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国内ワクチン流通の難しさ②

ファイザー・モデルナってすごい耳にするけど、そこまでの経済的需要を生み出している産業に国内メーカーが参入しないないわけないのでは?と思っていたところにTV番組で特集が組まれていたので見ました(視聴期限あり)。

簡単にいえば新たにワクチンを流通させるには壁がある。膨大な治験データが要る。治験のために膨大な人員を確保しなければならない。そうまでして確保した人員の半分ぐらいはかなりの機関、割と洒落にならない健康リスクと付き合わなければならなくなる。以降で説明します。

ファイザーとかの内容物についてはこちら。調べれば誰でもわかることしか書いておりません。自分で知っておくために書いたものです。

KMバイオロジクスの覚悟

前回も重点的に見ましたが新しいワクチンを開発しているKMバイオロジクス(株)は前身であった団体(化血研)が致命的に市場の信頼を損ねた。

その信頼回復のために今や人命を救うどころか未来における人類の存亡にも関わるワクチン開発に社運を費やしている。非常に論理的な理由です。

番組内におけるKMバイオロジクス社長の言葉をそのまま引用させていただくと、「信頼を取り戻すために『ちゃんとした品質で、決められた製法で』(商品を)製造し、安定して市場に供給できるようにしたい」と考えているようでした。

素人目からすると割と当たり前のことのように思えますが、化血研時代はその特異な隠蔽体質によりそんな簡単なことすら実現しなかったように読み取れる。ありきたりな表現ですが、ここへきて初めてまともな人が取締役となった、いや権利譲渡が上手くいって、しかも代表となられた方がおそらくご自身の経歴には一切関係のない化血研の汚名を払拭しなければならないということを自分ごと化し、使命として全うしようと考えることのできる方だったのでしょう。

化血研は、「薬品という性格」を帯びた商品を精製するために100%適していない団体(隠蔽体質)だったが、化血研を化血研たらしめるために集められた人材、機器がなければ今後考えられる国内ワクチンの製造に対して国家的な損失が起こりかねない。そのために形としてはなんとか残さねばならないという前提だけは再建者たちに共有しなければなかったのかも知れません。

実際にはその状態を利用して、個人かなにかの利権その他を守りしがみつこうとした思想の持ち主によって、かなりのギリギリな時間まで化血研(with隠蔽体質)を化血研(with隠蔽体質)として存続させようという魂胆が展開されていたというのは前回知ったとおりです。

仮に化血研が化血研として続いたまま近年のこの状況を迎えていたら、ろくに対策も取られていないどころか適切な効果なんて期待できようもないワクチンが市場に出回っていたかも知れない。

化血研(当時)の体質的に「きちんと10万人に対して試薬データを得ました(実際には100人にも治験してない)」「経過観察後、然るべきデータが得られました(以下略)」という改竄報告はその自社化学力と同水準で得意なことです。

当時といってもその体質が50年弱と続いていたそうなので、言わずもがなというところでしょうか。

こちらは次回のようなものです。時間が経過してしまった。

いずれ本noteの延長線みたいなことにも触れられたらと思います。

それではお読みくださりありがとうございました。





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