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無駄に尻が罪に遭う

昨日も好きな歌について書いたんだけど、昨日はなんといいますかネガティブ寄りになってしまったりした気がする。それでも好きなことには代わりはないのだが……ヘッダ画像をお借りしています。

ヘッダ画像をお借りしておいてなんなのだが……今から紹介する人の見た目が特徴的である。しかしながら素人なので出すわけにはいかない。歌っていた人はスキンヘッドであり、六平直政みたいな見た目なのだが六平直政の絵はなかった。この子供のような人がそのまま育って30年ぐらいたって太ってリーマンになったらそうなるかな、と

歌は狙いうちであり、本来なら女の山本リンダという人の歌らしかった。でもこれを初めて聴いたときにぼくはそんなことを知らず、この悪役商会のリーマンの人の持ち歌みたいに聴こえてしまった。これは近年珍しくもなんともなくなった、そのへんの素人が作った歌をYouTuberがカバーしたときにもうその人の持ち歌で良いんじゃねって思うほど合って聴こえる現象に近いといえるだろうか。

実際狙い撃ちは意味不明なことに長年に渡り高校野球のテーマとして愛されているらしかった。が、野球に興味がなさすぎてそんなこと知らなかった。生まれる前からあったような歌を、その辺の高校生が脈々と金管楽器でカバーし続けている妙な文化がこの国にあるということを知らなかった。良いのか悪いのかわからん。

なんといえばいいのだろう。この狙い撃ちだが、およそ普通の歌われ方ではない。盛のころの男の人が歌っている時点でそりゃそうなのかもしれないのだが、歌い方がまた爆風スランプのそれをさらに圧縮したみたいな歌い方となっているのか、もともとの滑舌がそうなのかはわからんが、歌詞が意味不明すぎて素晴らしい。ぼくは意味のある歌詞を歌われるとそれだけで激萎えするのは連日言っている通りなので、多分山本リンダさん的には男女の色恋を歌いたかったのだろうが、この人の狙い撃ちは全く意味不明な歌である。

その内訳はこうだ。


イントロ:
(金管楽器)はっ
(金管楽器)火事だ!!!!!!!
(金管楽器)wooooooooooooo NO
ブララブララブラブラDay
ブーバーブーバーブラブラぃょぅ
ブララブララブラブラNo
この世は私の駄目に遭う

見せてご覧 この(放送禁止用語)
今に盛るわ 食べ残し
みwikiあげた 懇談会
そんなん身内がある発布

指をジュルジュリ
(放送禁止用語)目掛け
ネガパワー IN(目がたらい)
(放送禁止用語)狙い撃ち

像!!!!!!!!

神がくれた このビニ本
無駄に尻が罪になる
世界一の男のGAY(ゲイ)
個の目にふれたら神笑うSLAT!!!!!!!!!!!!!


これはNHKののど自慢とやらで披露されたらしかった。初めて見た時その印象に飲まれてしまった。のど自慢という番組にすら興味がなかったので、素人がここまでとんでもない印象を残しに来る番組だという感じを持ってなかった。

多分この時が異様だったんだろうと思う。そしてのど自慢とはBGMが生演奏らしい。きちんとした大人の燕尾服とか着た人たちがそれこそブラバンのより上級バージョンみたいなので弾いている。昔の歌謡曲番組みたいなものか。指揮者がいて楽団がいる。

で一生懸命演奏しても、歌が下手だったら速攻鐘が鳴らされて終わっちまうから、演奏する側も多少投げやりになっている部分があるとぼくは思うわけです。演奏する人のクリエイティブ精神ていうのは意外なことにこういう部分で発揮される。

つまりさっさと終わっちゃうかもしれない、なら好き放題好きなテンションで弾いてやろうと思ったのだとぼくは思っている。それが顕著だったのがドラムの人である。上記指をジュルジュリのところで、ぼくが好きなTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのドラマーであるくはらかずゆきが暴かれた世界やバードメンやGWDあたりでよくやっていた特殊なスネアの入れ方を再現しているわけです。もうこの頃THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは解散してしまってただろうけど、くはらの息遣いをNHKののど自慢という場所でぼくは垣間見ることになったのだ。

評価人である小林幸子もまだバーチャルユーチューバー文化に溶け込む前の頃だったんだろう。この人の腰つきを褒めていた。そう、映像で見ればもっとわかりやすいのだが、営業先でこの歌を唄うらしく、踊りが独自で完璧だったのも印象的である。

龍が如くのボスみたいな見た目をしておいて、繊細な踊りをするわけです。冠二郎も、このようなスタミナを使う、カロリーの高い芸風であることを認めながらこの人には負けましたと言っていた。つまりはプロである自分たちをおいて、営業なんてやってないで歌でデビューしたらどう?と言っているようにぼくには聴こえたんだが、その後べつにメディアでみないということはそうはならなかったのだろう……割とマジで唯一無二、当時そういう概念があったのかはしらないがデスボイスの走りといえるのではないだろうか。何を言ってるのかわからないわけです。でもこの歌はこの人のためにあることがわかる。この世は私のためにあるという本来の歌詞のようにです。

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