最近の記事

首都の首長

都知事選の混乱ぶりを外側から眺めている。 選挙のたびに投票率の低下があらわになり、中でも若者の低投票率が課題となるけれど、この都知事選を見て「今回は投票してみよう」と思う人がどれくらいいるんだろう。 注目度にのみ視点を置いたいくつかの候補者のやり方は、SNSとよく似てるなと思う。SNSと親和性の高い世代へのアプローチとしてはうまいやり方なのかもしれない。それによって得票も多少は伸びるだろう。 でも、それをもって若者の政治参加と言えるかというと、ちょっと疑問に思う。 僕がも

    • 松屋

      松屋に、久しぶりに行った。そう、久しぶりに。 生半可な久しぶりじゃない。もしかしたら大学を出て以来だから、16年ぶり? 他意はない。たまたま食べる機会や環境に恵まれなかっただけだ。 なにしろわが県に松屋は1店舗しかない。その唯一無二の松屋が少し前に職場の近くにオープンして、懐かしいなと思っていた。 上京して通った大学のキャンパスに、松屋があった。地方の小さな町で育ち、慎ましい高校生活を送ってきた僕はそれまで、牛丼屋という文化に馴染みがなく、松屋が何の店なのかも知らなかった。

      • 茨城県沖の夢の土地

        茨城県沖には、ある季節の大潮の時期にだけ現れる広大な陸地があって、地元の人々は昔からそこを自分たちの土地として農業に利用しているらしい。 どういう由来かは知らないが、その土地をグーグルマップで検索すると「ドネルートのク」という珍妙な名前が表示される。 禁農が解けると、人々はトラクターを全速力でぶっ飛ばして、海水から守っていたビニールハウスを剥がして農地に風を送る。地形が変わっていたりすることにもお構いなしにトラクターを飛ばすので、あちこちで横転事故が発生するけれど、この日

        • 時間旅行者の日記なるもの

          藤岡みなみさんが文学フリマ東京で「時間旅行者の日記」というノンフィクションを出すらしい。 Xの投稿にその一部が示されていた。 要は、藤岡さんがこれまでに書き溜めてきた数十年分の日記から、年代をごちゃ混ぜにして構成した日記風の読み物、ということらしい。 33歳の藤岡さんが書いた12月10日の日記の次には、13歳の藤岡さんが書いた12月11日の日記が並ぶ、というような。 ものすごく斬新なアイデアだ。 日記を書き続けてきた藤岡さんでなければ繰り出せない技だし、紛れもなくノンフィ

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          カメの甲羅

          国道にカメがうずくまっていた。うずくまっていた、という言い方が正しいのか分からないが、手足頭すべて引っ込めて、うずくまっていたように見えた。 交通量の多い国道だ。たいへん危険なので車を停めて避難させようかと咄嗟に考えたが、すぐに「待てよ」と思いとどまった。 あれはミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)ではないか? 自分は生き物に詳しくない。ミシシッピアカミミガメを甲羅だけで同定できる外見的特徴を述べろ、と言われても表現に困るが、ミシシッピアカミミガメだとピンと来た。そもそも日

          カメの甲羅

          TKG Bento

          妻が作ってくれるお弁当のおかずに時々、半熟のゆで卵が入ることがある。 殻を剥いた卵に青のりをかけたやつ。箸で持ち上げる時に割れてしまわないか、ちょっと緊張するくらいには柔らかいゆで卵。 今日のお弁当にも入っていた。いつものように何度かつるりつるりと掴み損ね、えいやっとようやく持ち上げたら割れてしまった。 黄身が流れ出したが、幸いにも紙製のカップに入れてくれていたので、その中に止まってくれた。弁当箱の汚れが少なくて済む。 それを見て閃いた。 カップに溜まった黄身の中にご飯を

          リズムの再帰性

          くるりの「三日月」という曲がある。静かな夜にふさわしい名曲だ。 最近は車で「くるりの20回転」を流しているのだが、この曲が流れるたびにあるチャレンジをしている。無音で拍を合わせられるか、というものだ。 アウトロに入る時、8分の6拍子(たぶん)で7拍分、一切の音が途切れる展開がある。ちょうど(おそらく)7拍目に「タン」というドラムの打音からアウトロが始まる。その「タン」を、自分のカウントでピッタリ合わせられるかを試すわけだ。 これが毎度なかなか苦戦する。だいたいの場合、自分のカ

          リズムの再帰性

          飛ぶ

          X(旧ツイッター)で、Evernote日本法人の解散を知る。 久しぶりにアプリを開き、データを確認。新聞記事を撮って保存したり創作したりしていたことを思い出す。 そうか…。整理しなければ。 スマートフォンから目線を上げると、薄い雲の隙間から青空が覗いていた。 遠足の子どもたちはきっと濡れただろう。体を冷やしていないといいが。 自分を重ねる。意識は数十年前と、数年前に飛ぶ。 デジタルと、子どもたちと、空の上を往還する。

          街路樹から春の雪

          ガソリンスタンドに寄り、普段と少しルートが変わった通勤路でのこと。 住宅地の街路樹が、真っ白い小さな花を散らし、雪のように地面を染めていた。 いままさに散り時のようで、眺めている間にもはらはらと降り注ぐ。 通りを車が走ると地面を滑る格好なんて粉雪そのもの。 なかなか綺麗で、見応えがあった。 純白で、近づいてよく見ると、思いのほか細い花びらをしている。 何ていう木だろうと思って調べると、「ナンジャモンジャ」という全然可愛くない名前でびっくりした。 ナンジャモンジャ……聞いたこ

          街路樹から春の雪

          肉付け

          いちど完成させたプロットに、登場人物の細かい動きやセリフ、設定などを肉付けしていく。 こういうものをどうまとめていけばいいか、前回の投稿で考えていた(https://note.com/gakishi127/n/n166b7ccd785e?sub_rt=share_pw)けど、プロットの段落ごとに、小さな字の箇条書きを足していくことにした。とりあえず。 いまのところはいい感じ。キャラクターの話し方ややり取りの場面がより具体的に想像できるので、書いていて楽しい。どんどん書き足して

          プロット

          とりあえずプロットを書き上げた。物語になった時には変わる部分もありそうだけど、それはそれとして。 プロットとして入れるには些末だけど、物語のアクセントにはなりそうなアイデアって、どうまとめておけばいいのかな。 プロットだけ読むとさほど面白くもない物語を、どう肉付けして面白い話にしていくか、という発想だけど、それでいいんだろうか。 まだ分からないことだらけだけど、とにかく最後まで書き上げたい。

          爽快感と労り

          健康診断を受けた。 採血の時、いつも困ることがある。 椅子に座り、台の上の、500ミリパック飲料サイズの枕みたいなやつに腕を置いて伸ばす。すると、目の前で血を採ってくれる人に届きそうになる。 採血をしてくれる人はだいたい女性が多い。リーチの差から、必然的に相手は距離を詰めてくる。実際に相手の服の一部に触れてしまうことも珍しくない。 自分の伸ばした腕が妙な所に当たってしまわないか、妙な所というわけじゃなくても見ず知らずの男から触れられて平気な部位なんて女性の体にはないが、と不

          爽快感と労り

          ピクニック

          敷地から街が展望できる都市近郊の牧場に行った。 日差しも風も程よく、ピクニック日和だった。 10時に到着し、餌やりと乗馬の体験チケットを購入しつつ同時にテントを立てた。 5歳の娘が1人で躊躇なくローラー滑り台に行った。妻とその様子を見ながら、手を離れたことをしみじみ実感した。 9歳の長男も逞しくなったと感じる場面があった。漢字が読めるので、目的地まで園内の看板を見ながら妹をリードしようとしてくれた。半べその妹を抱き抱えようとしてくれたりもした。 ラケットとボールで長男と遊

          ピクニック

          朝の健康

          朝の準備中、おならをした娘が小さな声で、でもどこか自信のような雰囲気を漂わせて 「3かいめ…!」 と言ったのが良かった。

          朗報

          4月以降、SpotifyでSTVラジオ「おささらナイト」の本編が聴けなくなると、3月中の放送で聞いていたので、残念に思っていた。ラジコの有料会員になろうかなとも思ったけれど、一つの番組のためにそこまで…という迷いもあって、結局はPodcast版を聴ければまあ、と納得しつつあった。 ところが、X(旧ツイッター)の番組アカウントに「Spotifyでも引き続き聴けるようになった」とお知らせが。やった! めちゃありがたい! 曲に入る部分がまるっと切られてるみたいだけど、4月からも本

          オフィスが

          Excelの勉強をしなくては! と思っている矢先、自分のパソコンを開いたらOfficeがいつのまにか365に切り替わっていた模様で戸惑った。 なんでこんなことになるのか。 とりあえず動画で勉強を始めてみる。

          オフィスが