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令和の北前船 2022夏 DAY8-1 糸魚川世界ジオパーク

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親不知

9月15日(水)。この旅の最終日は人生初の新潟県を北上。
上越妙高を早朝に出て、新潟県の西端である親不知からスタート。
国道沿いの駐車帯をベースにあちこち散策してみる。

栂海新道

海抜0mの親不知海岸から3000mの白馬岳まで続く栂海新道。
上高地や黒部ほどの知名度はないが、登山者としては憧れの地だ。

海へ下りていく

栂海新道 日本海起点。
北アルプスが日本海に落ち込むところ。
親不知は古くから北陸道の最難所として知られ、10kmに渡って断崖絶壁が続く。義経も親鸞も謙信も芭蕉も、有名無名問わず北陸を旅する人々は皆この道とも呼べないような海岸線を、波の低いときを見極めて越えていった。
登山を続けている限り、フナムシが蠢くこの海岸は登山者として再び戻ってこなくてはならない場所である。

北アルプス 0合目

旧北陸トンネル

1912年に開通した旧北陸本線のトンネル遺構。現在の北陸本線は1965年、山側に複線化されたトンネルが開通した。北陸の難所を克服した技術は青函トンネル開通へと受け継がれていった。

四世代道路

この写真を撮っている親不知コミュニティーロードは明治時代の国道。
ここからは、江戸時代までの海岸線、1966年に開通した現在の国道8号線、1988年に開通した北陸自動車道を全て見渡せる。
天下の険を何とか克服していった歴史を振り返る。

これだけ断崖に阻まれた地であるから、ここが東西日本の境目であることも頷けるのである。

ウェストン像
明治時代に来日した英国人宣教師で「日本アルプス」を世界に初めて発信した「日本近代登山の父」。

糸魚川静岡構造線

親不知から海沿いを移動すると糸魚川中心部。基本トンネルばかりの海岸線がここだけは地形が開けて街になっている。

東西日本を地質学的に2つに分けるフォッサマグナの西端、糸魚川-静岡構造線の断層の露頭を気軽に見学することができる。

糸魚川からはこの構造線が走る谷沿いにJR大糸線が走り、信濃大町、松本へと続く。沿線には白馬岳などの名峰がずらりと鎮座する。
また来よう。

大糸線

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今回もありがとうございました!

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