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「偉い」という言葉はコミュニケーションをハックする言葉かもしれない

今読んでる本で、コミュニケーションの本質は「敬意」だ。と書いてあった。

「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか-安達-裕哉

円滑でお互いがWinWinなコミュニケーションを取るには、聞き上手や話し上手以前に、話す相手に対して敬意を持っていることが大事だということだ。
逆に言えば、どれだけ良いことを言っても、相手に敬意が無ければ、それは上部だけのコミュニケーションとなり、本音で話し合うことは出来ない。

「人に対して敬意を持てない人物は、要するに未熟なのですよ。未熟な人物と議論はできない。」
敬意は好き嫌いとは関係がない。嫌いでも敬意があれば、対話できる。これは多様性を持ったチームをつくるためには不可欠です。」

人間関係でも、「この人嫌いだなぁ」とか「この人と仕事をするのは好きだな」と思うことはあるだろう。これは自分の好みだけでその人を判断しているということになり、その人に対して敬意、言い換えればリスペクトがあるわけではない。

その人にリスペクトする部分があれば、多少自分に都合の悪いことを言われても、その意見をしっかり聞き入れようとする。リスペクトする部分がないと「お前に言われたくないわ」と自分の中の固定概念やプライドが邪魔をし、その人の意見やその人自身を毛嫌いしてしまうことになる。

仕事の転職理由のNo1が人間関係であるように、何をするかよりも誰とやるかが大事なように、その人に対するリスペクトがあるかないかは、生活の質に大きく影響する要素だ。

そこで「どうすれば相手に敬意が持てるようになるのだろう?」と考えてみた。
それは、相手の行動に「えらい」という認識を持つことだ。「〇〇しててえらい」と言った具合に。

例えば職場で先輩に言われたくないことで怒られたとする。普段なら「はぁ?何でお前にそんなこと言われなきゃなんねぇんだよ〇ね」なんて思ってしまいそうなところを「俺に嫌われることを恐れないでそんなこと言えちゃうなんてすごいなぁ〜えらな〜」と思うということだ。

この例えのように考えることは難しくても、色んなところで「この人えらいな、やるじゃん」と思うことで相手へのリスペクトは生まれてくる。

コンビニの店員なら「この人昨日もいたな。毎日仕事するなんてえらい」
友達なら「いつも俺に時間を使ってくれていいやつだな。すげえ」
親からLINEが来た時は「ここまで俺のこと育ててくれたのに、まだ気にかけてくれるの?親すごすぎやろ。草」みたいな感じだ。

別に相手をよいしょするわけではない。リスペクトは寧ろ相手と自分の位置関係を対等にし、相手を受け入れることが目的だ。

このnoteを読んでくれてるあなたもえらい。人間関係をより良くしようと思ってるあなたにリスペクトを。



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