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映画『インセプション』観る。私の考察。-3行ポジティブ日記

インセプション』観る。

◆ストーリー
主人公(レオナルドディカプリオ)は特殊能力を持っていて、人の夢の中に入って情報を盗んだり、人の夢の深層に潜り込んで情報を植え付ける事で人を操る事が出来ます。主人公はその能力を使って産業スパイを生業としています。主人公の雇い主から最後の仕事としてライバル企業を貶めるべく、次期社長の座につくライバル企業の社長の跡継ぎ(現社長の息子)の夢の中に入り込み操作して欲しいとのミッションが告げられます。

◆ストーリーの展開
選りすぐりの仲間を集め、入念な作戦計画のもと計画が実行されます。しかし、物語序盤からなぜか主人公は仲間達に心を開きません。実は主人公の妻は既に亡くなっており、主人公はその過去に囚われていたのです。物語が進むにつれて妻との過去が明るみになってきます。実は妻は自殺で亡くした、目の前で死なれた、そして主人公は自殺は自分のせいだと自責の念に駆られている・・・と言った事が主人公の深層心理の深く、また深くへと潜り込む事で分かってきます。一方でライバル企業の次期社長は現社長である父と軋轢を抱えています。

◆ストーリーの行方
果たして「主人公は過去を断ち切り、乗り越えることが出来るのか?」そしてライバル企業の次期社長候補は「父との和解」を果たせるか?の2軸が本作のメインテーマ・・・

◆感想
だったと思ってました!EDのラスト1秒を観るまでは!

この映画作品のラスト1秒で「これは夢オチかもしれないし、そうじゃないかもしれないよ、どっちかな?」と言ったメッセージを残して場面は暗転しED、クレジットに突入します!

モヤモヤする!

綺麗に終わってくれよ!

今までなんやってーん!

いや、でも「映画は観終わった瞬間に始まる」んだ!

謎や疑問をほったらかしにしちゃいけない。

そこで、ネット上の色んな考察記事を読んでみましたが・・・、中々納得の行く記事はありませんでした。物語の創作に偶然はありません、全て製作者の意図が込められています。だから「最後を観客の解釈に任せるよ」と言った曖昧な事はありえません、きっと答えがあるはず。

分からないなりに、自分なりに引っ掛かった所を書いてみます。

◆考察-夢オチなのか?現実なのか?
この主人公の能力のルール設定で夢か現実かを見極める為にトーテム(コマ)を回し、回り続けたら夢、回転力を失いコマが倒れたら現実。というものがあります。ラストシーンでコマを回す主人公、次第にコマが回転力を失った所で場面が暗転し映画は終わります。コマが停まってない以上は私は夢オチだと思います。だとしたらどこから夢だったんだろう?

◆引っ掛かったところ①
私が特に引っ掛かった所は、凄腕の仲間が何の見返りもなく主人公の元に続々と集まり、協力するところです。夢の世界で舞台設計をする設計師、夢の中で変装能力が使える偽造師、ターゲットを眠らせる薬を作る調合師、RPGのように頼もしい仲間が主人公のもとへ集まります。都合が良過ぎないか?都合が良過ぎる・・・が故に主人公が都合のいい夢を見ているのでは?

◆引っ掛かったところ②
次に引っ掛かった所は、主人公が魅力的じゃないんです。作戦の成功可否、仲間の結束に関わるのに主人公は自己開示しません。それにただ自分の為に作戦を成功させたいと利己的です。「こんなリーダーになりたい!」「このリーダーに尽くしたい!」と思わせるような魅力的なシーンもなく、場当たり的で、男として芯のないような感じがします。ミッションはなんやかんやあるものの難関を上手く切り抜けていきます。都合が良過ぎないか?都合が良過ぎる・・・が故に主人公が都合のいい夢を見ているのでは?

◆引っ掛かったところ③
最後に引っ掛かった所は、主人公が見る夢にしては主人公の人生と関係のないストーリーがある所です。夢オチだとしたら雇い主の依頼である「ライバル企業を貶める」「次期社長の息子の夢の中に入り込み、情報を植え付け操作する」「次期社長息子が軋轢のある父と和解する」こんな主人公の人生と関係のないストーリーはいらないはずです。ライバル企業と利害があるのは雇い主であって主人公にとっては何の関係もありませんからね。確かに「父との和解」は物語作品においてしばしば描かれる重要なテーマです。「父との和解」はイコール「父親殺し」これは、父親を乗り越えて社会人として自立した大人になる通過儀礼です。まさかこれも主人公にとって都合が良いものだとしたら・・・

◆考察
ここで先日読んだ書籍の内容を思い出しました。これは映画作品でしばしば描かかれる影(シャドー)、つまり「生きたかったもう一つの自分の人生」ではないかと。主人公には父親や母親との描写がありません。魅力的なリーダーらしいところがないので父性を感じませんし、妻との過去に囚われています。母性は包み込む優しさがありますが、行き過ぎると子を飲み込み社会人として独り立ち出来ないような人格になります。

◆結論①
主人公は父性、母性両面において悪影響を受うけていて、それが魅力のない主人公に仕立て上げている。

◆結論②
全てが主人公にとって都合の良い夢、生きたかったもう一つの人生を見ている。つまり、信頼できる仲間と結束して、問題に取り組み、難関を突破し、過去を断ち切り、父とも和解し、乗り越え、自立したイチ社会人として大人になりたかった!そういった願望が込められた主人公の壮大な夢だった!!というのが私の解釈です。

どうかな~?この映画を観た人は感想をコメントで教えて欲しい!

今回の映画感想は下記の書籍から得た切り口から感想を書きました。

父親殺し(父を乗り越えて子は大人になる)
https://note.com/fusigi_note/n/n0baec331ee8a

<3行ポジティブ日記>
・朝散歩気持ち良かった!
・インセプション視聴し、自分なりの答えに辿り着いた!
・ギター練習14日目達成!



今日もいい日だ!

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例えばこんなファッション相談に乗ってます。
Q.ファッションセンスってどうすればいいの?
https://note.com/fusigi_note/n/nfce0200c2e7b

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