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リモートワークが与える経済影響/都心のオフィス圏に与える打撃は?


通勤 VS リモートワーク

エレガント 机 YouTubeサムネイル

上の図。左は私が通勤していた時の1日に立ち寄るところ&出費額。左はリモートワークになってからの出費額を比較したものです。

図を解説してみたいと思います。

通勤時代 
朝起きると駅の売店で飲み物(100〜150円前後)と飴やガム(100円)くらいを買います。電車に乗ると電車賃がかかります。(日本の会社は多くは交通費負担ですけど)。会社につく前にコンビニに立ち寄って朝ごはんと紅茶やカフェラテ(300円前後)などを買います。お昼になるとレストランにランチを食べに行きます(1000円前後)。夕方になると小腹が減るのでお菓子や飲み物をコンビニで買います(200円前後)。仕事の後は満員電車にシラフで乗るのが嫌なので飲んで帰ります(3000円前後)。帰りの電車賃がかかります。飲み足りないので家の近くのコンビニで酎ハイを1缶買って帰ります。

使った金額 5,450円

立ち寄った場所 7ヵ所
駅の売店、会社の最寄り駅近くのコンビニ、会社の近くのレストラン、会社の近くのコンビニ、会社の近くの飲み屋、レストラン、自宅近くのコンビニ

リモート
朝起きるとまず紅茶を入れます。そのままラップトップを広げて仕事。集中したいのでカフェに行きます(500円前後)。お昼は外に食べに出ることもありますが、大体は家で適当に食べます。夕方になるとスーパーに行って材料を買い出しします。夕食を作ります。夕食後は寝る前まで仕事します。夜中も仕事をするのでお酒は飲まなくなりました。

使った金額 1,800円

立ち寄った場所 2ヵ所

カフェ、スーパー

と比べて見るとわかる通り、リモートワークになると立ち寄る場所が少なくなり、出費が明らかに減ります。

私個人としてはリモートになってから海外にいることが多かったので、その分外食が多かったり、観光地にお金をかけてたりもしましたが、海外に行けない今年に関しては出費がかなり減っております。

都心のオフィス経済圏が危ない!

ということで、圧倒的に立ち寄るヵ所と出費が減ったリモートワーク。これに伴い、都心のオフィスの経済圏が今最も危ないのではないかと思います。

オフィス街にあったコンビニ、飲食店はもちろん、通勤のために人々が利用していた電車やバスなどの交通機関。もしリモートワークで今後もやっていくという会社が増えれば、オフィスも退去してしまいオフィスビルの価格の値崩れは避けられないでしょう。

都心が都心でなくなる日は近い?

例えば東京でオフィス街と言えば、丸の内、大手町、日比谷、銀座、品川あたりでしょうか。こういった場所にオフィスを構えている会社がリモートワークに切り替え、オフィスを退去してしまったとしたら、ここにあったオフィス経済圏は壊れてしまうことでしょう。

実際ニューヨークのマンハッタンでは、広い物件に安い家賃を求めて、フロリダやノースカロライナあたりへの移住者が絶えないとか。またサンフランシスコも同様で、家賃は昨年と比べると11%下がっているとか。

まだニューヨークやサンフランシスコのような顕著な流れは見えてきませんが、これは次第に日本にも起きてくることでしょう。

人々からキャッシュを引き出す策は "移動" 

私は2016年から少しずつオフィスを離れた働き方を始め、2018年は完全リモートとなりましたが、お金を全然使わなかったかと聞かれたら Noです。
むしろかなり使いました。それは各地を転々と旅しながら仕事をしていたからです。

やはり人間というものは新しい場所に訪れると、何があるのか発見したい、観光地を見てみたい、名物を食べてみたいという気持ちが湧くもので、物価がめちゃくちゃ高い国でない限りは積極的に外食をしていたし、空いた時間があれば積極的に観光地にも足を運びました。

例えば北海道生まれの人には富良野に行ったことがない人がいる、と聞いて驚きましたが、人間ってそんなもの!慣れ親しんだ場所をわざわざディスカバーしようと思う人って少ない、というか、そんなモチベーションって湧かないんです。

しかし毎日が旅行だったら話は違ってきます。昨今は定額で(毎月4万)とかで、国内外の様々なホテルやゲストハウスに住むことができるAdressとかハフなどのサービスも増えてきていますし、都心のオフィスや東京のアパートの需要がなくなるに連れて、こういったサービスの需要は高まっていくことでしょう。脱35年ローンの時代の到来です。


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