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ゲームいきものレポート(全記事)

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ゲームに出てきたいきものについてのレポートです。
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2024年2月の記事一覧

【レポート】ルリカケス――青いカラスは海の中を泳ぐ

いきもの名:ルリカケス【瑠璃懸巣】
学名: Garrulus lidthi

【登場するゲーム】

 スズメ目カラス科のルリカケス。きれいな青いとオレンジの鳥だ。まるで空のようだ。日本の特定の地域にのみ見られる固有種であり、日常生活でお目にかかれる鳥ではない。が、見られる地域に行けば、見かけることはできるという鳥らしい。
 ゲーム世界で、意外なことにこの鳥が飛び回っているゲームがある。『アビスリウ

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【レポート】ホッキョクグマ――ホッキョクグマの毛が落ちていたら気づけなさそう

いきもの名:ホッキョクグマ
学名:Ursus maritimus

【登場するゲーム】

 食肉目クマ科のホッキョクグマ。シロクマにするか迷った。と言うのも、ホッキョクグマ以外に白いクマというものがいる。シロアメリカグマというらしい。ホッキョクグマの特徴である白い毛(中が空洞になっていて、実は透明な毛)というものよりも、やや黄色く、パンダの身体の色に似ているから、シロアメリカグマは本当に白い毛のク

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【レポート】シイラ――トビウオを追って6m飛ぶ魚

いきもの名:シイラ(別名:マヒマヒ)
学名:Coryphaena hippurus

【登場するゲーム】

 スズキ目シイラ科のシイラ。この魚を知らない人はいるかもしれないが、意外と食べたことがある人は多いかもしれない。九州のほうに住んでいたときに、お弁当に入っている白身魚フライが「マヒマヒ」のものであったことがある。ああいう白身魚はタラとかそういうのではないかと思っていたが、マヒマヒも使われてい

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【レポート】ウズラ――飛ぶ鳥だけでなく逃げる鳥も追いかけるのが大変そう

いきもの名:ウズラ
学名:Coturnix japonica

【登場するゲーム】

 キジ目キジ科のウズラ。ウズラ自身よりも卵の方が日常でよく見るかもしれない。小さな卵で、鳥も小さい鳥だ。ニワトリの次によく卵を食べられる鳥ではないだろうか。
 日本で見られることが多いせいか、卵が有名なせいか、ゲーム世界でもよく見られる。『Cell to Singularity』で見られる鳥は、われわれの知ってい

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【レポート】クロスズメバチ――ハチよりアリっぽく見えるハチ

いきもの名:クロスズメバチ
学名:Vespula flaviceps

【登場するゲーム】

 ハチ目スズメバチ科のクロスズメバチ。「雀ほど大きなハチ」ということでスズメバチと聞いたことがあるが、このハチは1㎝くらいと大きさはそこまで大きくないように見える。スズメバチが黄色と黒の警戒色に対して、クロスズメバチは黒と白でアリっぽい見た目をしている。
 ゲーム世界でスズメバチやハチはけっこう見かけるも

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【レポート】ライオン――この王は賢帝や名君か暗君やお飾りか

いきもの名:ライオン
学名:Panthera leo

【登場するゲーム】

 食肉目ネコ科のライオン。百獣の王、さまざまな国で取り上げられ、子どもからも人気が高く、映画などで主役を張れる動物。その認知度・人気はゲーム世界にこれだけオスメス子ども合わせているので、うかがい知れるだろう。
 ライオンは3Dモデルになっても、ドット絵になっても「あ、ライオンだ」と分かる。『World For Two』の

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【レポート】フェネック――犬とキツネの差で一番は目だと思う

いきもの名:フェネック
学名:Vulpes zerda

【登場するゲーム】

 食肉目イヌ科のフェネック。いつの間にか人気になっていたいきものだ。キツネの仲間であるが、キツネよりも犬に見える。Wikipediaにのっているフェネックを見たら「あー、キツネかもしれない」と思ったが、『世界の果てまでイッテQ! 珍獣ハンターイモトの大冒険』の画像は本当に犬だと思う。飼っている人もいるらしい。
 いつの

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【レポート】リードシクティス――問題のある史上最大の硬骨魚

いきもの名:リードシクティス
学名:Leedisichthys

【登場するゲーム】

 パキコルムス目パキコルムス科のリードシクティス。海の古生物を詳しく知っている人でないと、知らなそうな古生物な気がする。恐竜好きでも知らない人は多いのではないだろうか。少なくとも、研究員はゲームをするまで知らなかった。
 マイナーのように見えるが、海の古生物は意外とゲーム世界の海で見ることができる(中には釣るこ

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【レポート】ゴエモンコシオリエビ――エビなのに記事の途中まで「カニ」と書いていました

いきもの名:ゴエモンコシオリエビ
学名:Shinkaia crosnieri

【登場するゲーム】

 十脚目(エビ目)シンカイコシオリエビ科のゴエモンコシオリエビ。属名が「Shinkaia」となっていて、日本語つけられたようである。沖縄トラフの熱水噴出孔で見付かるらしいので、それがきっかけなのかもしれない。また、ゴエモンといえば「石川五右衛門」を連想するが、やはりそれにちなんでつけられたようであ

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【レポート】ホウシャガメ――カプセルトイで人気になったリクガメ

いきもの名:ホウシャガメ
学名:Astrochelys radiata

【登場するゲーム】

 カメ目リクガメ科のホウシャガメ。別名、マダガスカルホシガメ。最近、リクガメのガチャガチャがあるが、そのおかげで有名になってきているのではないだろうか。とある研究員の家にも、このカメのカプセルトイが飾ってあった。

 しかし、ゲーム世界ではと言うと、あまり見られない。リクガメはかわいいが、どういうゲーム

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【レポート】ゾウギンザメ――ゾウの鼻をもったサメ

いきもの名:ゾウギンザメ
学名:Callorhinchus milii

【登場するゲーム】

 ギンザメ目ゾウギンザメ科のゾウギンザメ。日本ではあまり見られないサメであるため、知っている人はもしかしたら少ないかもしれません。水族館では沼津港深海水族館で展示された例があり、またサンシャイン水族館や海遊館でも展示されています。2020年では受精卵を産んだそうです。
 ゲーム世界では時おりこのサメに出

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【レポート】ウトウ――親「ウトウ!」子「ヤスカタ!」

いきもの名:ウトウ(善知鳥)
学名:Cerorhinca monocerata

【登場するゲーム】

 チドリ目ウミスズメ科のウトウ。鳥には「ウ」というものもいるが、この「ウトウ」という鳥はなかなか聞かない。「善を知る鳥」と書いて「ウトウ」と読むらしく、なんだかすごいことができそうな鳥だ。
 ゲーム世界では、少し名前を聞くことがある。北海道など寒い地域にいる鳥だからか、見られる地域がそんなに多く

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【レポート】イヌザメ――サメはネコだけでなくイヌもいる

いきもの名:イヌザメ
学名:Chiloscyllium punctatum

【登場するゲーム】

 テンジクザメ目テンジクザメ科のイヌザメ。サメにはネコだけでなく、イヌもいるということで紹介したいと思った。成魚はシンプルな模様をいていて、見た目はちょっとネコザメっぽいかもしれない。ゲームで見られる姿は白と黒のしましまだが、これは幼魚で見られる特徴らしい。
 『海底ハント』では少し小さく、サメって

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【レポート】オトシブミ――学校の手紙交換で今でも使われていそうな手法

いきもの名:オトシブミ
学名:Apoderus jekelii

【登場するゲーム】

 コウチュウ目オトシブミ科のオトシブミ。虫っぽい名前から離れていますが、これはこの虫の面白い特徴から来ています。「落とし文」という言葉からきていますが、これは江戸時代ころに行なわれた密偵の手紙の渡し方がオトシブミの葉を落とすのに似ていることからきています。
 そのような、ユニークな特徴を持っているせいか、ゲーム

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