バーチャルに内側も外側もあってたまるかね
普段読んでいる日クロがバーチャルユーチューバー関係のトピック(当該文化が大好きな20代の女の人三人が対談するだけ)を立ち上げたので読んだんだけど、結局はマーケター向けに「いかに金にするか」的な部分に踏み込ませるための礎程度の内容なのかなと思った。ヘッダ画像をお借りしています。
とはいえ、日クロ的にはそれで正しい。なぜなら数字が大好きな読者(なんたって読者とはマーケターなのだ)的にはそりゃあらゆるジャンルを数字で理解し、利用してやるために足を踏み入れたことがない業界のブルーオーシャン度を貪欲に知りたくて日クロを読んでいるんだし、満足度は別に悪くないんだろうなというのが読んでいて透けて見え、まじできついという「のみ」がぼくの抱いた読後感である。
まずなぜこの対談が実現したのかの理由として書いてあったこの修飾語群、
いきなりの数字。女の人向けメディア……それはそれは良いことです。でも女の人が、さんざんっぱらぼくが言っている「好き」ではなく「推薦」と言わされる文化、
文化といいますか「金銭生み出しシステム」に見事乗っけられている現代という背景をどう処理する。
現代のIP産業では、どうすれば女の人が自社IPを好きになって、頼みもしないのに承認欲求の発露により勝手に広報化(UGC射出)してくれるかに重きが置かれてしまう。
自文ですが、以下の文の2個目の見出し(・なんで「好き」って表現だけじゃだめなのか?広報担当みたいに周りに推薦しなきゃいけないのか)あたりに書いていることです。自動的にそこへのリンクになっているはずですが環境によりここの動作ってころころ変わるのでちゃんと飛ぶかわからない。
もし自動的に飛ばなかった場合は、当該見出しの題名を冒頭にある目次からクリックしてみてください。別にそこまでして読む必要はない。必要な部分を本ページ用にちょっとカスタマイズして自分で引用すると、
基本これ前提でこの対談が進んでいるので目が滑る。情報が頭に入りづらいんだけど、それはこの世でぼくだけかもしれないのでほっておくことにする。
そしてぼくは中の人というネットスラングが非常に苦手である。とはいえネットスラング全般が苦手なんですけど、これは企業アカウントの運営者という意味で現代では使われることが多いのだが、アニメキャラクターに対する声優さんにおいて用いられることがあり、心底寒気がすることがある。
そしてこの理論をバーチャルユーチューバーに適用するのはかなり危険である。このニュースの最後にはこんな結論が意気揚々と掲示されている。
文の冒頭で紹介しているバーチャルユーチューバーの歴史においてキズナアイを引き合いに出している時点で、キズナアイとは単なるAIであり人間が何ら関与していないモデルで進んだプロジェクトという背景を理解できていない……?のか?と思ってしまう。
この理論も前提でこのお三方の対談が進むんですね。なんか……理解もくそもないじゃないっすか的な気持ちに陥ってしまう。
このニュースを紹介してた人が僕はおっさんなのでバーチャルユーチューバー文化のどこがいいのかさっぱりワカンネとか言ってたんだけど、だったらその……この対談で出てきたような20代の女の人などというクソ狭い経済圏だけに頼るのはやめて、30代男女、もっと上はもちろん、、なんならリタイア組もぽつぽつ現れるであろう、50代60代男女とかすらをも鼎談に連れてきても良かったのではないか、といいますか連れてくるべきだったでしょう……じゃなきゃこのニュースが単に、女性向けメディア「Sucle(シュクレ)」とやらの提灯記事でしかないことが隠せなくなってしまい、語るに落ちてしまう。
ぼくの周りにはいないけど(当該年齢群がまずいないんだけど)、ステイホームでバーチャル文化を見始めた50代前後の人々だっていっぱいいるはずです。
なんだったら確か70だか80のバーチャルYouTuberがいた気がする。もちろん仮想世界における当該年齢なんだろうけど、なんだったら発信する側がその年齢群なわけです。まるで20代しかファンがいないかのようなこの鼎談にはどのような意味があるのだろう。まるで……人は人に惹かれるんです、素晴らしいですね、的な結びで終わっているこの文にマーケターはどのような産業価値を見出すのだろうか……