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「死」とぴったり美味しさ包むサランラップ

Mr.&Mrsスミスの英語字幕日本語吹き替え版を見た。ヘッダ画像をお借りしています。

今の時勢に合わせるとこの題名には問題がありそうだ。つまりMrs.&Mrスミスにすべきであると。

それはそれで尊重するとして、ぼくはこの映画がどのような展開かさっぱり知らずに観たので良かった。少しでも知ってたら楽しみが3/1減ぐらいはしてたのではないか?つまりブラピとアンジェが殺し屋だとはしらなかった。それはとても良いことである。ジョンウィックで味わった犬が殺される前までの味わいに近いものがある。もっともその後ジョン・ウィックは単なるジョンソンを追い詰めてどのようにひどい目に合わせるかの映画だけに成り下がってしまったという旨を何度もぼくは書いた。

こいつを踏まえるとぼくはいつまで経ってもジョン・ウィック……パラベラムはすでにあったやつ……?題名を忘れたが最新のをいつまで経っても見れないのだが、誰か観る動機をくれないものだろうか。ジョン・ウィックのあとに見たエコライザーが死ぬほど面白かったし、なんならエコライザー3のほうがみたいし、同じ面子を使ってコンスタンティンのほうが格段に面白かった。

と思ったんだけどコンスタンティンの感想にティルダ・スウィントンがああいう役ばっかやらされて大変すね、というものしか書いてなかったので我が身の不明を恥じる。

ともあれ似たような銃活劇であるMr.&Mrsスミスの題名の異について冒頭で確かにぼくは語ったが、なんならアンジェリーナ・ジョリーと結婚したブラッド・ピットを羨み、アンジェにコケにされまくるブラピをこそ爽快に思えって感じなんだろうけど(この映画の趣旨が)、なんかアンジェがブラピをぶん殴りまくるのを観るにつけあまりうれしくはない気分になっていたので別にぼくはアンジェに興味がないということなのだろうか。

予算がとれなくて仕方なく意味不明な仕上がりになったツーリストを見たときは、アンジェに魅了されて見始めた気がする。

でもなんかソルトしかりアンジェの魅力とはその体当たりな演技にある気がする。気取って単なる美人な女じゃなくってよ、舐めんじゃないわよ的な落ち着きで市場を魅了しているのではないだろうか。落ち着きとは無縁の演技ばかりさせられているのだが。

映画としてはつくづく英語の音声で日本語字幕で見たかったというのが悔いである。山寺の演技は悪くなかったけど、日本語音声吹き替えなんてエディ・マーフィぐらいしか見たことないのでなんかもう文化が違いすぎて同じ映画でも違う感想になるんちゃうかぐらいの恐ろしさがある。果たしてぼくはMr.&Mrsスミスを心底楽しめたんだろうか。


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