首都の首長

都知事選の混乱ぶりを外側から眺めている。
選挙のたびに投票率の低下があらわになり、中でも若者の低投票率が課題となるけれど、この都知事選を見て「今回は投票してみよう」と思う人がどれくらいいるんだろう。

注目度にのみ視点を置いたいくつかの候補者のやり方は、SNSとよく似てるなと思う。SNSと親和性の高い世代へのアプローチとしてはうまいやり方なのかもしれない。それによって得票も多少は伸びるだろう。
でも、それをもって若者の政治参加と言えるかというと、ちょっと疑問に思う。

僕がもし都民だったら、選挙戦1日目にしてうんざりしてしまう。「政治って普通の倫理観・道徳感も持ち合わせない連中の遊び道具になってるのか」と。政治参加どころか「気持ち悪い」「怖い」「危ない」「なるべく距離を置きたい」と感じてもおかしくない。
「こんなヤバい連中には任せられないから選挙に行こう」ともならない。候補者としては泡沫で、もともと当選するはずもないから。それに立候補自体を妨げることはできないので、きっと次回の都知事選でも(あるいは他の選挙でも)こんなひどい様相は繰り広げられるんだろう。

何とかしなきゃいけないけど、有権者としてできることは特にない。策として公選法で禁止条項を増やす手はあるけど、「表現の自由」を暴力的に用いる一部連中のおかげで、かえって自由が狭まるという皮肉を受け入れるのも腹が立つ。
その連中にしたって、自分のやってることが規制強化の引き金になりかねないことくらい想像できないものだろうか。勘弁してほしい。

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