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マツコ・デラックスがSNSを使うメリットについて

CLUBHOUSEが始まったことを受けてマツコ・デラックス氏が「アタシもSNS始めたほうがいいかな」と自身の番組内で漏らしたそうです。

ぼくはマツコがSNSのアカウントを取得していないことを知らなかった。

来歴、といいますか現在における肩書もコラムニスト・エッセイストであり、もともと物事について調査する下地が身についている人間。

企画でその道のプロを呼んだとしても、森田一義(タモリ)のようにその人生の中でいつの間に得たのかというような知識で対等に接することもある彼女ならば下手にSNSのアカウントなど持たず、本当に知らないことは知らないままいつでも新鮮なリアクションが取れる状態をキープしておくほうがいいような気もします。

もともと名の知れた人間がSNSを使う意味

あるいは著名人のSNS運用方法として、世間一般に知られた名義を使ってアカウントを動かすか、なんら関係のない名義・IDを使って動かすかという違いがあるように思えます。

自分のより知られた名義を使うということは、SNS上に自分がいるということをアピールする、ひいてはインターネット上にも自分というブランドは存在しているぞ、このブランドではこういうことをしているぞという広報・広告・情報認知の役割をアカウントに任せるということになるでしょう。デジタル・マーケティングですね。

以前も書きましたがSNSマーケティングのやり方はnoteの進め方に感銘を受けたこともある、

EXITのりんたろさんが非常にスマートでした。ご自分で書かれているため、その説得力の高さは折り紙付きの内容といえるでしょう。

序盤を一部引用しますが、非常に冷静にアカウント運用について考えていることがわかる。

僕は、自分達の事を一つの会社だと思っている。次から次へと、ヒット商品が出てくる中で、「自分」という商品をブランディングし、プロモーションして、爆発的にマーケティングしなければならない。
リツイートではなく、イイネという多少のさりげなさも、ここではひとつのポイントだった。僕がイイネを押したツイートが、フォロワーのタイムラインの中に出現する。リツイートではフォロワーに対しての押し売りが少しあからさますぎるのだ。

以前考えたULSASSのシステムと共に、また後日さらに考えたい程です。むしろその一環とも捉えられるような循環を生んでいる。

りんさんご自身も早速Clubhouseについて触れています。

一瞬しか聴けなく、後に残らない声のコンテンツも良いとしつつ、ご自身が思い入れのある字というコンテンツへの考えをより強くされた感じでした。

ともあれ有名人がSNSを使うメリットは自分というブランドを認知してもらい、より身近に感じてもらえるということがひとつ挙げられるとわかりました。

オマツの場合

ただオマツ(愛称)の場合は発信等すすんで自らしなくても、各種ゴシップ好き層向けメディアが勝手に報道してくれるという変わった土壌がある。

ごく最近、たった2週間前(1/26<火>)のニュースですが大筋を言えば彼女が病気になっていないか、あるいは彼女の同僚のような方々が病気になっているのならばうつる可能性はどうなのか、テレビ番組出演が非常に多い彼女の番組制作体制はどうなっているのか、といったことについて書かれています。

芸能事務所に所属しているオマツであれば、バックアップは事務所がすれば良いでしょう。上記ニュースのような内容についての周知といいますか報告は当該事務所がおこなうはずであり、実際既に公式トップページに記載されています。

個人でない状態でSNSを利用するデメリット

SNSを利用するデメリットとして、仮にオマツがアカウントを持っていた場合上記のようなケースのやり玉に挙げられることが予想できる。

幸い(?)ナチュラルエイト社自体がアカウントを取得していないようなため、ぼくの主観にはなってしまいますが懸命なメディア運営のように感じます。

いいニュースであればゴシップサイトが頼んでもいないのにビュー数稼ぎに勝手に報道する。関係ないですが先に引用したサイトでは、

【写真】ブレイク前の金髪マツコ、女装を脱いだすっぴん私服のマツコ

というクリック数その他を稼ぐ意図しか見られない、全く関係がないリンクをニュースのほぼほぼ最冒頭に無理矢理差し込むというビュー稼ぎの徹底ぶりです。

また当該記事ですが

あのね……。悪い話なら面白おかしく書いてください。美談なら載せないでください。一般の方にご出演いただく収録をやめているのは、この状況下では当然のことなので、美談でも何でもありません。むしろ、テレビ局やスポンサーさんにはご迷惑をおかけしています。

というオマツ本人の声、

一般の方を呼ぶときは、マツコも“電車に乗らないようにタクシーで来ていただいて”とか“地方の方にはいいホテルに泊まっていただくように、謝礼を多くして”とか、常に気にしていました。

という所属事務所の声をしっかり掲載し、「美談なら載せないで下さい」という本人の意向を完全に無視した形で、オマツはそういったケアを常に考えているという美談として締めています。

ナチュラルエイトへの心証を良くしたいのか、オマツのファンにあくまで正確な情報を伝えたというスタンスを取っていると示し読者への心証を良くしたいのか(そもそも「心証を良くしたい」という事象について考えられる思考能力を持っていれば、冒頭の何ら関係のない写真を掲載、誘導リンクを貼る行為をしないでしょう。ぼくはリンク先がどんな写真か確かめる気にもならなかったため当該写真がどのように作用するのかはさっぱりわかりません)わからない、ビュー数稼ぎ以外の意図がほぼほぼ読み取れないニュースになっています。

仮にSNSアカウントを設置して「このニュースの掲載について不義理である、望まない内容である」と争う姿勢を見せた場合、ファンだけでなく「ただ問題を複雑にし、不幸にできる人間の数を増やしたいという目的のためにSNSを利用するような層」が入り混じり、関係者の印象に影響を与えるというか、関係者の身の危険が危ぶまれるような行為にまで持ち込む可能性がある。

アカウントを持っていないことで、上記のような「(リリース元の利益以外の)目的がないニュース」とは争うこともバカバカしいためしない、という姿勢が勝手に第三者に読み取ってもらえるのではないでしょうか。被害を受けたことは紛れもない事実ながら、公式としてのSNSアカウントを取得する手間、管理者の任命、SNSに費やすための時間の捻出等に企業のマンパワーを割くぐらいならば司法に掛け合う時間のために使ったほうがいい。

またそんなことのためにアカウントを取得するのであれば、わざわざインターネット上に戦いの場を造りに行く行為をしているようなものであり、限りなく生産的ではない。

仮にナチュラル社の判断で主力タレントにSNSを使わせないようにしているのであれば、極めて知性的な判断であるように思えます。日本でのSNSの使われ方が現状のようでなければまた違った結果となるのかも知れません。

後記

マツコ・デラックスがSNSアカウントを持つのであれば、特に自身であることがわかるものとする必要はない。そもそもSNS運用におけるメリットは頼まずとも自然発生的に得られている。

というような状況であるため、文字はもちろんタグもない、写真以外が置かれることのないInstagramアカウントを開設し、その日頼んだUber Eatsを美味しそうな撮影でもしながら投稿するというスタンスが最良であるように思われます。

とりとめのない文でした。お付き合い下さりありがとうございます。

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