.VRChat で言語学習者にたくさん会うけどおしゃべりな人のほうがやっぱり習得のスピードが早いような気がする.一方的に話し続けるから誰も話を聞いてくれないんだって感じの人もいるかも知れないけれど,そういうタイプの人はきっと何かを調べるのにすごく向いていて,僕としては心底羨ましい.

できることならおしゃべりになりたかった.でも自分は自分でしかないので,他のところを見ていても仕方がないし,この状態からどうすればおしゃべりになれるかを考えるべきだろう.今からでも間に合うのだろうか,いやもう遅いのかもしれない.まあ,でもそんなことはどうでもいい.そうどうだっていいんだ.そういっていつも言葉にせずに終わってしまう.この怠惰がすべての元凶なのかもしれない.

VRChat でよく話す人の観察をしているけれど,結局,生得的な性格の面が大きくて,あとから体得できるものなのかも少し怪しい.そうは言っても,子供と老人じゃ人は結構変わってしまうから,体得できる可能性も捨てきれない.なにをどうしたら,そんなにポコポコ言葉が湧き出てくるのか.今は勢いに任せて,できるだけ考えたことを流れるように書いていってみているけれど,こういう感じの訓練をずっと続けていれば,いつかはそうなれるんだろうか.

勢いに任せて止めどなく書いていると当たり前だけど支離滅裂な文章になる.それもある程度は許容して,とにかく考えていることを全部吐き出す.何もわからないけど,一旦そういう作戦で行こうか.いろんなことに興味がなくなってきたから,とりあえず何かは変える必要があるんだ.

最近,何気なく ONE PIECE のアニメをまた見始めて,高校生くらいのころに考えていたことを少し思い出してきた.周りの人の目を人一倍気にしてしまうから,そこから自由になって,好きなように自分でガシガシ進んでいくような,そんな人になりたかったんだった.歳を取って人の目はあまり気にしなくなってきたけど,それでも自分を表現するようなことは,癖だろうか,まだできないでいる.