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不思議な世界に堕ちていくパズルゲーム『Creaks(クリークス)』

7月22日に発売された『マシナリウム』などのインディーゲームを手がけているアマニタデザイン(Amanita Design)の新作『Creaks(クリークス)』を早速プレイ&クリアした。

アマニタデザインは、チェコにある開発会社。絵本の様な作風に加えて、Floex(TomášDvořák)のどこか浮遊感のあるサントラが合間って、現実から異世界に連れて行ってくれる様な作品をこれまでにいくつも世に送り出してきた。
ちなみに僕はサントラのレコードやぬいぐるみなどのグッズを集めてしまうくらい、この会社のファンだ。

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今作も絵本の様な世界観は健在。開発期間は8年(!)とのことで、細部まで手描きで埋め尽くされたビジュアルはすぐに通り過ぎてしまうのが勿体無いほど。

基本はパズルゲーム。主人公は、ひょんなことから地下に存在する『ハウルの動く城』や九龍城砦の様にバラバラと統一感のない部屋たちが寄せ集まっている巨大な建物を下へ下へと降りていくことになる。

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各部屋に仕掛けられたスイッチをオン/オフすることにより光やエレベーターなどを操り、進んでいく。部屋にいる犬や羊に似たクリーチャーに直接触れてしまうと死んでしまうのだが、光を上手く彼らに当てると棚や椅子などの家具に変身するので、スイッチを押す順番などが鍵になってくる。

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はじめは割と簡単なのだが、少しずつ難しくなってくるのでステージによっては30分ほど悩んでしまうこともあった。しかし、上手く解けた時は気持ちいい!知恵の輪や詰め将棋が好きな人にはおすすめだ。
古いゲームだけどファミコンの『ロロ』シリーズや『倉庫番』を彷彿とさせる。

また、部屋と部屋の途中に出てくるキャラクターたちの寸劇もかわいい。実際にセリフを発している訳ではなく、動きや表情によるアニメーションだけなのだけれどおおよその意味は分かるし、絵本を読んでいるかの様に想像力を掻き立てられられる。

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そして、これもまた部屋と部屋の間。または隠し通路に出てくる「仕掛け絵画」。これがすごく良い雰囲気を出していた。実際にあったらコレクションしたいと思ってしまうほど。
惜しむらくは、絵画とメインストーリーの関連付けがいまいちよく理解できなかったことだろうか。絵画をすべて見つけたらまた何か分かるのだろうか。

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そんな感じで謎めいた余白は残しつつ、不思議な世界に浸れた本作。
7時間ほどでクリアできるので外出がなかなかできない今、こんな異世界旅行も良いかもしれない。

僕もまた時間があるときに潜ってみようと思う。


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ちなみにアマニタデザインの作品では『マシナリウム』がオススメです。
PS4やNintendo Switch、iOSなどでも遊べるのでやってみてください。



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